「僕らにとって一番辛いのは、忘れられてしまうことです」
コロナに翻弄された酒場の記録。
当面の間、休業いたします。
緊急事態宣言、まん延防止等重点措置、休業、時短営業、ソーシャルディスタンス、酒類提供禁止、人数制限、90分、感染対策、テイクアウト、お弁当、ランチ、検温、消毒、アクリル板、マスク飲食、ノンアル、酒類提供午後7時まで、飲食店8時閉店、持続化給付金、雇用調整助成金、営業自粛協力金...
酒場の主たちは何を考え、どう過ごしてきたのか。
▪️四六判並製 ▪️320ページ(オールカラー)
ISBN 978-4-86011-497-8
[目次]
コロナに翻弄された酒場を追いかけて
第1部 酒を出せない酒場たち ―2021年 夏~冬―
もつやき ばん [祐天寺] 010
サンルーカル・バー [神楽坂] 022
まるます家 [赤羽] 034
煮込みや まる。 二代目鳥七 [荻窪] 046
宇ち多 ゛[立石] 058
BAR WOODY [吉祥寺] 070
みますや [神田] 080
バーデン バーデン [有楽町] 092
ぬる燗 [浅草] 104
燗酒屋がらーじ [国分寺] 114
水新はなれ 紅 [浅草橋] 126
鳥平 [錦糸町] 138
もつ焼 高賢 [駒込] 150
Bar たか坂 [銀座] 162
大黒屋 [横浜・野毛] 174
なか川 [神田] 186
市民酒蔵 諸星 [横浜・新子安] 198
魚貞 [幡ヶ谷] 210
婆娑羅 [三鷹] 222
カエサリオン [代々木上原] 234
秋田屋 [浜松町] 246
第2部 コロナ禍は3年におよび ―2023年 秋―
祐天寺の名店はコロナを乗り切れたのか 268
バーが忘れられる危機をどう乗り越えたのか 278
焼きとんチェーンはコロナとどう付き合ったか 287
120席の本格派ドイツ・レストランの生き残り策とは 297
浅草・観音裏の酒肴のうまい酒場に変化はあったか 306
あとがき 315
[著者プロフィール]
大竹聡(おおたけ・さとし)
一九六三年東京生まれ。早稲田大学第二文学部卒業後、出版社、広告代理店、編集プロダクションなどを経てフリーに。2002年仲間と共にミニコミ誌「酒とつまみ」を創刊。『中央線で行く東京横断ホッピーマラソン』(ちくま文庫)、『ずぶ六の四季』(本の雑誌社)など著書多数。