松井ゆかり
- 2022年10月
- インドで少女たちのための学校をつくる〜レティシア・コロンバニ『あなたの教室』 (2022年10月26日)
- 連鎖する不穏な家族関係〜遠田潤子『イオカステの揺籃』 (2022年10月19日)
- "異なる存在"の孤独を綴る〜君嶋彼方『夜がうたた寝してる間に』 (2022年10月12日)
- "私"を変えてゆく短編集〜吉川トリコ『流れる星をつかまえに』 (2022年10月5日)
- 2022年9月
- 夕木春央『方舟』の結末を見届けるべし! (2022年9月28日)
- 服や小物から謎を解く〜『クローゼットファイル 仕立屋探偵 桐ヶ谷京介』 (2022年9月21日)
- 元科捜研の鑑定人が向き合う事件の真相〜岩井圭也『最後の鑑定人』 (2022年9月14日)
- 立場の異なる女性3人の対話〜飛鳥井千砂『見つけたいのは、光。』 (2022年9月7日)
- 2022年8月
- 心を撃ち抜かれる短編集〜川野芽生『無垢なる花たちのためのユートピア』 (2022年8月31日)
- 10代の頃の友人との再会〜尾崎英子『たこせんと蜻蛉玉』 (2022年8月24日)
- ただひとつの真実が胸に迫るミステリー 芦沢央『夜の道標』 (2022年8月17日)
- 似鳥鶏『夏休みの空欄探し』の展開にびっくり! (2022年8月9日)
- 去って行った人の思い出に向き合う〜桂望実『残された人が編む物語』 (2022年8月3日)
- 2022年7月
- 女子たちのつながりを描く連作短編集〜山内マリコ『一心同体だった』 (2022年7月27日)
- 介護の現場で働く若者の成長小説〜丸山正樹『ウェルカム・ホーム!』 (2022年7月20日)
- 気持ちがぐらぐらする連作短編集〜大石大『死神を祀る』 (2022年7月13日)
- 幕末の天才棋士をめぐる21の証言〜谷津矢車『宗歩の角行』 (2022年7月6日)
- 2022年6月
- 戦下で本を愛する者たちの物語『あの図書館の彼女たち』 (2022年6月29日)
- チェロとスパイと深海生物の見事な調和〜安壇美緒『ラブカは静かに弓を持つ』 (2022年6月23日)
- 生きることを肯定してくれる連作短編集〜白尾悠『ゴールドサンセット』 (2022年6月15日)
- 楠谷佑『ルームメイトと謎解きを』にガツンとやられる! (2022年6月8日)
- ブリット・ベネット『ひとりの双子』に勇気づけられる! (2022年6月1日)
- 2022年5月
- 藤巻博士一家の温かな日々〜瀧羽麻子『博士の長靴』 (2022年5月25日)
- 1年に7日間しか過ごせない人との恋〜宇山佳佑『ひまわりは恋の形』 (2022年5月18日)
- 傷ついた心が少しずつ回復していく山本幸久『花屋さんが言うことには』 (2022年5月11日)
- 2022年4月
- 驚きに満ちた人生の物語〜藤谷治『ニコデモ』 (2022年4月27日)
- さまざな"自分との対面"〜エルヴェ・ル・テリエ『異常』 (2022年4月20日)
- もし後悔をやりなおせるとしたら〜『ミッドナイト・ライブラリー』 (2022年4月13日)
- 水銀をめぐる骨太で壮絶な小説〜岩井圭也『竜血の山』 (2022年4月6日)
- 2022年3月
- フィギュア愛がびんびん伝わる碧野圭『跳べ、栄光のクワド』 (2022年3月30日)
- 心が弱ったときに効く短編集〜寺地はるな『タイムマシンに乗れないぼくたち』 (2022年3月23日)
- "家族"の固定観念を打ち砕く〜宇佐美まこと『月の光の届く距離』 (2022年3月16日)
- 人生の真理が詰まったYA〜小嶋陽太郎『カンフー&チキン』 (2022年3月9日)
- 大阪のテレビ局が舞台のお仕事小説〜一穂ミチ『砂嵐に星屑』 (2022年3月1日)
- 2022年2月
- 理詰めじゃいかない心を鮮やかに描く〜鈴木るりか『落花流水』 (2022年2月23日)
- 本を愛する人々の稀覯書をめぐる物語〜『水底図書館 ダ・ヴィンチの手稿』 (2022年2月16日)
- 不妊治療に悩む夫婦の物語〜ロベルト・ヴェラーヘン『アントワネット』 (2022年2月9日)
