2月27日(火)
通勤読書は「本の雑誌」でもエッセイ「黒豚革の手帖」を連載していただいている内澤旬子さんの『飼い喰い』(岩波書店)。これは私も二度ほど訪れたことがある千葉県旭市の民家で三匹の豚を実際に飼い、育て、最終的はそれをみんなで食した、内澤さんの強烈なルポルタージュである。
しかし読んでいると気づくのだが、これはもうルポルタージュなんてものではなく、ひとりの豚飼いの手記だ。庭先で豚とまみれ、出荷し、屠畜され、肉になったときの内澤さんの嘆きと叫びは、まさに豚飼いの悔しさと誇りだろう。しかもどんな状況でも冷静さを失わず、肩の力を抜いた文章で綴られている。知り合いだからというわけでなくこれは傑作だ。
池袋のジュンク堂書店さんを訪問するとなぜか7階の理工書売り場で、円城塔さんのフェアが行われていた。すごい。
しかし読んでいると気づくのだが、これはもうルポルタージュなんてものではなく、ひとりの豚飼いの手記だ。庭先で豚とまみれ、出荷し、屠畜され、肉になったときの内澤さんの嘆きと叫びは、まさに豚飼いの悔しさと誇りだろう。しかもどんな状況でも冷静さを失わず、肩の力を抜いた文章で綴られている。知り合いだからというわけでなくこれは傑作だ。
池袋のジュンク堂書店さんを訪問するとなぜか7階の理工書売り場で、円城塔さんのフェアが行われていた。すごい。