「杉本結」
機械との共存問題を考える『AI崩壊』
もしもこの先、私たちが「OK、Google」「Hey、Siri」が手離せないほど、機械に頼った生活が当たり前になったら......。そんなことを終始考えさせられる近未来サスペンスでした。
3/11 (Thu)伝えなかった想いの行方『パンとバスと2度目のハツコイ』
ハツコイの人に思いを告げることもなく心の中にそっとその思いに蓋をしたら思い出が美化される。劇中の台詞「付き合えなかった好きな人を嫌いになれないよ。嫌いになれるほど知らないんだもん」にとてつもなく共感し、この作品を好きになった。
3/10 (Wed)女でいると強くなれる『MISS ミス・フランスになりたい!』
フランス映画らしい華やかで洗練された美しさ、だけど人間らしく力強い作品がうまれた!ジェンダーにとらわれない究極の美しさで世界を魅了するフランスのモデル、アレクサンドル・ヴェテール初主演作品。
2/28 (Sun)あなたはその違和感にどこまで気がつけますか?『哀愁しんでれら』
今思い返せば、この不気味なポスターを見たときから私はこの作品から漂う異様な雰囲気に飲み込まれていたのかもしれない。そのポスターは父親と母親それにうさぎを抱いた娘の3人家族がニッコリとほほえんでいる。だけど、瞳が描かれていない為、全員白目の状態でなんとも不気味なのである。
2/ 5 (Fri)原作ファンも必見! 深く考えさせられるサスペンス作品『ファーストラヴ』
2月11日公開の映画『ファーストラヴ』。第159回直木賞受賞の島本理生の同名サスペンス小説が原作! 原作の空気感を上手く表現した巧みな心情描写が素晴らしく、原作ファンも見逃せない一作となっています。
2/ 3 (Wed)リアルフードサバイバル『プラットフォーム』
忘れられない胸糞映画となった...。(これが最大の褒め言葉になるかと) この映画の世界は私たちが普段過ごしている平坦な世界の中に存在する上級階級とその下にいる人達の生活をリアルな形で上から下の階層に分かれた「穴」のあいた建物として表現している。
1/25 (Mon)イケボに震える『私をくいとめて』
結果よりも一人一人の登場人物の思いの強さや儚さが現実世界に戻った時に自分の背中を押してくれることもある。20代の恋愛は前半と後半で差が出てくる。それは結婚という文字がチラつくようになるからだろう。
12/28 (Mon)断捨離してすっきりしよう!『ハッピー・オールド・イヤー』
タイ映画を鑑賞する機会はなかなかなく、記憶に新しい作品が『バッド・ジーニアス 危険な天才たち』である。その作品を手掛けたスタジオから新しい作品が誕生した。『バッド・ジーニアス』の作品のテーマ「カンニング」もなかなかの衝撃だったが...今作『ハッピー・オールド・イヤー』のテーマはなんと「断捨離」!
12/ 4 (Fri)料理のおいしい食べ方を考える『エイブのキッチンストーリー』
突然ですが、あなたは食事を食べるとき誰とどのように食べていますか? 一日に朝昼晩3食の食事をするとしよう。1回30分の食事を3回食べるだけでも一日に1時間30分は食事をしていることになる。家族や友人とゆっくり食べることもあるだろう。
11/24 (Tue)いつまでも愛される戯曲『シラノ・ド・ベルジュラックに会いたい!』
突然ですが、シラノ・ド・ベルジュラックを知っていますか? 今年は知らない人もシラノ・ド・ベルジュラックに出会う絶好の機会なのです!
11/13 (Fri)犯人はいい人です!『ストックホルム・ケース』
東京国際映画祭コンペティション部門にもノミネートされた『ブルーに生まれついて』のロバート・バドロー監督とその時主演だったイーサン・ホークが再タッグを組んだと聞いてとても嬉しく思った。製作には『ゲット・アウト』『アス』などのヒットメーカ、ジェイソン・ブラムが参加していて、製作陣にはウィル・スミスの会社の名前も連ねている。
11/ 5 (Thu)希望の光を見届けて...『朝が来る』
2016年に出版された原作を読んだ当時の衝撃と何度も涙しながら読んだ記憶は忘れられない。その作品のメガホンをとってくれたのが大好きな監督のひとり、河瀬直美監督。どのように映像化されるのか期待で胸が高鳴りながらの鑑賞だった。
10/23 (Fri)短編映画のその後の物語『おもかげ』
本作は15分の短編映画「Madre」のその後を描いた長編映画である。短編映画で描かれたのは本作の冒頭部分。離婚した夫と旅行中のはずの息子から、母親エレナの元へ「父親がどこへ行ったかわからずどこかわからない海岸にひとりぼっちでいる」という連絡から始まる。
10/22 (Thu)公開から10年。改めて見たい『インセプション』
クリストファー・ノーラン監督最新作『TENET テネット』(全国公開中)が楽しみすぎて久しぶりに以前の作品『インセプション』を鑑賞。もう10年も前の作品だったなんて...。公開当時、劇場で観たときは一度では理解しきれずにもう一度見に行った作品。
10/21 (Wed)父娘ドタバタバディーコメディ『オン・ザ・ロック』
この映画、世界のAppleと映画ファンならA24と聴いただけでも最近は足を運ぶ人もいるほど勢いのあるスタジオのコラボ作品だ。そして、監督はソフィアコッポラときたら期待値も自然と上がってしまう。お洒落な映画が出来上がるのかな?と思いきや良い意味で期待を裏切るコメディー映画が完成していた。
10/ 9 (Fri)書くべき時間に紡ぐ言葉とは...『小説の神様 君としか描けない物語』
本作の原作小説の作者である相沢沙呼は2020年に発表した「medium 霊媒探偵翡翠」が「このミステリーがすごい!2020年版」「2020本格ミステリ・ベスト10」の第1位、「2019年ベストミステリー」に選ばれ3冠を達成している。現在、ミステリー界で最も勢いのある作家の一人である。
10/ 5 (Mon)イ・ヨンエ復帰作!『ブリング・ミー・ホーム 尋ね人』
本作は、6年前に行方不明になった息子ユンスを捜し続ける母親ジョンヨンが主人公。当時7歳で失踪した息子の今の姿を思いながら懸命に捜索する両親だったが、父親ミョングクに悲劇的な事故が起こる。
9/25 (Fri)鑑賞後、手紙が書きたくなる 『チィファの手紙』
岩井俊二監督の『ラストレター』の中国版。実は日本版と公開順は逆になったがこちらの作品のほうが先に製作されている。日本版と中国版では夏から冬へと季節が変わったせいなのか、同じストーリー展開ながら雰囲気が中国版のほうがやや暗く感じた。
9/ 9 (Wed)優しさの連鎖に包まれる『宇宙でいちばんあかるい屋根』
今年3月に行われた日本アカデミー賞で最優秀作品賞に輝いた『新聞記者』の藤井道人監督の最新作。ゆっくりと小説を読みすすめていくような気持ちよさがある一本。
9/ 2 (Wed)父親の背中を追い続ける。『ハニーボーイ』
本作は暴言や暴行、事故など多くの話題でお騒がせ俳優として知られるシャイア・ラブーフが自身の体験をベースに半自伝的映画を脚本し、自身も父親役で出演もしている。
8/ 7 (Fri)