- 30年ぶりの街と若き日の思い出〜神田茜『下北沢であの日の君と待ち合わせ』 (2022年2月2日)
- 2022年1月
- 細やかに「家族」を描く河野裕『君の名前の横顔』 (2022年1月26日)
- ユーモアとシリアスさが共存するコロナ禍の日常〜長嶋有『ルーティーンズ』 (2022年1月19日)
- コロナ禍での文学の力『デカメロン・プロジェクト パンデミックから生まれた29の物語』 (2022年1月12日)
- 万年筆からひろがる物語〜蓮見恭子『メディコ・ペンナ 万年筆よろず相談』 (2022年1月5日)
- 2021年12月
- 超弩級のデビュー長編〜逢坂冬馬『同志少女よ、敵を撃て』 (2021年12月22日)
- 楽しい謎解き短編集〜笛吹太郎『コージーボーイズ、あるいは消えた居酒屋の謎』 (2021年12月15日)
- エキセントリックで濃密な恋愛小説短編集〜森美樹『神様たち』 (2021年12月8日)
- 勇気づけてくれる短編集〜津村記久子『現代生活独習ノート』 (2021年12月1日)
- 2021年11月
- 北山猛邦初期作品の復刊を寿ぐ!〜『アルファベット荘事件』 (2021年11月24日)
- 新旧銀活メンバーが奮闘する〜古内一絵『二十一時の渋谷で キネマトグラフィカ』 (2021年11月17日)
- 8年を経て結びつく2つの事件〜降田天『朝と夕の犯罪』 (2021年11月13日)
- 新たな「入れ替わり」の傑作〜君嶋彼方『君の顔では泣けない』 (2021年11月4日)
- 2021年10月
- コロナ禍でのろう者の苦悩〜丸山正樹『わたしのいないテーブルで』 (2021年10月27日)
- 中学受験をめぐる家族の物語〜朝比奈あすか『翼の翼』 (2021年10月20日)
- 彼らが過ごした時間と選び取った未来〜音無白野『その日、絵空事の君を描く』 (2021年10月13日)
- さまざまな家族の形〜原田ひ香『母親からの小包はなぜこんなにダサいのか』 (2021年10月7日)
- 2021年9月
- すべての人たちへのエール〜吉川トリコ『余命一年、男をかう』 (2021年9月29日)
- 二人の少女の魂の結びつき〜ボーヴォワール『離れがたき二人』 (2021年9月22日)
- 芸術にまつわる多彩な短編集〜深水黎一郎『名画小説』 (2021年9月15日)
- 他人に共感しない主人公の「しごと」〜寺地はるな『雨夜の星たち』 (2021年9月8日)
- 部員4人それぞれの変化〜青谷真未『水野瀬高校放送部の四つの声』 (2021年9月1日)
- 2021年8月
- 思いもよらない場所へ運ばれる〜マーニー・ジョレンビー『ばいばい、バッグレディ』 (2021年8月25日)
- 霊が"見える兄と聞こえる妹"の奮闘記〜三國青葉『損料屋見鬼控え 2』 (2021年8月18日)
- 返還直前の香港を駆ける〜岩井圭也『水よ踊れ』 (2021年8月12日)
- 勇気づけられる連作短編集〜桂望実『終活の準備はお済みですか?』 (2021年8月3日)
- 2021年7月
- 望んで行動したヴィヴィアンの人生〜『女たちのニューヨーク』 (2021年7月28日)
- 失恋の真相を解き明かす〜大石大『いつものBarで、失恋の謎解きを』 (2021年7月21日)
- 綾崎隼『死にたがりの君に贈る物語』に心を揺さぶれる! (2021年7月14日)
- 死の近くにいる主人公の心の変化〜八幡橙『いつかたどりつく空の下』 (2021年7月7日)
- 2021年6月
- 三浦しをん『エレジーは流れない』で元気になる! (2021年6月30日)
- 過去にとらわれた男の旅〜遠田潤子『緑陰深きところ』 (2021年6月23日)
- 読後感さまざまの将棋短編小説集〜芦沢央『神の悪手』 (2021年6月16日)
- 緊急事態宣言下の1日1編『Day to Day』 (2021年6月9日)
- 残酷さと優しさが共存する短編集〜一穂ミチ『スモールワールズ』 (2021年6月2日)
- 2021年5月
- おもちさん83歳の日々〜朝倉かすみ『にぎやかな落日』 (2021年5月26日)
