今までも私の生活はサッカーに関する比率が高かったのだが、昨年末に娘が女子サッカーチームに入部し、いちだんとサッカー係数があがってきた。例えばこの土日のスケジュールを書くと、土曜日は10時半から娘のサッカーがあり、途中、初蹴会というカレーパーティーがあり、そして午後は各年代の娘たちとパパチームで試合をしたのである。
というか娘の所属したチームは頭をサッカーに洗脳されまくったオヤジたちが多く、練習の日も子供たちのサッカーなんて見向きもせず、なぜかスパイクとジャージ着用で現れ、コートの片隅を占領し、自分たちでサッカーをやっているのである。アホかと思ったが、私も二度目から完全装備で練習グランドに向かい、いつもどおり右FWの定位置を確保したのであった。
この日の親子交流戦でもオヤジたちは真顔で娘たちと張り合い、大人げなく全部勝ってやがる。
「あいつらはね、すぐつけあがるからこのくらいした方がいいんですよ」
その言葉にうなづくオヤジたちを私は仲間と呼ぶことにした。
さて次は日曜日である。この日も午前中は娘のサッカーの練習があり、私は当然完全装備でグランドに立った。オヤジたちは昨日夢中になりすぎたせいか、筋肉痛になりながらもやはりボールを追うのであった。この日は昼に練習が終わり、娘を家に預ける。いや、帰宅させた後、私は、自分の所属するFC白和の初蹴に向かったのである。おおそうだ。書き忘れていたが、前夜は、このFC白和の新年会があり、得点王の私はみんなから祝福され、無理矢理飲み代を無料にして帰ったのであった。
さあ、今年も得点王だ!と思ってグランドに立ったが、やはり得点王にはマークが厳しくなる。何せ私の敵は、11人ではなく、21人なのだ。自殺クリアーや味方のゴールをノーゴールと言い張った私には、味方は誰もパスをくれない。こうなったら自分で切り開いてゴールを奪うしかないのだが、私はゴール前で、点で合わせるタイプなので、ドリブルなんてできやしない。
困った困ったと嘆いたいたら、敵のディフェンダーがパスをくれ、今年最初のゴール。味方が誰も祝福してくれないので、ベンチに向かい選手交代。はたして今年の暮れまでこのチームにいられるだろうか。
通勤読書は、『草祭』恒川光太郎(新潮社)。
日常とちょっとだけずれた不思議な場所、怪しい人間などが出てくるファンタジーで、これは私がとっても好きな世界である。我が最愛の作家のひとり粕谷知世に相通じるものがある。ああ、「本の雑誌」のベストテンに推したかった......と激しく後悔しつつ奥付を確認したら2008年11月20日だった。次のベストで絶対推薦しよう。というか恒川光太郎の既刊を全部読もう。
これから営業。
正真正銘、上智大学の高野秀行さんの最終授業。
前回で終わりと言ってしまったわりには10人以上の学生がやってきており、このネット社会においても情報の伝達というのは思い込みによるのだと知る。授業は雑談となり、やっと先生と生徒が打ち解け、いわゆる学校らしくなる。できることならこれからもう半年続いてくれると、私もすっかり生徒に打ち解けていたと思われる。残念。最後にみんなで「仰げば尊し」を歌おうと思ったが、今の学生は「仰げば尊し」を知らず、有志学生とともにジョナサンへ。
なぜかここでも私のテーブルは、高野さん、豆腐のフリーペーパーを作る早稲田大学のもぐりの男子学生、怪しい民族衣装を着た男子学生、そして我が本の雑誌社の助っ人大塚くんの男子ばかり。向こうのテーブルには福山雅治似の男子学生がおり、まわりには4人のカワイイ女子大生が囲んでいる。
私が中学生くらいのとき、土曜の夜に「オールナイトフジ」という番組をやっていて、ここには素人の女子大生がたくさん出ていたのだ。名札をつけて「大妻女子短期大学一年○○○○」なんて笑顔で自己紹介し、私はそれを見て、いつか「女子大生」と付き合うのを夢見たもんだが、大学に行けず働き出してしまい、何度か大学生と偽り合コンに参加したものの、その想いはいまだ達成できずにいる。
