« 2013年6月 | 2013年7月 | 2013年8月 »

7月24日(水)

  • ムンバイなう。 インドで僕はつぶやいた (スペースシャワーブックス) (SPACE SHOWER BOOKs)
  • 『ムンバイなう。 インドで僕はつぶやいた (スペースシャワーブックス) (SPACE SHOWER BOOKs)』
    U-zhaan
    スペースシャワーネットワーク
    2,500円(税込)
  • 商品を購入する
    Amazon
    HonyaClub
    HMV&BOOKS
    honto
  • ムンバイなう。2 (SPACE SHOWER BOOks)
  • 『ムンバイなう。2 (SPACE SHOWER BOOks)』
    U-zhaan(ユザーン)
    スペースシャワーネットワーク
  • 商品を購入する
    Amazon
    HonyaClub
    HMV&BOOKS
    honto

 何気なく手に取った中日ドラゴンズの井端弘和が書いた『勝負強さ』(角川oneテーマ21)が面白く、一気読み。
 考え方の基本が営業にもぴったりで、堀越高校の桑原監督から教わったという「一から始める」という教えは、私も肝に命じようと思った。まあ私の場合毎日「一からやり直し」なんだけど。

『サッカーデイズ』は本日入稿。ブックデザインを頼んだ右腕カネコッチと白水社の編集Kさんがもろもろ詰めの作業をしているが、著者の私は知ったこっちゃないので、営業に出かける。

 パルコブックセンター渋谷店さんで行われている『ムンバイなう。2』が出たばかりの「u-zhaan(ユザーン)の本棚」に、『発作的座談会』や『哀愁の町に霧が降るのだ』、そして高野秀行さんの『怪魚ウモッカ格闘記』が並んでいた。その他の本もなんだか私の好きな本ばかりで、勝手に親近感を覚える。

 夕方会社に戻ると、痛風の大先輩(年はずっと下)角川書店の営業Hさんから「やっと一人前になれましたね」と電話。「僕は完治させましたから、生ビールとカレー行きましょう!」と誘ってくる。やっぱり友だちは選ばないといけない。

 残業(チラシ作り)して帰宅。

7月23日(火)

  • ニセチャイナ―中国傀儡政権 満洲・蒙疆・冀東・臨時・維新・南京 (20世紀中国政権総覧)
  • 『ニセチャイナ―中国傀儡政権 満洲・蒙疆・冀東・臨時・維新・南京 (20世紀中国政権総覧)』
    広中 一成
    社会評論社
    2,750円(税込)
  • 商品を購入する
    Amazon
    HonyaClub
    HMV&BOOKS
    honto

 早出。駿河台下のドトールで『サッカーデイズ』(白水社刊・8月下旬発売)の「あとがき」の校正を終える。これにて4月から始めた書き直し&校正作業はすべて終了。口をあけ、しばし、ぼーっとする。

 あっという間に1時間が過ぎていたので、出社。

 営業は、池袋のL書店さんへ。広中一成著『ニセチャイナ』(社会評論社)がじわじわと売れているそうだ。

 夕方、九州から上京された書店員さんが会社にいらっしゃるとのことであわてて戻るが、なんと神保町限定ゲリラ豪雨。猛暑の次は雨と営業マン泣かせな夏だ。

 帰宅後、ランニング。6キロ。

08316l.jpg

7月12日(金)

  • ドキュメント 深海の超巨大イカを追え! (光文社新書)
  • 『ドキュメント 深海の超巨大イカを追え! (光文社新書)』
    NHKスペシャル深海プロジェクト取材班,坂元志歩
    光文社
    990円(税込)
  • 商品を購入する
    Amazon
    HonyaClub
    HMV&BOOKS
    honto
  • まだまだ酔ってません 酒呑みおじさんは今日も行く (双葉文庫)
  • 『まだまだ酔ってません 酒呑みおじさんは今日も行く (双葉文庫)』
    大竹 聡
    双葉社
    5,600円(税込)
  • 商品を購入する
    Amazon
    HonyaClub
    HMV&BOOKS
    honto

 通勤読書は、『ドキュメント 深海の超巨大イカを追え!』NHKスペシャル深海プロジェクト取材班+坂元志歩(光文社新書)。

 深海に住む超巨大なイカ、ダイオウイカの世界初の動画を取るため10年に及ぶ取材の記録。テレビで見た時の興奮を思い出す。できればダイオウイカ以上に感動的だった「大海原の決闘 クジラ対シャチ」も本にしてもらえないだろうか。

