担当=杉江松恋

2022年最大の収穫『1793』三部作を読み逃すな!
2022年11月25日20:06

【今週はこれを読め! ミステリー編】

2022年最大の収穫『1793』三部作を読み逃すな!
 絶望と闘う正義の物語である。  ニクラス・ナット・オ・ダーグ『1795』(小学館文庫)を読み終え、圧倒されている。正義の貴さと、その無力さ...
白井智之『名探偵のいけにえ』の純度に圧倒される!
2022年11月15日12:09

【今週はこれを読め! ミステリー編】

白井智之『名探偵のいけにえ』の純度に圧倒される!
 目のくらむような謎解きの紋様。  白井智之『名探偵のいけにえ』(新潮社)は、そう表現するしかない小説だ。ミステリには謎解きの密度が存在する...
エルビラ・ナバロ『兎の島』に感覚を乗っ取られる
2022年11月4日12:24

【今週はこれを読め! ミステリー編】

エルビラ・ナバロ『兎の島』に感覚を乗っ取られる
 現実がいつも不安と恐怖に侵食されている、という人へ。  エルビラ・ナバロ『兎の島』(国書刊行会)は、1978年生まれのスペイン作家初の短篇...
3作目で大化けしたM・W・クレイヴン『キュレーターの殺人』に肝を潰す!
2022年10月31日19:40

【今週はこれを読め! ミステリー編】

3作目で大化けしたM・W・クレイヴン『キュレーターの殺人』に肝を潰す!
 目が眩むような読書体験をまた一つ。  M・W・クレイヴン『キュレーターの殺人』(東野さやか訳。ハヤカワ・ミステリ文庫。以下同)を急いでみな...
夕木春央『方舟』の伏線の技法が凄い!
2022年10月7日20:43

【今週はこれを読め! ミステリー編】

夕木春央『方舟』の伏線の技法が凄い!
 ミステリーでしか書けない興奮をこれまで書かれてこなかったミステリーで書く。  一口で言うなら夕木春央『方舟』(講談社)はそういう小説だ。「...
 深町秋生〈ヘルドックス〉三部作堂々完結!
2022年9月15日17:25

【今週はこれを読め! ミステリー編】

 深町秋生〈ヘルドックス〉三部作堂々完結!
 深町秋生〈ヘルドックス〉三部作は裏切りの物語だ。  二つの暴力を書かせたとき、深町は現代日本最高の作家になる。二つの暴力、つまり何かを打破...
先行きの読めないミステリー〜アリス・フィーニー『彼は彼女の顔が見えない』
2022年8月31日18:47

【今週はこれを読め! ミステリー編】

先行きの読めないミステリー〜アリス・フィーニー『彼は彼女の顔が見えない』
 まるで吹雪の中を彷徨っているような読み心地だ。  アリス・フィーニー『彼は彼女の顔が見えない』(創元推理文庫)を手に取り、あっという間に読...
世界で最も高貴な探偵の物語『エリザベス女王の事件簿 ウィンザー城の殺人』
2022年8月24日18:18

【今週はこれを読め! ミステリー編】

世界で最も高貴な探偵の物語『エリザベス女王の事件簿 ウィンザー城の殺人』
 世界で最も高貴な探偵である。  S・J・ベネット『エリザベス女王の事件簿 ウィンザー城の殺人』(角川文庫)は現在も英国王の位にあるエリザベ...
こどもたちが不可能犯罪に挑む〜シヴォーン・ダウド『ロンドン・アイの謎』
2022年8月18日11:52

【今週はこれを読め! ミステリー編】

こどもたちが不可能犯罪に挑む〜シヴォーン・ダウド『ロンドン・アイの謎』
 何気なく読み始めて、あ、これ不可能犯罪ものなんだ、と気づいた。  シヴォーン・ダウド『ロンドン・アイの謎』(東京創元社)である。作者はヤン...
巨匠の快作『ギャンブラーが多すぎる』がたまらない!
2022年8月8日16:16

【今週はこれを読め! ミステリー編】

巨匠の快作『ギャンブラーが多すぎる』がたまらない!
 緊張と緩和の繰り返しがたまらない読書の快感を生み出す。  アメリカ犯罪小説の第一人者として長く君臨し、惜しくも2008年に亡くなったドナル...