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3月17日(月)

  • 小嶋ルミの決定版ケーキ・レッスン: 生地からわかる38品
  • 『小嶋ルミの決定版ケーキ・レッスン: 生地からわかる38品』
    小嶋ルミ
    柴田書店
    2,090円(税込)
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  • 球団と喧嘩してクビになった野球選手 (双葉文庫)
  • 『球団と喧嘩してクビになった野球選手 (双葉文庫)』
    中野渡 進
    双葉社
    660円(税込)
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 生クリーム、カスタードクリームと挑戦してきたケーキ作り。今回は初めてのチョコレート系ということでガトーショコラに挑んでみた。

IMG_5244.JPG



 材料を揃え、計量し、使う順番にカウンターに並べる。そういう準備をしているとアドレナリンがどばどば排出され、まるでサッカーの試合前のような興奮状態に陥る。しかしその興奮を抑え、冷静さを取り戻し、段取りを頭になかにしっかり叩き込む。何度も何度も手順をイメージトレーニングし、いざ、ボウルを湯煎にかける。もうそこからは目の前のことに集中し、一気に作業を進める。楽しい。楽しくて仕方ない。どうして今までこんな楽しいことを知らなかったのだ。

 そして出来上がったガトーショコラは見栄えはそれほどではないけれど、息子のほっぺたが床にふたつみっつ落ちるほど美味しかった。

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 この日参考にしたのは、書店の棚で見つけた瞬間「これだ!」と思わず叫んでしまった『決定版 小嶋ルミのケーキ・レッスン』(柴田書店)。我がバイブル『お菓子作りのなぜ?がわかる本』同様、手順や作業方法が初心者にも非常にわかりやすく具体的な言葉と写真で説明されており、しかもレシピも詳細の上、種類が豊富。しばらくはこの本に載っているケーキを作ろうではないか。

★   ★   ★

 通勤にピッタリかと思って読み始めた『球団と喧嘩してクビになった野球選手』中野渡進(双葉文庫)は、通勤するのが嫌になるほどの面白さで一気読み。まさにエンタメノンフスポーツ自伝の傑作! 岡野雅行の『野人伝』(新潮社)を越える型破りぶりに大笑いしつつ、どストライクな真っ正直な部分には涙があふれてしまった。

 部決後、営業。
 ローコストオペレーションとなった書店さんで営業マンはいったいどうすべきなのか、何をすべきなのか。
 悩みは深まるばかり。

3月14日(金)

  • きちんとわかる、ちゃんと作れる!チョコレートのお菓子の本
  • 『きちんとわかる、ちゃんと作れる!チョコレートのお菓子の本』
    相原 一吉
    文化出版局
    1,760円(税込)
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 新宿ルミネのブックファーストさんへ『謎の独立国家ソマリランド』『捨てる女』『乙女の読書道』を直納。
「本の雑誌」4月号「図書カード三万円使い放題!」でお世話になった吉祥寺のパルコブックセンターさんにご挨拶。その後営業。

 週末のケーキ作りは、生クリーム、カスタードときたのでチョコ系に挑戦することに。
 我がバイブルと同シリーズ『きちんとわかる、ちゃんと作れる!チョコレートのお菓子の本』相原一吉著(文化出版局)を購入して帰る。

3月13日(木)

 雨。午前中、今月の新刊『北京食堂の夕焼け』沢野ひとし著の見本を持って取次店さんを廻る。年度末&消費税率アップのため、当初予定の搬入日がずれ込むところも。

 午後、我が浦和レッズへの処分発表。

 近藤篤著『ボールピープル』(文藝春秋)を眺めて過ごす。

3月12日(水)

 昨夜放送の、ラス前となった「元春レイディオショー」だが、なぜかスマホが録音失敗しており、朝から落ち込む。

 編集の宮里と某所へ書斎の引っ越しを見学に行く。 
 本というのはある限度を越えた瞬間、どうしてこうも厄介なものになるのだろうか。

3月11日(火)

  • 河北新報のいちばん長い日 震災下の地元紙 (文春文庫)
  • 『河北新報のいちばん長い日 震災下の地元紙 (文春文庫)』
    河北新報社,河北新報=
    文藝春秋
    3,424円(税込)
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 デパート内の書店でレジ応援をしている書店員さんを待っていると館内放送が流れる。

 2時46分、黙祷。

 ご冥福をお祈りしつつ、ただ、生きていることに感謝する。

 文庫化された『河北新報のいちばん長い日』河北新報社著(文春文庫)を購入。

 夕方、白水社のKさんより3月8日付けの「岩手日報」をいただく。
 読者のけいさんからのメールで知ったのだが、『サッカーデイズ』が岩手県の公立高校の入試問題に使われたそうで、それがこの日の新聞に掲載されているのだ。

 自分が書いたものに「傍線部1 母親の目には涙が浮かんでいた とありますが、これは母親のどのような様子を表していますか。次のア〜エのうちから、最も適当なものを一つ選び、その記号を書きなさい」なんてあるのがものすごく不思議。誰かひとりでもこの本の想いが届けばいいのだけれど、受験生はそれどころじゃないだろうなあ。

 帰宅後、ランニング8キロ。

3月10日(月)

