「杉本結」
働くすべての人へ!『アシスタント』
本作、主人公のジェーンの気持ちになって観てしまいがちな作風になっている。会社になんらかの不信感や違和感を感じている人にはもちろん刺さるし観て欲しい。
6/12 (Mon)4時間2万円の家族ごっこ『レンタル×ファミリー』
家族レンタルサービスなどを展開する石井裕一の著書『人間レンタル屋』を実写映画化した本作。オープニングで赤ん坊の泣き声が大音量で泣き止まない。その中でDVする夫とそれに耐える妻という最高にストレスフルな状況にあえて観客をもっていく。その演出が憎らしいほど上手い!
6/ 6 (Tue)カンヌ国際映画祭脚本賞受賞!『怪物』
先日開催されたカンヌ国際映画祭で脚本賞を受賞した本作。『万引き家族』でカンヌ国際映画祭最高賞パルム・ドールに輝いた是枝裕和監督が、「今一番リスペクトしている」と熱く語る脚本家の坂元裕二と初タッグを組んでの受賞だった。
6/ 1 (Thu)土星人が家族だった話。『宇宙人のあいつ』
突然ですが、宇宙人っていると思いますか? 私は広い宇宙の中では小さな惑星の一つにすぎない地球に生命体がいるように他の星にもなんらかの生物がいても不思議ではないと思っている。
5/29 (Mon)銃社会に物申す!『デスパレート・ラン』。銃社会アメリカからやってきた問題作
主人公エイミーが人里離れた森でランニング中に息子が通う高校でたてこもり事件が発生し、助けも移動手段もない中、スマホ1台で事件解決に向けて走り続ける新感覚シチュエーション・スリラー。
5/12 (Fri)宮沢賢治、没後90年『銀河鉄道の父』
原作は、門井慶喜が大量の宮沢賢治資料の中から父・政次郎について書かれた資料をかき集め、究極の家族愛を描いた第158回直木賞受賞の傑作小説。
5/ 2 (Tue)心温まる感動作『不思議の国の数学者』
題名に数学と書いてあるだけで少し難しい内容ではないか?など不安に感じる人もいるかもしれない。けれど、本作は天才数学者と挫折寸前の劣等生の思わぬ出会いがもたらす、一歩踏み出す勇気と希望に満ちた温かな感動作となっている。
4/24 (Mon)"14日の月"の続きを覗く『劇場版 美しい彼〜eternal〜』
ドラマを2シーズン終えて満を持しての映画化となる本作。監督もドラマ版から引き続き酒井監督がメガホンをとってくれた。作品への愛が溢れるオープニングにスクリーンに1つ、また1つと2人の思い出の品々が映り込むだけで胸が熱くなり、そこに2人がただいるだけでもう尊い。
4/ 7 (Fri)10代のエネルギーに満ちた青春映画『ガール・ピクチャー』
子どもと大人のはざまの17〜18歳に差し掛かる3人の少女、ミンミとロンコとエマ。3度の金曜日でミンミとエマはお互いの人生を揺るがすような運命の恋に落ちる。ロンコは 未知の性的快感を求め冒険する―。
3/31 (Fri)見応え抜群!大人のミステリー『メグレと若い女の死』
『仕立て屋の恋』『髪結の亭主』『橋の上の娘』などミニシアターブームを牽引してきたパトリス・ルコント監督の9年ぶりの久々の新作。選んだ題材は、世界中で映像化されてきた、ジョルジュ・シムノン原作のメグレ警視正シリーズの「メグレと若い女の死」だった。
3/16 (Thu)燃え尽き症候群のその後...『零落』
好きなことを仕事にしてしまうことの苦しさがひしひしと伝わってくる。夢だったはずの漫画家になって自分が得たものはいったいなんだったのか? 燃え尽き症候群になった先の人間のリアルが描かれている作品。
3/15 (Wed)唯一無二の存在感、松浦りょう『赦し』
娘を殺された元夫婦(尚玄、MEGUMI)と、犯行時に未成年だった加害者の女性(松浦りょう)。癒やしようのない苦しみに囚われた3人の葛藤を見すえ、魂の救済、赦しという深遠なテーマに真っ向から挑んだ問題作。
3/13 (Mon)アカデミー賞最多ノミネート!『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』
MARVELの大ヒットで観客にマルチバースが説明不要になったとも言えることを逆手にとって(?)、今回紹介する『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』(通称エブエブ)は見事に132分という映画の枠の中で複雑な世界を面白く描ききった。
3/ 3 (Fri)ブラックジョークが癖になる『逆転のトライアングル』
本作でカンヌ史上3人目の2作品連続パルムドール受賞という圧倒的快挙を果たしたリューベン・オストルンド監督の最新作。2023年のアカデミー賞でも作品賞、監督賞、脚本賞と主要部門に3部門ノミネートされている作品です。
3/ 1 (Wed)カンヌ監督賞受賞作『別れる決心』
監督の今までの作品のエロやグロを思い出すと、今回の作品もどんなタイミングで観ようか悩むほどだった。ところが、本作エロもグロもほとんどない。まさかの心理的にじわじわとくる作品だった。
2/17 (Fri)安楽死と向き合う家族の物語『すべてうまくいきますように』
日本では現在認められていない安楽死という制度。ですが、世界では現在、10カ国以上の国・地域で自殺ほう助が認められています。
2/ 2 (Thu)コロナ禍を予見した映画と話題『ピンククラウド』
コロナを予見した映画として話題となっている『ピンククラウド』を紹介しようと思う。 なんと、本作の脚本が書かれたのはコロナ以前の2017年。2019年に撮影された本作は当初SF映画として構想されていたが、世界的なパンデミックで一変した現実と重なることとなった。
1/30 (Mon)胸の奥深くをざわつかせる『死を告げる女』
本作を鑑賞して一番に感じたのは、韓国映画を観たのにJホラーを観たようなゾクゾク感。初めて『リング』を見た時に貞子に対して抱いた感情に似た何かが、胸の奥深くをざわつかせる作品だった。
12/23 (Fri)移民問題を考える『終末の探偵』
今回紹介する本作は一見するとただの探偵ものだが、移民問題について深く考えさせられる物語。今、見る意義は大きい。
12/16 (Fri)韓国版ラブアクチュアリー!?『ハッピーニューイヤー』
『猟奇的な彼女』のクァク・ジェヨンが韓国を代表する最旬豪華キャストと贈る、この冬ハッピー必至のロマンティックラブストーリー。
12/ 8 (Thu)