できることなら家族を捨てて、ここでその夢を叶えようかと思ったが、席替えタイムも当然なく、女子大生が「先生!」と声をかけるのは高野さんで、私はやっぱりかなり浮いた存在であった。仕方がないので南陀楼綾繁さんも激賞されている豆腐のフリーペーパーを作る学生と出版について話していたのだが、「値段を付けると本屋さんにしかおけなくなっちゃうじゃないですか。それがフリーペーパーならもっと間口が広がると思うんですよね」と衝撃の一言を受け、本日二度目の撃沈をしたのであった。
のち、渋谷などを営業し、会社に戻る。
朝、「Number」721号を買う。
ラグビーも嫌いじゃないが、目的は「メディアウォッチング」と題された本の紹介ページだ。なぜなら私の文章が載っているのだ。できることなら浦和レッズの選手か監督として「Number」に取材されたかったが、学生時代から愛読していた雑誌に自分の名前と文章が載るなんて夢のようだ。埼京線に乗っている間もずーっと雲の上にいるような気分だった。
浜本、松村とも復活。お祓いが効いたのだ。
横浜へ営業に向かうと、ルミネのY書店さんでは『豆しば 枝豆しばとアラスカの冷蔵庫』(主婦と)生活社)なんて本がベストテンの4位に入っていた。担当のIさんに話をうかがうと、秋葉原店で展開したら売れたらしく、こちらでも置いてみたら売れてしまったとのこと。
いつぞや無限プチプチ的な枝豆携帯ストラップを嬉しそうに見せてくれたのはB書店のSさんだったが、それとは違うようだ。こんなキャラクターが流行っているのだろうか。
次のM書店さんでは、『新婚一年生』入江久絵(サンクチュアリ出版)がロングセラー化しているそうで、本人よりも親御さんと思われる方が買って行かれるとか。
ちなみにこちらのお店のノンフィクションランキング5位に入っていた『自分に気づく心理学(愛蔵版)』加藤諦三(PHP研究所)には驚いた。こちらいわゆる廉価本、今大ベストセラーになっている『読めそうで読めない間違いやすい漢字』的なカバーのない安い作りでなく、カバーもしっかりかかっているのに、なんと500円なのだ。私の原価計算では絶対ありえない定価設定で、果たしてどんなカラクリなのかわからないけれど、こういう価格破壊はやめて欲しい。
そごうの上のK書店さんのベスト5には、『朝ごはんの献立--12のシーンとおいしいごはん』 飯島奈美(池田書店)が入っていた。私の妻は朝ご飯を作るわけでもないのにいつも朝ご飯に悩んでいる。なんだか売れそうな本だ。
のち西口方面へ移動し、営業するが担当者さんに会えず沈没。
しかし雑誌の特集ネタと単行本のアイデアを手に入れ、やっぱり会社の外にはヒントがいっぱい転がっている。編集部も営業した方がいいんじゃないか。
通勤読書は、私が今一番注目している作家・前田司郎の新刊『大木家のたのしい旅行 新婚地獄篇』(幻冬舎)。
『グレート生活アドベンチャー』(新潮社)の最後のシーンで感動し、さかのぼって全著作を読み、その心理的な観察力に大興奮していたのだが、後に出た『誰かが手を、握っているような気がしてならない』(講談社)でちょっとわかりにくくなり、この新刊ではもっとわからなくなってしまった。くやしい。
くやしいので「papyrus」や「PONTOON」に掲載されている著者インタビューや書評を読んだのだが、それでもわからない。前田司郎よ、私を置いていかないでくれ。
★ ★ ★
浜本は身内に不幸があり、松村は日曜日の夜から熱を出し、3日連続お休み。
スタンドアローンで仕事をしている零細企業は、こういう場合誰も代わりに仕事ができず、違う意味で「本の雑誌」3月号が出ないかもしれない。大丈夫か、本の雑誌。
もはやこれはお祓いにいくしかないだろうと調べていたら本の雑誌社は33歳だった。女の厄年ではないか。本の雑誌、すごい男っぽいけど、女だったのか。
