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12月12日(火)

  • 増補 書店不屈宣言 (ちくま文庫)
  • 『増補 書店不屈宣言 (ちくま文庫)』
    久美子, 田口
    筑摩書房
    858円(税込)
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    honto

 愛車アカエイ号を運転し宮田珠己さんと茨城県へ。「無脊椎水族館」と「たのしい47都道府県正直観光案内」のダブル取材。終日300キロ。

田口久美子『増補 書店不屈宣言』(ちくま文庫)読了。

「モノを買う、という行為は現代では生き方と重なる。もちろんモノを売る、という行為も。ただ、「売る」は「買う」があって初めて「売る」がある、逆ではない。」

 宣言するまでもなく今までもずっとそうだけれど、私にできるのは"書店購入宣言"。人の手を通し棚に並べられたところから買って、本は初めて本になる。その意志や想いを買い求めている、いや、その意志や想いは書き手から出版社、取次店、書店と受け継がれているもので、読書とはそういうものを受け継ぎ心に刻み込むことだと思っている。そういうことができるのも書店(本屋)さんがあるからだ。

 クラブワールドカップ5位決定戦。マウリシオ、怒りの2発。第1戦からこのメンバーで戦って欲しかったが、ジェットコースターのような2017シーズンもこれにて終了。来期は期待1/3、不安2/3。堀監督が前監督であるミシャから攻撃性を受け継げず、追い込まれたときの謎采配を受け継いでないことを祈るのみ。

 眠れなくなってしまったのでDAZNでマンチェスターダービーを観る。より、眠れなくなる。鄭大世のプレイヤー目線の表現力とサッカーがチームスポーツであるということをたびたび言及する解説が素晴らしい。

12月11日(月)

  • 本の雑誌415号2018年1月号
  • 『本の雑誌415号2018年1月号』
    本の雑誌編集部
    本の雑誌社
    897円(税込)
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  • 増補 書店不屈宣言 (ちくま文庫)
  • 『増補 書店不屈宣言 (ちくま文庫)』
    久美子, 田口
    筑摩書房
    858円(税込)
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    honto

「本の雑誌」2018年1月号搬入。恒例の年間ベストテン発表の特大号。160ページはちとやり過ぎたか。重い。

 アルバイトにツメツメを任せ、週末に届いていた原稿を一心不乱に打ち込む。ちょうど終わったところにJRAの人が来社。メール、FAXを処理し、その間に追加注文のあったブックファースト新宿店さんに『おすすめ文庫王国2018』を直納へ向かう。

 昼食に蕎麦好きの出版営業の人から教わった永坂更科の肉天そば。立ち食いそばで800円とは高額だけれど、この風味なら大満足。美味。

 お腹が膨れた後は直取引している駒込のBOOKS青いカバさんへ「本の雑誌」と『おすすめ文庫王国2018』を納品にあがる。先月売れた分の精算をしつつ、店内を徘徊。森敦『われ逝くもののごとく』(講談社)を買い求める。箱入り688ページの大著。年末年始の読書に決定。

 その後、営業。夕刻会社に戻り、明日の取材の準備をし、帰宅。帰宅途中、Victoriaに寄って、息子の誕生日プレゼントを購入。本当は誕生日プレゼントの前借りで、9月に「FIFA2018」を買ってやっているのだけれど、さすがに誕生日に何もないのも寂しいだろう。

 というわけで小学校から使い込んですっかりボロボロになってしまっていたサッカーのすね当て買う。すね当てしたいのはこっちのほうだ。

 夕食後、文庫でかなり増補された田口久美子さんの『書店不屈宣言』(ちくま文庫)を読む。

12月3日(日)

 5時5分の始発電車に乗って娘は羽田空港に。本日より修学旅行で沖縄へ。私の修学旅行は東北で、ほとんどホテルから出ず麻雀ばかりしていて暗黒の思い出になってしまったので、娘には高校生らしい良き思い出になりますように。

 8時に起きてランニング。さぎ山記念公園に秋の絨毯が敷き詰められていた。絶景。しばしランニングを忘れ佇む。

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 ランニング後シャワーを浴び、妻と買い物へ。一週間分の買い出し。昼食に焼きそばを作っていると息子が練習試合から帰ってくる。弾むような声で「ただいま」と挨拶し、階段を駆け上がってくるので何かと思ったら、試合後にひとりコーチに呼ばれ、視野の広さを褒められたらしい。9月に足の親指を脱臼して以来、ベンチメンバーから外れてしまっていたので、それはうれしいだろう。3人前の焼きそばをペロリと食べられ、あわててうどんを茹でる。

 夕方、サンボマスターのライブを観に日本武道館へ。サンボマスターのライブは初体験。以前より観てみたかったのだが、なかなかタイミングが合わず、ついに念願叶ったのだけれど、それが彼らにとっても記念すべき初の武道館公演ということで期待で張り裂けそう。‪

 その期待を軽々超える圧巻の3時間。サンボマスターのライブは最高過ぎた。大きな武道館をまるでライブハウスような熱さと距離感にして、気づけば拳振り上げながら号泣していた。ロックンロールのコンサートで泣いたの初めてのことだ。自分はずっとロックンロールの強さに憧れて生きてきたと思ってたけれど、実はその強さの中にある優しさに包まれていたのだということに気付く。もうサンボマスターのライブなしに生きていけない。

 46歳の自分の中にもまだあるはずの可能性を見つめながら秋葉原まで歩き、京浜東北線に乗って帰宅。

12月2日(土)

  • 2017アジアチャンピオンズリーグ浦和レッズ優勝記念号 2017年 12/28 号 [雑誌]: サッカーダイジェスト 増刊
  • 『2017アジアチャンピオンズリーグ浦和レッズ優勝記念号 2017年 12/28 号 [雑誌]: サッカーダイジェスト 増刊』
    日本スポーツ企画出版社
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 埼玉スタジアムにてJ1リーグ最終節対横浜Fマリノス戦を観戦。2017年はアジアチャンピオンになれた誇らしい年ではあるけれど、リーグに関して言えばゴールデンウィークのさいたまダービーから崩壊、7月末には長年指揮をとったミシャが解任、堀孝史が監督に就くも8月19日のFC東京戦以来勝っていないわけで、来シーズンが決して明るく照らされているわけではないのであった。

 試合後に観戦仲間と行なった忘年会の席でも「来年ヤバいよね」という声がそこかしこで聞こえて来る。サポーターはみんなわかっているけれど、果たしてクラブは理解しているだろうか──。

 まあでもひとつ獲れただけでもとてつもなく幸せであり、しかもそれがアジアチャンピオンの栄冠なのだからひとまずここはチームとクラブと観戦仲間に感謝し、良いお年をといって別れる。

 今年一年家族ともども浦和レッズを応援し続けられたことに感謝。

12月1日(金)

  • 焼肉大学 (ちくま文庫)
  • 『焼肉大学 (ちくま文庫)』
    大聲, 鄭,大聲, 鄭
    筑摩書房
    858円(税込)
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    honto

 直行で営業へ。昼、コメダ珈琲店で小倉ノワールを食しつつ、ベテランの書店員さんから話をじっくり伺う。どうにかカタチにして残したい。

 夜、編集の高野と素晴らしい造本の『原民喜童話集』(未明編集室)を手に、本作りについて語り合う。こういう会話ができるのは幸せだ。

 三省堂に寄って、オオタマサオ『TOKYO WATER TOWER』(地球丸)と鄭大聲『焼肉大学』(ちくま文庫)を買い求む。なぜかわからないけれど給水塔と灯台を見ると癒されるのであった。

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