担当=杉江松恋

モーリス・ルヴェルの恐怖の世界『地獄の門』
2022年5月2日12:25

【今週はこれを読め! ミステリー編】

モーリス・ルヴェルの恐怖の世界『地獄の門』
 どーして、そーなるのっ。  コント55号時代の萩本欽一ばりに読みながら叫んでしまったのが、モーリス・ルヴェル『地獄の門』(白水Uブックス)...
二次創作魂が燃える『辮髪のシャーロック・ホームズ』が楽しい!
2022年4月28日12:47

【今週はこれを読め! ミステリー編】

二次創作魂が燃える『辮髪のシャーロック・ホームズ』が楽しい!
 おおお、二次創作魂が燃えるぞ。  莫理斯(トレヴァー・モリス)『辮髪のシャーロック・ホームズ 神探福邇の事件簿』(文藝春秋)は、十九世紀の...
予想もしない展開の『ブルックリンの死』にびっくり!
2022年4月16日20:16

【今週はこれを読め! ミステリー編】

予想もしない展開の『ブルックリンの死』にびっくり!
 看板に偽りあり、とはこのことではないのか。  アリッサ・コール『ブルックリンの死』(ハヤカワ・ミステリ文庫)を読み終えて、呆然としながらそ...
何が出てくるかわからない潮谷験『エンドロール』
2022年4月7日11:30

【今週はこれを読め! ミステリー編】

何が出てくるかわからない潮谷験『エンドロール』
 もはや潮谷験という名前を見ただけで条件反射的に本を手に取ってしまうレベルだ。 『エンドロール』は第63回メフィスト賞を受賞して2021年に...
寓意のこもった短篇集〜ディーノ・ブッツァーティ『動物奇譚集』
2022年3月31日16:13

【今週はこれを読め! ミステリー編】

寓意のこもった短篇集〜ディーノ・ブッツァーティ『動物奇譚集』
 喩えるなら人間を載せそこなったノアの方舟か。 『動物奇譚集』は、イタリアの作家ディーノ・ブッツァーティが1972年に亡くなった後に刊行され...
物語がどんどん成長する『警部ヴィスティング 悪意』
2022年3月24日11:57

【今週はこれを読め! ミステリー編】

物語がどんどん成長する『警部ヴィスティング 悪意』
 おもしろくなるための芽を見極める勘って大事だと思うのだ。  芽というのは曖昧な書き方だが、物語の成長点のようなものとご理解いただきたい。そ...
焦燥感と暴力に満ち溢れた犯罪小説『黒き荒野の果て』
2022年2月28日12:37
焦燥感と暴力に満ち溢れた犯罪小説『黒き荒野の果て』
 俺は俺の知っている俺ではありたくない。  S・A・コスビー『黒き荒野の果て』(ハーパーBOOKS)とはそういう願いの物語である。自分を縛る...
2022年2月21日14:52

【今週はこれを読め! ミステリー編】

"係り結び"がずれていくスリラー『アリスが語らないことは』
 現在を縛るものは過去であるというごく当たり前の事実。  それを魅力的なプロットで表現したスリラーがピーター・スワンソン『アリスが語らないこ...
理知的で公正な修道女フィデルマに魅了される『修道女フィデルマの采配』
2022年2月13日12:00

【今週はこれを読め! ミステリー編】

理知的で公正な修道女フィデルマに魅了される『修道女フィデルマの采配』
 探偵キャラクターの登場するシリーズでは世界最高峰の人気を誇る。  それが最新刊『修道女フィデルマの采配』が刊行されたピーター・トレメインの...
ジョン・ル・カレの遺作『シルバービュー荘にて』を味わう
2022年2月3日18:21

【今週はこれを読め! ミステリー編】

ジョン・ル・カレの遺作『シルバービュー荘にて』を味わう
 さようなら。もう会えない。  巨匠ジョン・ル・カレの遺作『シルバービュー荘にて』は素晴らしい小説だった。これでお別れという事実を噛みしめな...