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10月29日(水)

 終日「おすすめ文庫王国2015年度版」の対談まとめ。冷静になってみるとなぜ私がやっているのかわからないのだが、人生は冷静になったら負けだ。

 10月31日から本の雑誌社のすぐ近くの「神保町画廊」で個展をひらく沢野ひとしさんが絵を入れた段ボールやらゴミの詰まった袋を手にして何度もやってくる。そのたびに「浜田はきれいだなあ」「どうしたらそんなに美しくいられるのか」「本の雑誌社のみんなはこんなきれいな人と毎日一緒にいられて幸せだ」とつぶやいて去って行く。
 そしてゴミの山が残された。

 夕方、神保町ブックフェスティバルで販売する『本の雑誌 おじさん三人組が行く!』ができあがってくる。

10月28日(火)

  • 古本屋ツアー・イン・神保町
  • 『古本屋ツアー・イン・神保町』
    小山 力也
    本の雑誌社
    2,200円(税込)
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 11月4日搬入の新刊『古本屋ツアー・イン・神保町』の見本ができてきたので、取次店さん廻り。おそらくこの「ローカル営業マン見本出しの旅」は、末広町に移転した太洋社さんから回るのが正解ルートのはずなのだが、ついつい今までの習慣で御茶ノ水の日販からスタートしてしまう。

 ただいつもなら各社給料日狙いで搬入希望が殺到する25日前後の搬入でなく、月初めの搬入のおかげか取次店さんの仕入れ窓口も空いており、はじめて東五軒町10時27分発のバスできる。これなら午前中のコンプリートも夢ではない。

 無事見本出しを終えて会社に戻るとお客さんが立て続けにやってくる。東京創元社Yさん、『北緯66.6°』の森山伸也さん、そして週末から神保町で個展をひらく沢野画伯。

 帰宅後も夜遅くまで「おすすめ文庫王国2015年度版」の対談まとめ。

10月27日(月)

 踏んだり蹴ったりの一日の最後に、我らがトップスコアラーにして浦和サッカーの生命線である興梠慎三の右腓骨骨折が発表され、言葉を失う。

 悲しみに暮れているうちに夜となり、最後の力を振り絞って帰宅しようとしていたところ、KADOKAWAのブルドーザー営業マン・ヘンミーがたくさんの新刊プルーフを抱えてやってくる。そのなかに窪美澄の『水やりはいつも深夜だけど』(11月15日発売予定)があったので、有難く頂戴す。

「ぼくは、杉江さんが悲しんでいると思って、仲間を連れてきてあげたんですよ。さあ飲みに行きましょう!」

 ヘンミーの後ろから、同じくKADOKAWAの営業マンにして浦和レッズサポのKさんが顔を出す。
 三人で「酔の輔」に行き乾杯。ヘンミーがトイレに行った隙に、浦和レッズについて熱く語り合う。

10月24日(金)

  • つるとはな
  • 『つるとはな』
    つるとはな編集部,岡戸絹枝,松家仁之
    つるとはな
    1,430円(税込)
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  • マネー喰い 金融記者極秘ファイル (文春文庫 お 66-1)
  • 『マネー喰い 金融記者極秘ファイル (文春文庫 お 66-1)』
    小野 一起
    文藝春秋
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  • 古本屋ツアー・イン・神保町
  • 『古本屋ツアー・イン・神保町』
    小山 力也
    本の雑誌社
    2,200円(税込)
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    honto

 朝、今月より取引を開始した神田村の取次店・八木書店さんが来社。ブックフェスティバルのブースに創刊されたばかりの「つるとはな」を置いてくれませんかという依頼。そもそも私が「つるとはな」に八木書店さんを紹介したので、二つ返事で了解す。

 午後、渋谷のブックファーストさんへ『北緯66.6°』を直納に向かい、そのまま営業へ。Sさんおすすめの『マネー喰い 金融記者極秘ファイル』小野一起(文春文庫)を購入。恵比寿の有隣堂さんはスターバックス以外のリニューアルを終え、ちょうど消防の点検が入っているところだった。

 帰社後、明日より「神田古本まつり」が始まるため、近隣の書店さんに『サンリオSF文庫総解説』を直納。28日には来月上旬発売の小山力也著『古本屋ツアー・イン・神保町』の見本も出来上がってくるので神保町の書店さん各店とブックフェスティバルの本の雑誌社でのブースにて先行発売する予定。大森望さん、来社。三刷りの報告とサイン本を作ってもらう。