 午前中、渋谷のK書店さんへ『謎の独立国家ソマリランド』を直納。こちらの担当の書店員さんとはもう10年以上の付き合いなのだけれど、「本の雑誌社の本をこれだけ売ったのは初めて。本当にうれしい」と言われ、本が売れることはもちろんだけれど、これまでの営業や本の雑誌社の本づくりが間違っていなかったんだと思え、涙があふれそうになる。

 いったん会社に戻り、昼食。

 時間がないので、すぐ近くの中華料理屋「康楽」で、五目やきそばを頼むとひとつ隣の席から声をかけられる。
 そこでは東京堂書店のFさんが冷やし中華を食べていた。「神保町は狭いっすね」と笑っていると、私とFさんの間の空いていた席にお客さんが座り、Fさんとの会話もそこで終了と思いきや、隣の席でタンメンを頼んだのは青土社の営業エノ君であった。神保町、狭すぎやしないか。
 エノ君はタンメンを食べつつ、Fさんから新刊の追加注文とイベントの了承を得るという凄腕ぶりを発揮。

 午後から「本の雑誌」9月号の取材のため、神楽坂の校閲・校正専門会社「鴎来堂」へ。

 取材を終えてから、またもや『謎の独立国家ソマリランド』の直納へ。阿佐ヶ谷のS書店では、店長のMさんから「いやあ助かった。在庫が3冊になっちゃって三連休で売り切れるところだった。ありがとう!」と感謝される。いやいやとんでもない。売り逃したくない一心で直納しているのです。

 夜、『まだまだ酔ってません』(双葉文庫)の大竹聡さんから電話。

「♪ハッピー、バースデー、痛風 ♪ハッピー、バースデー、痛風」
「なんですか、人が痛がっているのに」
「いやあ、久しぶりに大爆笑したよ。今から生ビールとレバーでも食いにいかない?」
「どっちも痛風に一番悪いものですよ」
「大丈夫だよ、オレは世界でただ一人、痛風を完治させた男だから」

 そういえば小学校に入学する時、母親から「友だちは100人作らなくていいから、ちゃんと選びなさいよ」と言われたのだった。どこかで失敗したらしい。

7月11日(木)

 通勤読書は出たばかり坪内祐三さんの新刊『総理大臣になりたい』(講談社)。
 いっけんふざけたタイトルに見えるのだけれど、中身はこれまであまり語られることのなかった坪内さんのお父さんや血族の話と政治家や政治についての論考。これがあまりにスリリングで、ドキドキしながら読む。これはすごい本です。

 亀和田武さんの『夢でまた逢えたら』(光文社)を読んだときにも感じたのだけれど、かつて本が持っていたエネルギーをこの2冊からびんびん感じた。いつか私もそういう本が作りたい。

 昼。超マニアックな品揃えのレンタルCDショップ「ジャニス」に行き、CDを借りる。John Mayerの「Born & Raised」と「Battle Studies」、Buffalo Springfield「again」、Poco「The Very Best Of Poco」。ラジオで聞いたRichie FurayのCDを探しているのだけれど、そちらは見つからず。

 日本橋のM書店さんに『謎の独立国家ソマリランド』を直納。
 注文がある度に直納していたら、展開を広げていただけることに。うれしい。

7月10日(水)

 電信柱の影すら恋しい季節がやってきた。

 社員全員が一歩も外にでるもんかとクーラーの効いた部屋で涼んでいるなか、営業の私は出来たばかりの吉野朔実著『悪魔は本とやってくる』の見本を持って、取次店さんを廻る。人生とはなんぞや。

 一歩外に出た瞬間に汗が吹き出す。痛風がぶり返さないか心配しつつ、御茶ノ水、飯田橋、春日、市ヶ谷。クタクタのヘロヘロ。

 しかしクーラの下で休むわけにはいかないのであった。埼玉スタジアムが私を呼んでいる。

 80分を過ぎて、0対2から追いつき、ロスタイム5分。これでもし逆転したら失禁しちゃうだろうなと思いながら、「Pride of Urawa」を叫び続けるが、さすがにそれはなく試合は2対2で終了。勝ち点1。

 本日「本の雑誌」8月特大号(特集:いま「青木まりこ現象」を再検証する&上半期ベストテン)を搬入。

7月9日(火)

