担当=杉江松恋

第一級の脱出不可能ミステリー『火星無期懲役』
2019年4月18日10:11

【今週はこれを読め! SF編】

第一級の脱出不可能ミステリー『火星無期懲役』
 火星は地獄だ!(ジョン・W・キャンベル風に)  世に孤島ミステリーというジャンルがある。洋上遥かな孤島に集められた者たちが、何者かの手によ...
感情を激しく揺り動かす圧巻のスリラー『終焉の日』
2019年4月13日12:46

【今週はこれを読め! ミステリー編】

感情を激しく揺り動かす圧巻のスリラー『終焉の日』
 まるで暴れ馬のたてがみにしがみついているような乗り心地、読み心地であった。  スペイン・バルセロナ出身の作家ビクトル・デル・アルボルが20...
フィツェック『座席ナンバー7Aの恐怖』を買いだ!
2019年4月5日18:10

【今週はこれを読め! ミステリー編】

フィツェック『座席ナンバー7Aの恐怖』を買いだ!
 安心と信頼のセバスチャン・フィツェック、なのである。  小説の中では不穏すぎることが次々に起きて読者の心を脅かすし、出てくる登場人物がみん...
現実の非情さを描く『地下道の少女』
2019年3月26日18:00

【今週はこれを読め! ミステリー編】

現実の非情さを描く『地下道の少女』
 重苦しい枷を足にはめられていたはずなのに、いざ走り出してみたらどこまでも駆けていける。  アンデシュ・ルースルンド&ベリエ・ヘルストレム『...
拉致監禁犯の父との対決〜カレン・ディオンヌ『沼の王の娘』
2019年3月13日10:47

【今週はこれを読め! ミステリー編】

拉致監禁犯の父との対決〜カレン・ディオンヌ『沼の王の娘』
 一口で言うなら、あらかじめ奪われた人生を取り返す小説だ。  2018年度のバリー賞に輝いたカレン・ディオンヌの長篇『沼の王の娘』である。も...
北欧ミステリーの大物ホーカン・ネッセル登場!
2019年3月5日12:19

【今週はこれを読め! ミステリー編】

北欧ミステリーの大物ホーカン・ネッセル登場!
 北欧ミステリー最後の大物、参上。  ホーカン・ネッセル『悪意』はスウェーデン推理作家アカデミーの最優秀賞を三度獲得したほか、北欧圏で最高の...
恐ろしいのに止められない『あの子はもういない』
2019年2月22日21:24

【今週はこれを読め! ミステリー編】

恐ろしいのに止められない『あの子はもういない』
 何の罪もない者が必要のない重荷を背負わされ、望まない人生の路を歩む。 『あの子はもういない』(文藝春秋)はそういう小説だ。前回に続き、韓国...
予断を排して『種の起源』を読むべし!
2019年2月12日18:18

【今週はこれを読め! ミステリー編】

予断を排して『種の起源』を読むべし!
 あらゆる予断を排して物語の中に身を投じたほうが絶対に楽しめる。  チョン・ユジョン『種の起源』(ハヤカワ・ミステリ)は、そういう小説である...
運命に立ち向かう少女の物語『カッコーの歌』
2019年2月1日12:29

【今週はこれを読め! ミステリー編】

運命に立ち向かう少女の物語『カッコーの歌』
 今回採り上げるのはミステリーではない。分類するならばファンタジーなのだが、サスペンスの醸成が尋常ではなく巧く、物語が静から動に転じた後の展...
必死の軌道修正スリラー『カナリアはさえずる』
2019年1月25日18:15

【今週はこれを読め! ミステリー編】

必死の軌道修正スリラー『カナリアはさえずる』
 つまりスリラーとは、必死でやる軌道修正のことなのである。  おひさしぶり、ドゥエイン・スウィアジンスキーの新作『カナリアはさえずる』を読み...