- とびきりの「時間」を目指す〜古内一絵『最高のアフタヌーンティーの作り方』 (2021年5月20日)
- お針子少女の成長物語〜ビアンカ・ピッツォルノ『ミシンの見る夢』 (2021年5月12日)
- 2021年4月
- 父親になっていく青年の変化〜オウラヴスドッティル『花の子ども』 (2021年4月28日)
- 成長していく少年の物語〜トレント・ダルトン『少年は世界をのみこむ』 (2021年4月22日)
- 料理とおみくじで一歩を踏み出す短編集〜冬森灯『うしろむき夕食店』 (2021年4月14日)
- 過去から続く因縁と秘密〜遠田潤子『紅蓮の雪』 (2021年4月7日)
- 2021年3月
- 女たちの喪失と希望の物語〜ジュリア・フィリップス『消失の惑星』 (2021年3月31日)
- 1963年へのタイムスリップ小説〜阿川佐和子『ばあさんは15歳』 (2021年3月24日)
- 重厚かつトリッキーな丸山正樹『ワンダフル・ライフ』 (2021年3月17日)
- 仕事への価値観をビシビシ問う連作短編集~額賀澪『転職の魔王様』 (2021年3月10日)
- 豪華ショートショート集『超短編! 大どんでん返し』 (2021年3月3日)
- 2021年2月
- かけがえのない日常を描く短編集〜奥田英朗『コロナと潜水服』 (2021年2月24日)
- さまざまに変わっていく家族の物語〜窪美澄『ははのれんあい』 (2021年2月18日)
- 年ごとに移ろいゆく家族の日常〜藤谷治『睦家四姉妹図』 (2021年2月10日)
- 新幹線の開発に込められた思い〜まはら三桃『零から0へ』 (2021年2月3日)
- 2021年1月
- 女子高生バンド3人組の20年後の物語〜角田光代『銀の夜』 (2021年1月27日)
- 義肢装具士への道〜山本幸久『神様には負けられない』 (2021年1月21日)
- 恐るべき筆力とユーモアが光る鈴木るりか『私を月に連れてって』 (2021年1月13日)
- 地球滅亡までの1ヶ月の物語〜凪良ゆう『滅びの前のシャングリラ』 (2021年1月6日)
- 2020年12月
- 部活をめぐる青春ミステリー連作集〜酒井田寛太郎『放課後の嘘つきたち』 (2020年12月23日)
- 5人の「白野真澄」の短編集〜奥田亜希子『白野真澄はしょうがない』 (2020年12月16日)
- それぞれ味わいの異なるイヤミス短編集〜芦沢央『汚れた手をそこで拭かない』 (2020年12月9日)
- 令和、江戸、平安を生きるヒロインの恋〜川上弘美『三度目の恋』 (2020年12月2日)
- 2020年11月
- お誕生会をめぐる短編集〜古内一絵『お誕生会クロニクル』 (2020年11月25日)
- 絵にすべてを懸けた絵師の姿〜谷津矢車『絵ことば又兵衛』 (2020年11月18日)
- ぐっちゃぐちゃなところがいい!〜中島たい子『かきあげ家族』 (2020年11月11日)
- 両角長彦『ある実験 一人選べと先生が言った』を一気読み! (2020年11月4日)
- 2020年10月
- 夢のような男をめぐる短編集〜遠田潤子『雨の中の涙のように』 (2020年10月28日)
- 「ただ一つ存在に価するもの」を描くグランベール『神さまの貨物』 (2020年10月21日)
- ひたむきヒロインのお仕事小説~中澤日菜子『働く女子に明日は来る!』 (2020年10月14日)
- クリムトの絵をめぐる壮大な騙し合い~望月諒子『哄う北斎』 (2020年10月7日)
- 2020年9月
- 「フェロ店長」の魅惑の店〜町田そのこ『コンビニ兄弟 テンダネス門司港こがね村店』 (2020年9月30日)
- おもしろすぎる将棋ミステリー〜奥泉光『死神の棋譜』 (2020年9月16日)
- 誰もが輝くバスケ小説〜藤岡陽子『跳べ、暁!』 (2020年9月9日)
- 個性がまぶしい女子寮小説『お庭番デイズ』が楽しい! (2020年9月2日)
- 2020年8月
- おいしいものが励ましてくれる物語〜冬森灯『縁結びカツサンド』 (2020年8月26日)
