牧眞司

2018年5月
赤目の男に変身する孔雀、山頂と地下をつなげる大蛇 (2018年5月22日)
忘れることができるメモリ、未来においてインプットされた記憶 (2018年5月15日)
ボーイ・ミーツ・ガール物語のサイバーパンク的展開 (2018年5月8日)
皇国の欺瞞、ナチスの残虐、アメリカの矛盾 (2018年5月1日)
2018年4月
インディーズならではの雰囲気、キノコのようにひっそり犇めいて (2018年4月24日)
消えてしまう過去、儚い現在、記憶のなかの世界 (2018年4月17日)
超テクノロジーのロマンとショボいサラリーマン生活のミスマッチ (2018年4月10日)
アメリカ、それは最後のフロンティア (2018年4月3日)
2018年3月
ゲームとしての世界、プレイヤーとしての人生 (2018年3月27日)
輝かしい未来を取り戻すために、ぼくができること (2018年3月20日)
現代中国SFの洗練度の高さに瞠目 (2018年3月13日)
盆暗にして繊細、くだらないからこそ輝く、宮内悠介の短篇集 (2018年3月6日)
2018年2月
星への愛は星に撃たれて死ぬこと、では、生きるのはどんな愛か? (2018年2月27日)
ゲームをつづける町、バスを待つばかりの人生 (2018年2月20日)
メタフィジカルな奇想と上品なユーモアのショートショート連作 (2018年2月13日)
月面都市に渦巻く陰謀、大仕掛けの破壊工作、息詰まるサバイバル (2018年2月6日)
2018年1月
星に囲まれた静寂のなかで、捨ててきたはずの人生を思う (2018年1月30日)
ヴァーチャルな恋情とリアルな性愛を問う野心作 (2018年1月23日)
バイクが主人公の青春SF、異色の宇宙史あり、寓話風数学ファンタジイあり (2018年1月12日)
異なる物理理論の宇宙が、この宇宙を浸蝕する! (2018年1月9日)
2017年12月
書いているのはタイプライターか私か? 狂っているのは誰か? (2017年12月26日)
増殖し書き換えられる世界。存在は消えても記憶は残る。 (2017年12月19日)
鮮烈なイメージの植物融合都市、小さな物語で大きな世界を照らす。 (2017年12月12日)
狂気の細菌兵器、すでにはじまっている破滅 (2017年12月5日)
2017年11月
なぜ、いくら待っても、ぶぶ漬けは出こないのか? (2017年11月28日)
ロンドンの闇のなかで繰り広げられる、神話世界のゲーム (2017年11月21日)
マイノリティがマッチョを懲らしめる痛快ダイムノヴェル (2017年11月14日)
ズレながら重なりあういくつもの可能性世界 (2017年11月7日)
2017年10月
精神を共有する「ネクサス」が拓くのは、理想郷か地獄か (2017年10月31日)
偶然性と運命のアラベスク、あるいは過去からの迷い弾 (2017年10月24日)
ナボコフによる時間の織物、広がりゆくタペストリーの経験 (2017年10月17日)
再現されたデータの断片、ファイルの向こうに立ちあがる大きな謎 (2017年10月10日)
2017年9月
ふたつの人生とふたつの世界 (2017年9月26日)
ルールを目的とするルール無視、ポスト・トゥルースのゲーム (2017年9月19日)
アクチャルな未来の質感、テクノロジーと人間の新しい共生 (2017年9月12日)
人間価値が低落した太陽系社会で「個人の死」は復権しうるか? (2017年9月5日)
2017年8月
人類補完機構よりも古くから伝わる信仰、そして愛としあわせの物語 (2017年8月22日)
十年目を迎え、ますます好調な年刊傑作選。 (2017年8月15日)
地下に埋もれた都市空間、失われた旧文明をめぐる冒険 (2017年8月8日)
風の名前を聞け。語られた神話としての人生。 (2017年8月1日)
2017年7月
時間の因果を超える愛。たとえ宇宙が滅んでも。 (2017年7月26日)
風待町ろまん、少年の日の思い出、空から来た友だち (2017年7月18日)
J・P・ホーガンを超える壮大なSFミステリにしてO・ヘンリーの情緒 (2017年7月11日)
探偵は棚にいる。扉の鍵は本に隠されている。 (2017年7月4日)
2017年6月
ご先祖さまとの情事、過去へ未来へいそいそする艶笑譚 (2017年6月27日)
未来の化石を描く実験作「終着の浜辺」、アイロニーと詩情の「溺れた巨人」 (2017年6月20日)
メガストラクチャーの宇宙、遠未来の悪夢 (2017年6月13日)
名匠による娯楽長篇『スペース・オペラ』と、濃厚なたたずまいの短篇群 (2017年6月6日)
2017年5月
世界全体・歴史全体を外側から描くSF──その最高到達点 (2017年5月23日)
一篇ごとに工夫を凝らす名手ケン・リュウ (2017年5月16日)
21世紀のリアリティで描く、沙漠のユートピア建国 (2017年5月9日)
暴力の神話、けものの形象 (2017年5月2日)
2017年4月
未知との遭遇、10のスタイル (2017年4月25日)
独自の二十一世紀日本を舞台にした異色の侵略SF (2017年4月18日)
ぼくが生きた時代、私が死んだ理由 (2017年4月11日)
まるごと菌糸のアンソロジー (2017年4月4日)
2017年3月
無限に反復される抽象画、均質な空間に宿る悪夢 (2017年3月28日)
天使が見える神経学者、偏執狂の諜報プロ、神聖なるドラッグの探索 (2017年3月21日)
都市伝説と認知科学的が交叉する、異色の青春冒険小説 (2017年3月14日)