残った社員で佐野、川崎、西新井お祓いツアー決行。
直木賞効果で『千利休』清原なつの著の注文あり。さっそく直納し、そのまま営業へ。
夜は、会社の二階でエンタメノンフ文芸部、結成の酒盛り。
部長宮田珠己、副部長内澤旬子、部員高野秀行、マネージャー杉江由次。
ずいぶん遅くまで飲む。
昨夜は遅くまで本屋大賞の会議があった。
会議は非常に楽しく進んだのであるが、どうも本屋大賞の会議のあとは、頭が冴えて眠れなくなってしまう。明け方まで『パレオマニア--大英博物館からの13の旅』池澤夏樹(集英社文庫)を読んで過ごす。
こちらは大英博物館の気に入った収蔵品から、それらの物が作られた土地を旅する男の話なのだが、考えてみればこれほど優雅な旅もないだろう。場所だけでなく、時間も旅することができるのだ。読んでいる間中、僕もその世界をゆっくりと楽しませてもらった。
午前中はノミネート作品発表に向けてのデスクワーク、午後からは新潮社に行って、作家の読書道のインタビューに立ち会う。今回は私の昨年のベスト1本であった『アカペラ』の著者・山本文緒さん。役得というか、幸せな時間を過ごし、「ソリチュード」10回以上読み直してますと意味もなく伝える。
その後、高田馬場の芳林堂さんを営業。文芸担当のNさんがお休みだったので、雑誌担当のSさんにご挨拶。今月から始めた「本の雑誌」用手書きPOPを渡す。
夜は、お茶の水M書店さんの新年会兼昨年末に行わせていただいた「炎の営業的年末年始に読んで絶対損をしない本19冊+損をするかもしれない1冊」フェアの結果発表会。1ヶ月間で160冊仕入れ、91冊売れというのは成功なのだろうか、失敗なのだろうか。悪酔いしそうになったのでF出版社のYさんをいじめてやり過ごす。
担当者が変わったばかりの書店さんを訪問し、新刊チラシを出して営業トークを始めたら「すいません、チラシいただいておきますので、あとでFAXでいいですか」と言われてしまった。これは注文を断るときの常套句で、ここでしつこく追うか、あっさり引き下がるかはそれぞれの営業マンの判断だろう。
もちろんザリガニ営業の僕は、「お忙しいところ声をかけてしまいすいませんでした」とチラシを渡して、お店を後にした。
ビルのエスカレーターを下りつつ、そもそも文庫の新刊出しをしている忙しい状況がわかっているのに自分はなぜ話かけてしまったのだろうと悔やんでいた。いつもだったらおそらく声をかけずに立ち去るか、先に「忙しそうなのでチラシだけ置いておきますね」と帰ったことだろう。今日、判断を誤ったのは、担当者が変わって2度目の訪問だったから、どうにかして名前やキャラクターを覚えてもらおうと無理をしてしまったのだ。
「あー相当悪い印象を与えちゃったから、次の訪問も厳しいだろうなあ」
その後、沿線の書店さんを営業している間も、ずーっと悔やんでいた。
ところが、夜、デスクワークをしていると、FAXが届いた。
ふと見ると、昼間営業を遮られた書店さんからの注文だった。
安堵する気持ちと次回の訪問でヘマしないよう言い聞かせたのであった。
直行で、ディズニーランド。
まさか仕事でディズニーランドに来るとは思わなかったし、そのお相手が宮田珠己さんと高野秀行さんなのはもっと信じられない。お二人が駐車場の向こうからやってくるのを見て、ちょっと泣きそうになってしまった。しかし本当に泣いたのはその後、大の苦手のスペースマウンテンに無理矢理乗せられたときで、あれからすでに10時間近い時間が過ぎているのに、気持ち悪いのであった。しかしそんな私を見てふたりは(主にひとりが)「今度は富士急に行こうよ」と誘うのであった。エンタメ・ノンフ作家は恐ろしい。
なぜディズニーランドに行ったかというと、本日搬入の「本の雑誌」2月号に掲載したタカタマ対談の続きである。別に話が続いているわけではないのだが、二人の対談があまりに面白いので、継続しているのである。
本屋大賞の一次投票は昨日で終了。