 夜、東武練馬の「すこやかプラザ」へ。美術書出版社のフットサルチーム「アルトムント」でボールを蹴る。芸艸堂のNさんが10点くらい獲っていた。

10月23日(木)

  • サンリオSF文庫総解説
  • 『サンリオSF文庫総解説』
    牧 眞司,大森 望,大森 望,牧 眞司
    本の雑誌社
    1,980円(税込)
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    HMV&BOOKS
    honto

 朝、高野秀行さんと長電話。

 昼、電子書籍取次会社と打ち合わせ。来月1日発売予定の電子版『謎の独立国家ソマリランド』の最終確認。それにしても電子書籍の売上ベスト100の8割がBLかラブロマンス。編集者と営業マンのBL作るかね。

 夜、取引している印刷所の人と焼肉。同席した編集の宮里の口は飲むことと食うことのみに使われ、一切場を盛り上げたり注文を頼んだりすることには使われず。

 その席上、私の携帯に大口の注文が届き、『サンリオSF文庫総解説』の重版(3刷)が決まる。先ほどまでカルビだったオーダーが上カルビに変更。

「燭台」に流れると、浜本がテレサ・テンをリクエストし、カウンターの片隅で涙を流していた。つらいことがあったのだろうか。

10月22日(水)

 10月の新刊、森山伸也著『北緯66.6°』搬入。

 11時、オープンしたばかりの銀座バーニーズ・ニューヨークで、裾上げしていただいたスーツをピックアップ。そのままスットコランドへ一直線。13時より某社の編集者と打ち合わせ予定の宮田さんにお渡しす。

 中央線を営業。
 それぞれ品揃えのまったく違う、オリオン書房ノルテ店とオリオンパピルス、PAPER WALLを見、もし立川に住んでいたら幸せだっただろうなと思う。仕事帰りや休日の午後、これらのお店を回っただけで、たくさんの本と豊かな時間を手に入れることができるはず。その後、国立の増田書店Yさんと久しぶりにお話。国立に住んでいても幸せだっただろう。

 夜、「おすすめ文庫王国」の座談会収録。22時過ぎ終了。
 帰宅後、朝まで原稿を読む。

10月21日(火)

 午後、内澤旬子さんと宮田珠己さんのスーツを選びに銀座「バーニーズ・ニューヨーク」へ。何やら木曜日に料亭で対談があるとかでそこに着ていく服探し。今回も高野秀行さんの講談社ノンフィクション賞受賞式のスーツ選びでお世話になった鴨田さんにセレクトしていただく。詳細は「本の雑誌」の連載「着せ替えの手帖」にて。

10月20日(月)

 神保町ブックフェスティバルで特別販売する『本の雑誌 おじさん三人組が行く!』入稿。こんな本を作っていいのだろうかという思いと、これぞ出版だという思いが交錯する。

 新宿のブックファーストさんでは「必読! 解説人」という文庫解説にスポットライトを当てたフェアが開催されていた。並べられた文庫にはすべてカバーが装着されており、そのカバーには書名も著者名もなく、解説子の名前だけが記されている。面白い。

 夜、「おすすめ文庫王国」の対談収録。21時30分終了。

10月10日(金)

 朝、出社すると事務の浜田が天井を指さしたまま固まっている。彼女の指さしたその先を見つめると、ポッカリと穴が空いているではないか。

tenzyo.jpg



「天井が落ちました」

 視線を足元に落とすと、昨日の夜まで天井だった物体が粉々に飛び散っていた。

houkai.jpg



「どうしてこの会社はこうもいろんなことが起きるんでしょうか」

 これは明らかに会社のせいではなくビルのせいだと思うけれど、日本に数千社あるといわれる出版社のうち、朝、出社したら天井が抜け落ちている出版社もそうそうないだろう。

「床じゃなくてよかったですね」

★    ★    ★

 とある書店さんで「最近書籍は好調だけど、雑誌はちょっと特集がマニアック過ぎるのか、いつも同じお客さんが買っていくだけで伸びがないですね」と言われる。

 数日前、浜田から「最近、定期購読者が増えてるんです」と報告を受け意気揚々としていただけに、その指摘はカウンターブローのように効いた。

 雑誌作りは難しい。本当に難しい。いつも買ってくれている読者を満足させつつ、そうでない読者も引き込まなければ部数は増えていかない。そのために最も簡単なことは大衆性のある特集をすることだけれど、それによって元来あるはずの匂いを失っては一番一生懸命読んでくれていた読者を失うことになる。現在の浦和レッズと一緒だ。