幽精(ジン)が記した『千一日物語』、量子コンピュータの夢 (2017年3月7日)
2017年2月
伊藤計劃のテーマを継ぐ、新世代作家たちの共演 (2017年2月28日)
計画すべきことが計画しつくされた宇宙で自由意志は可能か? (2017年2月21日)
愛の根拠としての死、愛に意味づけられる死 (2017年2月14日)
独自の思考と伝統的SFとのあいま、そして『結晶世界』の予兆 (2017年2月7日)
2017年1月
超自然のニューヨークが舞台、編集キャリアよろよろ歩き (2017年1月31日)
ベスター第一長篇、第一回ヒューゴー賞、伊藤典夫初の長篇翻訳 (2017年1月24日)
イカロス、キリスト、そしてデヴィッド・ボウイ (2017年1月17日)
ベルギーの幻想アンソロジー、戦慄の怪奇譚から幽暗な超現実まで (2017年1月10日)
2016年12月
よるべのない世界、見知らぬ言葉、自分だけの記憶 (2016年12月28日)
不思議な語り口、気味の悪い発想、この世のものとも思えない物語 (2016年12月20日)
現実と情報を可逆化する海、人知を越えて流動する書字空間 (2016年12月13日)
SF作家のイマジネーションとAI研究の最新知見が出会う (2016年12月6日)
2016年11月
伊藤典夫ブランドが存分に堪能できる一冊 (2016年11月22日)
「ブラッドベリというジャンル」の二十六篇 (2016年11月15日)
日本統治下のアメリカ、不確かなアイデンティティ (2016年11月8日)
2016年10月
「どこまでもいっしょに行こうねえ」 (2016年10月31日)
ジェニーの飛翔、ジュリアの彫刻 (2016年10月24日)
ショートショート・マニアが地団駄を踏み、そして平伏す一冊 (2016年10月18日)
日常のすぐ隣、睡眠のわずか手前、半現実の領域 (2016年10月11日)
鮮烈なイメージ喚起力と先鋭的なテーマの十篇 (2016年10月4日)
2016年9月
神話空間としてのジャングル、知性と引き替えの不死 (2016年9月27日)
贖罪としての記憶、人生という名の償い (2016年9月20日)
星新一も認めた独創性。体温がある文体と作品に包含された謎。 (2016年9月13日)
アンドロイドは借金完済の夢を見るか? (2016年9月6日)
2016年8月
「怒り」と「暴力性」の神話、「イノセンス」の希求 (2016年8月23日)
FはフィメールのF、フジ隊員のF (2016年8月16日)
風変わりな家族、適当に逞しい人生 (2016年8月9日)
史実に材をとったご当地SFにして、全時空規模の超絶アイデア (2016年8月2日)
2016年7月
テクノロジーのなかの自由、祝祭的高揚のなかで暴力的に世界を毀損する (2016年7月26日)
発表媒体も含め新しい試みがおこなわれつつある短篇SFの現在 (2016年7月19日)
作りものゆえの豊穣なリアリティ、ヴァンスを読む贅沢 (2016年7月12日)
アンドロイドはジャムセッションで人間と勝負できるか? (2016年7月5日)
2016年6月
幸福のための不完全性、本物の感情を奏でるいにしえの物語 (2016年6月28日)
赤いリボンをつけ、買いもの籠を手に、不思議な世界をどこまでも (2016年6月21日)
月光が呼びおこすもの、響きあうささやかな記憶の奇跡 (2016年6月14日)
竜の神話と生物学のロジック、篠田節子のサイエンス・フィクション (2016年6月7日)
2016年5月
似ているところと似ていないところ、愛の理由、人類進化のかたち (2016年5月24日)
解放されたパンドラ、温かい憧れと衝動的な飢え (2016年5月17日)
鮮やかな個性が躍動し権謀術策が渦巻く、絢爛たる幻想武侠ロマン (2016年5月10日)
疑似科学を支点に、人間性が揺れ世界が軋む (2016年5月4日)
2016年4月
"濃い"のに"軽快"、ベイリーのワイドスクリーン・バロック (2016年4月26日)
さもしい世界を掃除してやろう! きょうからぼくもプーカ人! (2016年4月19日)
自己だけの世界が幻想する、はじまりの場所としての黄金郷 (2016年4月12日)
それぞれの時代の色合いと情感、スミスの不思議な未来史 (2016年4月5日)
2016年3月
ロボットの教養小説、SFを対象化するSF(みたいな小説) (2016年3月22日)
青春時代のヴァーリイ、老いて読むヴァーリイ (2016年3月15日)
閉じこめられた娘、自由にうごけないわたし (2016年3月8日)
宇宙海賊よりこのオンナのほうがヤバい! (2016年3月1日)
2016年2月
パンデミック後の未来、FBI捜査官コンビが不可解事件を追う (2016年2月23日)
音楽はゲームか魔物か? アメリカの実験に終着点はあるのか? (2016年2月16日)
ねじれた宇宙外交事情を背景としたウルトラマンの闘い (2016年2月9日)
壮大な復讐劇の背後で、多様な価値観が複雑に交錯する (2016年2月2日)
2016年1月
歪んだ因果の閉空間に正真正銘の「終末」が訪れる (2016年1月26日)
仮想現実から猿が飛びだす! 冒険SF活劇 (2016年1月19日)
騎士になる「ぼく」が負うもの──天上界の魔法、地下境の記憶、ひとの世の名誉 (2016年1月12日)
〈直交〉宇宙への序曲 ユークリッド時空の冒険 (2016年1月5日)
2015年10月
「21世紀のSFベスト」牧眞司が偏愛で選んだ100冊 (2015年10月15日)
2013年9月
サンリオ文庫Aシリーズ(文学)リスト (2013年9月11日)
TOP