- 戦下でポン菓子製造機を作った人〜歌川たいじ『バケモンの涙』 (2020年8月19日)
- 幸せは一種類じゃない!〜桂望実『結婚させる家』 (2020年8月6日)
- 2020年7月
- 「普通」に縛られない家族の物語〜寺地はるな『水を縫う』 (2020年7月29日)
- 鯨井あめ『晴れ、時々くらげを呼ぶ』にやられた! (2020年7月22日)
- "意外性の作家"の短篇集〜津村記久子『サキの忘れ物』 (2020年7月15日)
- 甲子園を整備するプロの仕事〜朝倉宏景『あめつちのうた』 (2020年7月8日)
- "エンターテインメント小説界の至宝"の家族小説〜遠田潤子『銀花の蔵』 (2020年7月1日)
- 2020年6月
- 読書嫌いと本の虫の青春ミステリー〜青谷真未『読書嫌いのための図書室案内』 (2020年6月24日)
- 最高の短篇作家の作品集〜イーディス・パールマン『蜜のように甘く』 (2020年6月17日)
- 仕事と家族をめぐる短編集〜田中兆子『あとを継ぐひと』 (2020年6月10日)
- 料理をめぐる実力派作家のアンソロジー『注文の多い料理小説集』 (2020年6月3日)
- 2020年5月
- 一冊の本をめぐるスパイ物語〜ラーラ・プレスコット『あの本は読まれているか』 (2020年5月27日)
- 農業にまつわる8つの物語〜瀧羽麻子『女神のサラダ』 (2020年5月20日)
- 素敵シニアライフに隠された秘密〜井上荒野『よその島』 (2020年5月13日)
- 2020年4月
- "最後の文士"の告白〜岩井圭也『文身』 (2020年4月29日)
- 変わってゆく主婦・絵理子がまぶしい〜窪美澄『たおやかに輪をえがいて』 (2020年4月22日)
- 痛快女子バディ物語『ピエタとトランジ〈完全版〉』登場! (2020年4月15日)
- 70歳差のかけがえのない友情物語〜アリ・スミス『秋』 (2020年4月8日)
- 朝井リョウのタイアップ&コラボ短編集『発注いただきました!』 (2020年4月1日)
- 2020年3月
- 最高の青春ライバル小説〜安壇美緒『金木犀とメテオラ』 (2020年3月26日)
- ド直球の家族小説短編集〜木村椅子『ウミガメみたいに飛んでみな』 (2020年3月18日)
- リアルさに惹きつけられる絲山秋子『御社のチャラ男』 (2020年3月11日)
- 亡くなった母から届いたノート〜小手鞠るい『窓』 (2020年3月4日)
- 2020年2月
- 戦争体験を語り継ぐ〜古内一絵『鐘を鳴らす子供たち』 (2020年2月26日)
- 夢に向かって進む女子の物語〜柴田よしき『お勝手のあん』 (2020年2月19日)
- ツンデレ皇子と猫の活躍譚〜渡辺仙州『天邪鬼な皇子と唐の黒猫』 (2020年2月12日)
- 明るく前向きな気持ちになれる連作短編集〜凪良ゆう『わたしの美しい庭』 (2020年2月5日)
- 2020年1月
- 将棋盤を挟んだ少女と元棋士の対話〜尾﨑英子『竜になれ、馬になれ』 (2020年1月29日)
- ジョージ・ソーンダーズ『十二月の十日』に泣く! (2020年1月23日)
- 想像のななめ上を行く展開にびっくり〜町田そのこ『うつくしが丘の不幸の家』 (2020年1月15日)
- 駅伝に興味のない人にもおすすめの額賀澪『タスキメシ 箱根』 (2020年1月8日)
- 2019年12月
- 子供たちに愛され続ける"あの人"の伝記『サンタクロース少年の冒険』 (2019年12月25日)
- 音楽が聴こえてくるような短編集〜恩田陸『祝祭と予感』 (2019年12月18日)
- ささやかな日常が素晴らしい〜『とんがりモミの木の郷』 (2019年12月11日)
- 複雑さを抱えた私たちを描く短編集〜朝井リョウ『どうしても生きてる』 (2019年12月3日)
- 2019年11月
- 大学生作家と競歩選手の成長小説〜額賀澪『競歩王』 (2019年11月27日)
- 亭主関白な夫の成長物語〜坂井希久子『妻の終活』 (2019年11月20日)
- 相談&活劇の大石大『シャガクに訊け!』 (2019年11月13日)