  • お菓子作りのなぜ?がわかる本
  • 『お菓子作りのなぜ?がわかる本』
    相原 一吉
    文化出版局
    1,760円(税込)
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  • 佐賀北の夏―甲子園史上最大の逆転劇 (新潮文庫)
  • 『佐賀北の夏―甲子園史上最大の逆転劇 (新潮文庫)』
    計, 中村
    新潮社
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  • ユニクロ帝国の光と影 (文春文庫)
  • 『ユニクロ帝国の光と影 (文春文庫)』
    横田 増生
    文藝春秋
    748円(税込)
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 スポンジケーキを制覇した後、果たして次にどんなケーキを作ろうかと頭を悩ませたウィークデイ。事務の浜田からチーズケーキが簡単なのではとアドバイスされたが、偏食大魔王の私はチーズが食えず今までの人生で一度もチーズケーキを食したことがないのだ。いくら自分が作ったとしてもおそらくそれを口にすることはできないだろう。私のケーキ作りのモットーは、自分と家族が食べたいものを作るのである。

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 というわけで金曜の夜、漢字テストで落第点を取って、ふて寝している息子に訊ねると「シュークリーム!」と言われた。

 シュークリーム......。
 それは私も大好物であり、ぜひともいつか作ってみたいと考えていたのだが、あの皮は難しいのではないかと先送りしていたのだ。私のバイブルとしているケーキレシピ本『お菓子作りのなぜ?がわかる本』相原一吉著(文化出版局)でもシュークリームは最後の章に掲載されており、それは難易度高しという意味だと思っていた。

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 しかし息子が言うなら作るしかない。
 翌日の土曜日に作りたかったが、その日は浦和レッズのホーム開幕戦であった。しかも朝から息子のサッカーの試合で出かけなければならない。
 決戦は日曜日。
 足りない材料を書き出し、『お菓子作りのなぜ?がわかる本』を熟読し、眠りについたのは零時をまわった頃だった。

 この先は長いので割愛するが、私は待ちきれずに土曜の夜からシュークリーム作りに挑戦し、日曜の午後、食卓の上に立派なシュークリームが24個並んだ。シューの皮は綺麗に焼け、カスタードクリームも艶やかに濃厚だった。

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 これまで一度もシューの皮どころかスポンジすら膨らんだことのない妻はその美味しさと出来の良さに驚きを隠せないようだった。一口齧ると、ウォーズマン同様ほとんど笑うことのない妻が笑った。そして息子は「宇宙一美味い」と言って、立て続けに三つ頬張り、娘は友だちを連れてきた。

 さて来週は何をつくろうか。


★    ★    ★

 週末はケーキ作りを楽しんでいるのだが、仕事の方は発表まで一ヶ月と迫った本屋大賞のもろもろの作業に追われ、しかも「本の雑誌」や別冊、単行本などの取材、編集も押し寄せ、もちろん通常の営業活動もあり、目についたものから片付けていくという泥縄な展開。

 そんななかふと手にした『佐賀北の夏 甲子園史上最大の逆転劇』中村計著(新潮文庫)を読んで号泣する。
 ほんの少しだけだけれど、スポーツの指導を携わった身からすると、このように真剣にすべてを投げうって子供たちと向かい合えるだけでも感動ものなのだが、それ以上にこの「佐賀北」が持つ、自由な関係がたまらなく良い。選手と監督が毎日ノートを交換し合うのだが、そこに指導に関する不満や疑問を書き連ねられるとは驚きであり、しかも子供たちからの厳しい意見も素直に見つめる先生の度量に感服す。

 ちょうどこの本の前に『ユニクロ帝国の光と影』横田増生著(文春文庫)という、まったく自由のない息苦しい会社の本を読んでいただけに感動は大きかった。

「本の雑誌」2014年4月号、搬入。

3月3日(月)

 待ちに待った2014年Jリーグ開幕!
 そして思う存分ケーキのスポンジが焼ける週末!

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 というわけで土曜の午後、3度目のケーキ作りに挑戦。手際良く泡立てができるようになったら、なんと前回以上にスポンジは膨らみ、その厚さ堂々の6センチ。味も美味しく、家族全員はもちろん、実家に届けると味にうるさい母親が「これ美味しいね」と呟くほど。やっぱりケーキ作りは最高だ! これからの課題はレパートリーを増やすこととデコレーションか。ひとまず回転台を購入しよう。

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 出社。浜本と打ち合わせした後、今年1月、丸ビルにオープンしたふたば書房丸ビル店さんを覗く。本と雑貨を並べた可愛らしいお店で、同じく丸の内のKITTEにあるマルノウチリーディングスタイルさんと比べると従来の本屋さん寄り。文芸の棚や平台をじっくり見てみるとピリリと効いた本が潜んでおり、ついニヤリとしてしまう。

 その足でマルノウチリーディングスタイルさんも覗く。こちらは本に雑貨にカフェが併設されたお店だが、オープン時に比べるとだいぶ本のセレクトが進んだようで、一見、雑貨屋かよと思われがちだが、棚を見てみれば意外な本の発見もあって面白い。もう少し通路幅が広ければもっとゆっくり見られそう。

 本屋さんというのが、本だけを売っている場所から本も売っている場所に変化してきており、また先月奈良にオープンした「とほん」さんなど古本とともに新刊本を扱う「本屋」さんも増えている。

 どこで、どんな風に本を売ってもいい。
 本を売る現場が、もしかすると少しずつ自由になっているのかもしれない。

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