11月26日(水)
朝、あまりに本が面白く電車乗り過ごす。秋葉原で乗り換えるはずが3駅先、有楽町まで行ってしまった。
読んでいたのは来年出版する本のゲラ。『猪変』中国新聞取材班著。
自分が作っている本で、しかも何度も読んでいるのに、めっぽう面白い。この興奮は『謎の独立国家ソマリランド』を作っているときと一緒だ。
広島に本社を置く中国新聞の記者が小耳に挟んだ話「海を渡るイノシシがいる」が出発点となり、身近でありながら謎多き動物であるイノシシの徹底ルポが始まる。海に浮かぶ島々から山間の村々、それどころか人の多い街中、果ては海外まで、徹底的に「歩く、見る、聞く」のルポルタージュ。誰もが知り得なかったイノシシの現状が初めて明らかに──。
そういえば先週の金曜日、我が武蔵野線もイノシシと衝突し、運転見合わせとなったのだった。「猪変」はすぐそこで起きているのだ。
営業。
池袋のリブロさんを訪問すると、本作り界では話題沸騰の祖父江慎氏装幀の夏目漱石『心』(岩波書店)が店頭に並んでいる。購入。イベントも申し込む。