- 鈴木るりか『太陽はひとりぼっち』を先入観なしで読むべし! (2019年11月6日)
- 2019年10月
- 家族それぞれの家の記憶〜青山七恵『私の家』 (2019年10月23日)
- 涙あり笑いありの桂望実『たそがれダンサーズ』 (2019年10月16日)
- 読まずにいられない小説〜遠田潤子『廃墟の白墨』 (2019年10月9日)
- 瀧廉太郎の青春と音楽〜谷津矢車『廉太郎ノオト』 (2019年10月2日)
- 2019年9月
- 凪良ゆう『流浪の月』に打ちのめされる! (2019年9月26日)
- 兄弟姉妹と花言葉の短編集〜古内一絵『アネモネの姉妹 リコリスの兄弟』 (2019年9月18日)
- 心を揺さぶる至言の宝庫〜ジュンパ・ラヒリ『わたしのいるところ』 (2019年9月11日)
- 繊細で骨太な『掃除婦のための手引き書』がかっこいい! (2019年9月4日)
- 2019年8月
- 50代女性が思い出す子供の頃のこと〜岸政彦『図書室』 (2019年8月28日)
- 日舞の世界に飛び込んだ若者の青春〜安倍雄太郎『いのち短し、踊れよ男子』 (2019年8月21日)
- 音楽に打ち込む若者たちの青春ミステリー『下北沢インディーズ』 (2019年8月7日)
- 2019年7月
- 〈ぐるフェス〉に集うさまざまな人生〜中澤日菜子『お願いおむらいす』 (2019年7月31日)
- 図書館が"見て"きた人々〜中島京子『夢見る帝国図書館』 (2019年7月24日)
- 「知る」喜びに満ちた音楽ミステリー〜藤谷治『綾峰音楽堂殺人事件』 (2019年7月17日)
- フレッシュな執筆陣のアンソロジー『行きたくない』 (2019年7月10日)
- ホッパーの絵の豊かな表情を映す『短編画廊 絵から生まれた17の物語』 (2019年7月3日)
- 2019年6月
- 逆境に立ち向かう75歳正子の奮闘記〜柚木麻子『マジカルグランマ』 (2019年6月26日)
- 子どもの真実の友の物語『イマジナリーフレンドと』 (2019年6月19日)
- 加害者家族と被害者家族の対峙〜岩井圭也『夏の陰』 (2019年6月12日)
- 期待の倒叙ミステリー短篇集『偽りの春 神倉駅前交番 狩野雷太の推理』 (2019年6月6日)
- 2019年5月
- 大阪が舞台のほろ苦い短編集〜藤野恵美『淀川八景』 (2019年5月29日)
- 少年と20歳年上の女性の恋〜八幡橙『ランドルトの環』 (2019年5月22日)
- 時代を生き抜いた女たちの人生〜窪美澄『トリニティ』 (2019年5月15日)
- ヘタレ准教授クワコーが帰ってきた!〜『ゆるキャラの恐怖』 (2019年5月8日)
- 2019年4月
- 松村栄子『僕はかぐや姫/至高聖所』が帰ってきた! (2019年4月24日)
- 不穏な青春ミステリー〜浅倉秋成『教室が、ひとりになるまで』 (2019年4月17日)
- 15歳で書かれたデビュー作〜坪田侑也『探偵はぼっちじゃない』 (2019年4月10日)
- "本好きの夢"の行方〜ペネロピ・フィッツジェラルド『ブックショップ』 (2019年4月3日)
- 2019年3月
- シングルファーザーの成長小説〜まはら三桃 『パパとセイラの177日間 保険外交員始めました』 (2019年3月27日)
- 心をざわつかせる短編集〜今村夏子『父と私の桜尾通り商店街』 (2019年3月20日)
- 高校生たちの日常の謎短編集〜青崎有吾『早朝始発の殺風景』 (2019年3月13日)
- 勇気が出る家族小説〜瀧羽麻子『うちのレシピ』 (2019年3月6日)
- 2019年2月
- そこはかとなくおかしい短編集〜長嶋有『私に付け足されるもの』 (2019年2月27日)
- 将棋に魅了された人々を描く連作短編集〜佐川光晴『駒音高く』 (2019年2月20日)
- アラフィフ世代に直球を投げ込む朝倉かすみ『平場の月』 (2019年2月13日)
- 6歳の少年が見た銃乱射事件『おやすみの歌が消えて』 (2019年2月6日)
- 2019年1月
- 本とお酒と謎がうれしい『九十九書店の地下には秘密のバーがある』 (2019年1月30日)
