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5月9日(木)

 4時半起床。せめて5時半くらいまで寝ていたいのだが、目が覚めてしまう。まあ21時に寝てれば目が覚めて当然か。ランニング。

 昼、某団体から頼まれた本屋大賞に関する講演の打ち合わせ。
 午後、営業。
 夜、長寿庵柳ばし本店にて、坪内祐三さんの誕生会に浜本、宮里ともに出席。

5月8日(水)

 4時半起床。ランニング。

『本の雑誌』2013年6月号搬入。特集の「追悼文は文学である!」。読み応えのある特集になったと思う。

 午前中、「本の雑誌」の企画会議。わりとすんなり決まる。

 昼、白水社のKさんとカレーを食べながら単行本の打ち合わせ。どうやら嘘じゃないらしい。

 午後、昨日間に合わなかったぶんの直納。

 通勤読書は、『忘れられたワルツ』絲山秋子(新潮社)。短篇集。今の時代の、この言葉にできない気分を、おそろしいほど見事に物語へ昇華している。さすが。

5月7日(火)

 3時半起床。早寝早起きにもほどがある。出社するにも電車も動いておらず、真っ暗闇のなかランニング。

 通常通り出社。高野秀行著『謎の独立国家ソマリランド』の三刷めが出来上がってくる。運んで来た印刷会社の営業マンに頼み込み、そのまま一部を車で書店さんへ運んでもらう。

 帰社途中、白水社のKさんから「蹴球暮らし」が会議をとおり、単行本化が決まったと連絡が入る。とてもうれしい。

 会社に戻り、今度は手押しカートに『謎の独立国家ソマリランド』を積み込み、改めて書店さんへ。腕やら腰やらふくらはぎが痛むが、自然と頬は緩む。

 会社に戻ると高野さんがいらしており、サイン本を作っていただく。

 夜、もはや運び込んでも仕入部があいておらず、直納、時間切れ。
 くたくただけれど、入社以来最高の充実感を覚える。それもこれも高野さんのおかげだ。

5月2日(木)

  • 新宿で85年、本を売るということ (メディアファクトリー新書)
  • 『新宿で85年、本を売るということ (メディアファクトリー新書)』
    永江 朗
    メディアファクトリー
    814円(税込)
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    honto

 GWひとり出社、三日目。

 休日の出勤の楽しみは、健やかに休んでいるであろう同僚の机に溜まっていく仕事を眺めることにあり。

 来週10日ぶりに出社した同僚が顔を青くし、口から泡を吹きながら働く姿を、涼しい顔をして見つめてやろうではないか。ふふふ。

 本日も『謎の独立国家ソマリランド』の注文は止まらず。
 青色吐息をついていると、なぜか著者である高野秀行さんが電話応対を手伝いにやってくる。まさか著者自らに電注を受けさせるわけにはいかず、居候に現れた編集カネコッチと押しとどめる。しばし雑談。

 書泉グランデさんからサイン本の注文。どうやら私服で出社すると直納依頼があるらしい。書泉グランデさんは店内を使った謎解きゲームイベント「本屋迷宮からの脱出」の参加者でごった返していた。

 6時半。三日間におよぶひとり出社を終える。疲労困憊。しかし強烈な達成感に包まれる。『新宿で85年、本を売るということ』永江朗(メディアファクトリー新書)を読みながら帰宅。

5月1日(水)

 4時半に目覚める。早起きなわけでなく、早寝なためこれでも睡眠はたっぷり7時間。一時間ほどパソコンに向かい、その後、ひんやりとした風を受けなから10キロほどランニング。腹が減ったので朝食はご飯と納豆。

 通勤読書は、『脊梁山脈』乙川優三郎(新潮社)。
 これがもうたまらないほど絶品な小説で、読了後もしばらくその感動から本を手離せなかったほど。
 今から20年ほど前、私が小説というものを読み始め、いわゆる名作と呼ばれるものを読み終えたときに感じたのは、面白いんだけれどこの小説が描こうとしているものをとてもすべて理解しきれていないな、あるいは著者が考えている世界は、私が想像している世界なんかよりもずっとずっと広く大きく深いものなんだなと思ったことがよくあったけれど、『脊梁山脈』の読後もまったく同様の印象を受けた。乙川優三郎は、小説は読み物でありながら芸術なのだと信じているような気がする。

 本日も『謎の独立国家ソマリランド』の注文を受けるべく、出社。午前中は静かだったが、午後から注文の電話が鳴り始め、てんやわんやしていたところに援軍登場。経理の小林、居候編集者カネコッチが出社してくる。そのおかげで昼飯を外に食べにいくことができる。久しぶりに「めんめんかめぞう」のラーメンを堪能。夕方、東京堂書店さんからサイン本の注文。すぐ直納に向かうが私服だったので恥ずかしい。

 20時に帰宅。ACL。がっくり。

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