 ただしかし、雑誌というものは、今月の「本の雑誌」の特集でないけれど、自分たち(作り手)が面白いと思うものを作ればいいのであって、それがたまたまある時期多くの読者を得て商売になったり、ならなかったりするだけのものかもしれない。

 帰宅時に「RollingStone」を購入。
 佐野元春の一万字インタヴューが収録されているのだ。当然ながら自分の行動にもヒントは隠されている。

10月9日(木)

 事務の浜田が健康診断のため、社内で留守番。

 突然、浜本が、神保町ブックフェスティバルで販売する『本の雑誌おじさん三人組が行く!』の表紙写真を撮り行こうと言い出し、どこへ行くのかと思ったらすずらん通りの真ん中の交差点へ。

「杉江がここに立って、潤がここに立って、足を広げて」と浜本の指示に従いつつ、助っ人アルバイトの和田君がパチリ。

 恥ずかしい。

ozisan.jpg

表紙のデザインはラフイメージです。

10月8日(水)

「本の雑誌」11月号搬入。

 朝、浜本と「グッドモーニングカフェ」にてもろもろ打ち合わせ。

 その後、11月1日から3日まで開催される神保町ブックフェスティバルで販売する予定の「本の雑誌」40周年記念出版第一弾『「本の雑誌」おじさん三人組が行く!』に収録する座談会。
 創刊時とお値段据え置きならわかるけれど、刷り部数据え置きとはこれいかに。発展も衰退もない40年ということか。

 座談会にてヒートアップした頭のまま営業に出かけようとするが、腹が減っていることに気づき、久しぶりに「めんめんかめぞう」へ。
 替え玉かためんで腹一杯になって外に出ると、今月の新刊である『北緯66.6°』の著者森山伸也さんが白山通りを歩いているではないか。
 森山さんとは明日夕方、単行本発売に関わるもろもろの打ち合わせをする予定だったのだが、ここでお会いしたならばそのまま打ち合わせしてもと思い、そう声をかけようとしたとき、森山さんが「4時に行きますね」と言うではないか。えっ? アポは明日のはずと手帳を取り出すとそこには「10月8日 16時森山さん」と青ペンで記されていた。

 もしこの白山通りで森山さんと出会わなければ、本日オープンの北海道発東京初進出の超マンモス書店・コーチャンフォー若葉台店を訪れていたはずで、危うく重要なアポイントをすっぽかしてしまうところだった。まさに「トレイルが人を連れてくる」『北緯66.6°』ならではの幸運に感謝しつつ、本日二度目の「グッドモーニングカフェ」にて森山さんと打ち合わせ。

 夜、会社に遊びにきた金子伸郎さんと皆既月食を見ながらお話。

10月7日(火)

 健康診断にてバリウム。
 下剤ロシアンルーレット状態のため何も出来ず。

 盗み見したところによると酒をやめてもまったく何も好転していないようだった。
 ふざけてはいけない。

10月6日(月)

  • サンリオSF文庫総解説
  • 『サンリオSF文庫総解説』
    牧 眞司,大森 望,大森 望,牧 眞司
    本の雑誌社
    1,980円(税込)
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    honto

 先週は、あっという間に品切れ重版となった『サンリオSF文庫総解説』の2刷めが出来あがってきたので、本の雑誌社史上最大の直納作戦決行。
 重版部数を増やしていなければ重版出来と同時に品切れになるところだった。ナイス判断!

 台風なのに武蔵野線が動いているという、21世紀最大の奇跡のなか直行でリブロ池袋店さんへ。「図書カード3万円お買い物」の立ち会い。

 夜、良文堂書店さんで行っていた「出版営業ガチンコ対決」フェアの結果発表会のためお花茶屋の「キッチンポワロ」へ。15人の出版営業で競った売上結果は7位で降格せずに済んだのだけれど、翌日健康診断のため21時以降食事ができず、めちゃウマ煮込みハンバーグが食べられなかったのが痛恨。

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