現在集計&もろもろの作業を私でなく、担当者がやっている。相当大変な作業であるが、まさかディズニーランドから電話する勇気はなく、この日記から感謝と応援のメッセージを送ろうと思う。
みなさんもご一緒にどうぞ。
「頑張れ! ありがとう。」
例によって上智大学の高野秀行さんの授業にお邪魔する。
毎回、型破りのゲストを招いて高野さんが話を聞いてきたわけだから、その高野さん自身が常識どころか国境すら関係ない人だから、毎度90分の授業が終わるとここがどこか、自分が何をしているのかわからなくなっていたのだが、ゲストを招くのは今回が最後らしく、とても淋しい。
というか授業があと何回あるのか、講師である高野さん自身が理解しておらず、生徒に「あと1回だよね?」と確認してたのには笑ってしまった。しかし学生のほうもあと何回なのかわからないようで、類は友を呼ぶというか、こんな授業を受けにくる学生は、元々高野さん資質を持っていたのだろう。
その高野さんの『世界のシワに夢を見ろ!』(小学館文庫)が文庫化されたので、再読。単行本にはあったイラストや組版が変わったので、大変読みやすい。しかし内容は本人があとがきで書いているように「『高野本』の中でも最高の『バカ度』を誇る」ものなのは私も保証する。
だからこれを読んだ翌日に本人会うというのはあまりシュールというか、こんなバカな人と私は仕事を一緒にしていけるんだろうかとか、本当に高野秀行という人がある意味信じられなくなる。ちなみに、この本を一気読みするとクラクラするので、本の雑誌社刊『辺境の旅はゾウにかぎる』をお茶請けにして読むとちょうど良いと思う。
本屋大賞の一次投票の〆切が間近なのであるが、例によって例のとおり、ぎりぎりまで投票数が伸びない。具合が悪くなりそう。
賞というものにほとんど縁のない会社なのであるが、なんと昨年5月に出版した『どうして僕はきょうも競馬場に』亀和田武著が、2008年度JRA賞馬事文化賞を受賞してした。こちらは過去に宮本輝の『優駿』(新潮文庫)や椎名編集長の映画「白い馬」、 『シービスケット』(ヴィレッジブックス)とそうそうたる作品が受賞してきた賞なのである。すごい!
というわけで、社内は大騒ぎ。
タッキーが「賞金が100万円ですってよ」となぜかオカマ口調で叫べば、浜本は「なんか受賞詐欺じゃないの?」とどこまでも弱気で、松村は「100万円で馬券を買ってもらってルポを掲載しましょう」と企画を出すわ、浜田にいたっては「町田の馬刺屋で授賞パティーね」と早速予約しようとしているではないか。私はそんな阿呆どもを尻目に、しこしこと書店さんに受賞を知らせる注文チラシを作り、FAXするのであった。
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- 『CDつきマガジン 隔週刊 落語 昭和の名人 決定版 全26巻(1) 古今亭志ん朝(壱)』
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通勤読書は、和歌山県の山奥、住人約100人の町の本屋さんが書いた『すごい本屋!』井原万見子著(朝日新聞出版)。永江朗さんなどからそのお店の噂を聞いていたのだが、出来ることなら都会の書店さんと同じことをする非日常の部分ではなく、その場所ならではの日常の話が読みたかった。
秋葉原、東京、銀座と営業。
八重洲ブックセンターや教文館で店頭販売していた『CDつきマガジン 隔週刊 落語 昭和の名人 決定版 第1巻 古今亭志ん朝(壱)』がバカ売れしていた。490円!は破格の値段設定だ。即購入。
教文館のYさんとフェア打ち合わせ。
その後、B書店Kさんを訪問するが、数分前に休憩に入られたとのことで、戻りは1時間後とのことで、本日の営業はあきらめる。残念無念。