  • 悪魔が本とやってくる (吉野朔実劇場)
  • 『悪魔が本とやってくる (吉野朔実劇場)』
    吉野 朔実
    本の雑誌社
    1,430円(税込)
  • 商品を購入する
    Amazon
    HonyaClub
    HMV&BOOKS
    honto

 出社するとともに高野秀行さんから電話。「大丈夫?」と痛風を心配していただく。もう足は90%回復しており、直納も問題ありませんと答える。高野さんは明日から9月初めまでタイで過ごされるようだ。私もそうやってイギリスでサッカーを見ながら暮らしてみたい。

 ここ最近、『悪魔が本とやってくる』の営業をしているため、コミック売り場を回っているのだが、『神様は本を読まない』から2年半の間に、コミックを取り巻く状況が激変していて驚く。

 最も暑い頃、会社に戻り、製本所から届いた「本の雑誌」8月特大号を、雑誌に汗が落ちないよう気をつけながら社内に運び込む。

 水をたくさん飲みながら、DM作成。早めに帰宅。

7月8日(月)

 直行で出版健保の病院へ。

 実は先週の水曜日に足の親指の付け根に違和感を覚えたのだが、軽い筋肉痛だろうと普段通りランニングをしたり、カレーを食べたり、ビールを飲んだりしてしまった。しかしそれが痛風発作の前兆で、金曜の夜には激痛となり(それでも風が吹いても痛いまではいかなかった)、週末は浦和レッズの勝利や2ステージ制反対のノロシもあげられずに、寝て過ごしたのであった。

 私は日常的に運動をし、酒もあまり飲まず、小麦色のマーメイドなので、いっけん健康優良児に見えるが、長年の偏食により、中身はボロボロなのだった。コレステロールと尿酸値は高値安定で、昨年の健康診断では「D」判定、治療せよと注意を受けていた。

 というわけで足を引きずって、気持ちとしては駆け込んでいるつもりで病院へ向かったのである。ちなみに病院に来たのは一年半前にのどちんこがのどきんたまになり、笹塚の名医こと初診料を取り忘れる産婦人科以来である。

 足の親指を見せ、血液検査をし、痛み止めの薬をもらう。意外だったのは尿酸値が下がっており、もう一歩で通常の範囲内だったことだ。もしかしたら、この一年体質改善のために偏食と戦っていた結果が現れたのだあろうか。

 遅れて出社すると、私の机の前に直納用カートに積まれた大量の『謎の独立国家ソマリランド』があった。事務の浜田が、「杉江さんが来るまでに注文があったので、直納しますと答えておきました」とにっかり笑っている。

 外は35度を超える猛暑日であり、なにより私は病人なのだ......というか病院に行ってから出社しますと連絡したはずなんだけど。

 水を大量に飲み(痛風対策)、直納へ。神保町のカーシェアリングに申し込んだはずなのだが、まだ承認されてないらしく、本日も徒歩と電車。神保町の駅も竹橋の駅もエレベーターがなく、改札に到達するためには20キロ近い『謎の独立国家ソマリランド』を持ちあげなければならない。足が痛いんだよ、おれは。

 それにしてもこの本、発売してからもう5ヶ月が経とうとしているのに、毎月曜日は直納になるほどの売れ行きとはいったいどうなっているんだろうか。こんな経験は20年の営業人生で初めてのことだ。

 2件の直納を終え、大量に水を飲み、改めて営業に出かけるが外は亜熱帯。こりゃあ営業マン死んじゃうぜ、もう8月に新刊を出すのは禁止したほうがいいんじゃないかと思ったのだが、なんとなんと私の本『サッカーデイズ』も8月発売なのだった。

 ということは版元である白水社の皆さんも私の本のために汗を流しているのだ。ううう。あわてて柏水堂でアイスクリームを購入。陣中見舞いに持って行くが、持ち歩いている間にアイスが溶けてしまってはまずい。急がねば。ということで足の痛みを我慢して、靖国通りを白水社に向かって疾走す。

 そうして営業しているうちに、またもや『謎の独立国家ソマリランド』の注文をいただき直納へ。足とカートを引きずってすずらん通りを歩いていると空が真っ暗となり、雷の音が激しくなりだす。ヤバイ。どうして足が痛い日に限って走らねばならないのだ。

« 2013年6月 | 2013年7月 | 2013年8月 »