担当=牧眞司

恒星間宇宙船と月面都市、宇宙をまたぐ謀略〜ロブ・ハート&アレックス・セグラ『暗黒空間』
2025年11月25日11:30

【今週はこれを読め! SF編】

恒星間宇宙船と月面都市、宇宙をまたぐ謀略〜ロブ・ハート&アレックス・セグラ『暗黒空間』
 人口拡大をつづける人類は、月、火星、タイタンに入植地をつくっていたが、さまざまな面で限界に達しており、太陽系内の生存可能な領域はすでに過密状態だった。この状況...
記憶を書き換える言葉、反現実へと至る語り〜サラ・ピンスカー『いつかどこかにあった場所』
2025年11月18日11:43

【今週はこれを読め! SF編】

記憶を書き換える言葉、反現実へと至る語り〜サラ・ピンスカー『いつかどこかにあった場所』
『いずれすべては海の中に』につづく、サラ・ピンスカーの第二短篇集。2016年から21年にかけて発表された作品に、書き下ろしの「科学的事実!」を加えた、全十二篇が...
戦争にとどめをさすはずの巨大モンスター〜ジェイムズ・モロウ『ヒロシマめざしてのそのそと』
2025年11月11日12:05

【今週はこれを読め! SF編】

戦争にとどめをさすはずの巨大モンスター〜ジェイムズ・モロウ『ヒロシマめざしてのそのそと』
 ジェイムズ・モロウは、1981年に第一長篇を発表してデビュー。ネビュラ賞や世界幻想文学大賞など、いくたびか賞を射止め、現在ではアメリカSF界で確固たる地位を築...
ゆるい配信で途轍もない超科学をお届けします〜宮澤伊織『ときときチャンネル ない天気作ってみた』
2025年11月4日11:30

【今週はこれを読め! SF編】

ゆるい配信で途轍もない超科学をお届けします〜宮澤伊織『ときときチャンネル ない天気作ってみた』
 超科学+配信という新しいタイプのハードSF連作「ときときチャンネル」の、単行本第二弾。2023年刊の一冊目『ときときチャンネル 宇宙飲んでみた』は好評を博し、...
火星と地球、その距離と葛藤〜小川哲『火星の女王』
2025年10月28日11:30

【今週はこれを読め! SF編】

火星と地球、その距離と葛藤〜小川哲『火星の女王』
 なんと『火星の女王』である。いかにもSFの直球というか大時代的なタイトルだが、この作品における女王とは象徴であって、エドガー・ライス・バロウズ『火星のプリンセ...
成層圏に硫黄のベールを張る弾丸〜ニール・スティーヴンスン『ターミネーション・ショック』
2025年10月21日11:52

【今週はこれを読め! SF編】

成層圏に硫黄のベールを張る弾丸〜ニール・スティーヴンスン『ターミネーション・ショック』
 ニール・スティーヴンスンは、メタヴァースの概念を先取りした『スノウ・クラッシュ』(1992年)や、壮大なポストアポカリプスSF『七人のイヴ』((2015年)な...
マンモスの意識と人間の欲望〜レイ・ネイラー『絶滅の牙』
2025年10月14日11:30

【今週はこれを読め! SF編】

マンモスの意識と人間の欲望〜レイ・ネイラー『絶滅の牙』
 レイ・ネイラーは1990年代半ばより作家活動をはじめ、これまで発表した中短篇は四十篇以上。2022年の初長篇The Mountain in the Seaで、...
太陽から来た火炎知性体との対話〜オラフ・ステープルドン『火炎人類』
2025年10月7日11:30

【今週はこれを読め! SF編】

太陽から来た火炎知性体との対話〜オラフ・ステープルドン『火炎人類』
 日本版オリジナル編集によるオラフ・ステープルドン作品集。初邦訳となる珍しい作品ばかりで、ステープルドンが小説に託した思想や、SF的想像力のありかたを知るうえで...
iPhoneで自撮りする大正モダンガール〜伴名練『百年文通』
2025年9月23日11:30

【今週はこれを読め! SF編】

iPhoneで自撮りする大正モダンガール〜伴名練『百年文通』
『百年文通』は 2021年、〈コミック百合姫〉に一年間連載され、すでに一迅社から電子書籍が出ている。また、紙媒体では大森望編『ベストSF2022』(竹書房文庫)...
破壊的な憧憬を描く坂永雄一、異言語の潜在性を問う飛浩隆〜日本SF作家クラブ編『恐怖とSF』
2025年9月18日11:30

【今週はこれを読め! SF編】

破壊的な憧憬を描く坂永雄一、異言語の潜在性を問う飛浩隆〜日本SF作家クラブ編『恐怖とSF』
 ハヤカワ文庫JAで企画される日本SF作家クラブ編オリジナル・アンソロジーは、この『恐怖とSF』が六冊目。折良く(?)クラブ現会長は、怪奇幻想をこよなく愛し、こ...