丸の内の乙女派書店員さんを訪問すると、「すごいのよ、今月の表紙が」と『小悪魔ageha』を見せられる。そういえば先日朝日新聞がこの『小悪魔ageha』を取り上げていたが、乙女派書店員さんは「本の雑誌」2007年3月号の時点で、すでに『小悪魔ageha』に注目していたのである。
その眼力はすごいと思うけれど、「どうする杉江さん、娘さんがこんな風になったら」という予想は外れて欲しいものだ。
9時に出社。
去年と同じことをしていたら希望はないので、新しいことをどんどんしようと決意する一年の始まりだ。
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通勤読書は「本の雑誌」でも連載が始まった「酒とつまみ」編集長大竹聡さんの『もう一杯!!』(産業編集センター)。
実は私、日常的に酒がなくても生きていける。現に家ではまったく飲まないし、接待というか付き合い以外ではほとんど飲み屋もいかない。以前はちょっとは飲んでいたが、ケーブルテレビを契約してからプレミアリーグを見るのに忙しく、それどころではなくなってしまった。
ついでに言っておくと私は酔っぱらいが嫌いだ。嫌いなのに妙に絡まれやすく、絡まれるから嫌いになる。我がレッズ仲間・最強の酔っぱらいK氏には、いつも難癖をつけられ、頭を叩かれている。もうすぐ40歳なのであるが、しゅっちゅう「このバカもんが!」と叩かれる。もしかするとそれだけ叩かれるということは本当に私がバカもんの可能性もあるのだが、だからといってそれを大きな声で言ってはいけない。だから酔っぱらいは嫌いなのである。
それなのに酔っぱらいが書く文章が好きだ。太田和彦、なぎら健壱、その他もろもろ。酒エッセイには目がない。それはおそらく何かに依存している人間の文章には、味わいというか弱さがでるからだろう。当然、日本を代表する酔っぱらいが書いた『もう1杯!!』にも、猛烈に感動してしまった。本人を知っているだけに悔しいような、うれしいような年明けの読書。
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2月出版予定の『尾道坂道書店事件簿』の校正とあとがきを、約束通りきっちり仕上げてくれた児玉さんに感謝しつつ、宮田珠己さんから届いた「スットコランド日記」と「ブックス・メガラニカ」の原稿に目を通す。「ブックス・メガラニカ」の原稿に大笑いしていると小林、浜田、松村と出社してきて、新年の挨拶。
そうこうしているとマスクをかけた浜本が出社してくるなり、こう叫ぶ。
「おれ、インフルエンザだから近づかないようにした方がいいよ」
あわてて営業に飛び出す。
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書店店頭には挨拶まわりの営業マンだらけ。
次から次へと書店員さんに挨拶し、ある会社はお年賀を渡し、颯爽と次のお店へ向かっている。
私は手ぶらだが、棚陰でタイミングを計り、ご挨拶。
しかしご挨拶とともにみなさん本の雑誌社を心底心配してくれていて、フェアの企画を多数いただく。なんだか横浜フリューゲルスの選手になった気分。うれしくて涙が出てくるが、泣いているわけにはいかない。単なるフェアでは面白くないので会社に戻って企画を練る。
そうこうしていると、はらだみずきさんから「サッカー・ストーリーズ」第2話の原稿が届く。あまりに感動したので、電話して感想を伝える。
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本日書店店頭をまわっていてビックリしたのは、集英社が小説すばる新人賞とすばる文学賞受賞作販促用に配っている小冊子である。
「『小説』を愛する人たちへ。自信をもってオススメします。」と表紙にデカデカ書かれ、「今年の3作はスゴイ!」とある。中は受賞作の紹介に選考委員の作家さんとの対談、試し読みページあり、22ページの堂々の小冊子で、ものすごい力の入れようだ。楽しみ。