新刊めったくたガイド
1978年6月発行の第9号からスタートした「本の雑誌」の看板コーナーが、WEB本の雑誌に登場!
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2025年12月号 書評担当者:小山正残酷で暗い『デスチェアの殺人』を読むと、元気になるぞ!
小説をほめる際、英語で「ア・グリッピング・ノベル」a gripping novelという言い方がある。grippingとは、動詞grip(グリップ=ギュッと握る)の形容詞で、「心をつかんで離さない」...記事を見る »
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2025年12月号 書評担当者:東えりか「民博」が見せてくれる知らない世界の形
2025年10月13日、184日間に及んだ大阪・関西万博が終了した。予想通り、人気パビリオンの長時間行列や猛暑、交通手段の脆弱性など当初から指摘された様々な問題が発生したが、終わってしまえば意外とい...記事を見る »
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2025年12月号 書評担当者:久田かおり打ち震えたのは懐かしさだけのせいじゃない
大島真寿美の『うまれたての星』(集英社)は「週刊マーガレット」と「別冊マーガレット」らしき漫画誌がモデルで、アポロ11号が月に着陸した1969年から、ミャクミャク万博じゃない方の大阪万博が開催された...記事を見る »
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2025年12月号 書評担当者:梅原いずみ『聖女の論理、探偵の原罪』の怒濤の展開がすごい!
先月に続き、各ミステリランキングの締め切り前後ということで、力作揃いであった。紺野天龍『聖女の論理、探偵の原罪』(ハヤカワ文庫JA)は、〈神薙虚無〉シリーズなどの著者による本格ミステリ長編。何でも見...記事を見る »
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2025年12月号 書評担当者:大森望改変歴史世界のシベリア横断急行『侵蝕列車』が素晴らしい!
小川哲8年ぶりのSF長編、『火星の女王』(早川書房)★★★★が出た。NHKの「放送100年特集」ドラマとして12月に全3話で放送される「火星の女王」は、10万人の植民者が暮らす2125年の火星を舞台...記事を見る »
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2025年12月号 書評担当者:橋本輝幸すべての記憶が記録される社会の連作短編集
ジェニファー・イーガン『キャンディハウス』(谷崎由依訳/早川書房)は巨大なIT企業が人の記憶を克明に記録し、シェアや再生を可能にするテクノロジーを発明して社会に大きなインパクトを与えた世界観の連作短...記事を見る »