- 仏大統領の帽子をめぐる数奇な物語『ミッテランの帽子』 (2019年1月23日)
- "三人"の友情競作集『そしてぼくらは仲間になった』 (2019年1月19日)
- 図書委員2人の推理物語〜米澤穂信『本と鍵の季節』 (2019年1月9日)
- 2018年12月
- 10歳の少年の家族や友達との日々〜朝倉かすみ『ぼくは朝日』 (2018年12月26日)
- いつかの私たちのことを描くアリス・マンロー『ピアノ・レッスン』 (2018年12月19日)
- ひりひりした青春の共同生活〜丸尾丸一郎『さよなら鹿ハウス』 (2018年12月12日)
- かけがえのない家族と介護の物語『有村家のその日まで』 (2018年12月5日)
- 2018年11月
- 予想もつかない物語〜藤谷治『燃えよ、あんず』 (2018年11月28日)
- 正反対っぽい女子ふたりの同居生活〜伊藤朱里『緑の花と赤い芝生』 (2018年11月21日)
- 太宰治が現代日本にやってきた!〜佐藤友哉『転生! 太宰治』 (2018年11月14日)
- 町田康の素晴らしき猫作品集『猫のエルは』 (2018年11月7日)
- 2018年10月
- 元恋人同士の猫との別れ〜向井康介『猫は笑ってくれない』 (2018年10月24日)
- 「知りたい」気持ちを持ち続ける〜三浦しをん『愛なき世界』 (2018年10月17日)
- 小嶋陽太郎の"大化け"短編集『友情だねって感動してよ』 (2018年10月10日)
- 日本語の外での3か月〜柴崎友香『公園へ行かないか?火曜日に』 (2018年10月3日)
- 2018年9月
- 将棋と家族の40年の物語〜桂望実『僕は金になる』 (2018年9月26日)
- 小説家と大家の探偵物語〜三木笙子『帝都の下宿屋』 (2018年9月19日)
- 甲子園復活に尽くした人々の物語〜須賀しのぶ『夏空白花』 (2018年9月12日)
- チョコでつながる友情と成長の物語〜藤野恵美『ショコラティエ』 (2018年9月5日)
- 2018年8月
- 六畳一間の日常風景〜『阿佐ヶ谷姉妹ののほほんふたり暮らし』 (2018年8月30日)
- 心を動かされる恋愛小説〜フォースター『モーリス』 (2018年8月22日)
- 10代の気持ちが返ってくる吉野万理子『南西の風やや強く』 (2018年8月8日)
- 屋根裏部屋の「ぼく」が伝える大切なこと〜吉田篤弘『雲と鉛筆』 (2018年8月1日)
- 2018年7月
- サポーターたちのシーズン最終節〜津村記久子『ディス・イズ・ザ・デイ』 (2018年7月25日)
- 中2男子のおバカな友情物語〜黒瀬陽『別れ際にじゃあのなんて、悲しいこと言うなや』 (2018年7月18日)
- 惹かれあう女子二人の書簡小説〜三浦しをん『ののはな通信』 (2018年7月11日)
- 男の心情が描かれた作品集〜山内マリコ『選んだ孤独はよい孤独』 (2018年7月4日)
- 2018年6月
- 死に装束を縫う"終末の洋裁教室"〜蛭田亜紗子『エンディングドレス』 (2018年6月27日)
- 胸を打つ映画会社の同期会〜古内一絵『キネマトグラフィカ』 (2018年6月20日)
- 免許自主返納ドライバーの挑戦〜中澤日菜子『Team383』 (2018年6月13日)
- フィンランドから異次元へ向かう4人〜尾﨑英子『くらげホテル』 (2018年6月6日)
- 2018年5月
- 女の呪縛をぶちやぶる友情物語〜柚木麻子『デートクレンジング』 (2018年5月30日)
- 定時にお昼が食べられないお仕事短編集〜羽田圭介『5時過ぎランチ』 (2018年5月23日)
- 救われ救う短編集〜小嶋陽太郎『放課後ひとり同盟』 (2018年5月9日)
- ごたつく日常と元同級生の日記〜安壇美緒『天龍院亜希子の日記』 (2018年5月2日)
- 2018年4月
- 運命に逆らう二人の"ゆかり"の道中記〜山本幸久『ふたりみち』 (2018年4月25日)
- アイドルに魅せられた人々の心の内〜渡辺優『地下にうごめく星』 (2018年4月18日)
- 人生最高の自由の一日『マザリング・サンデー』 (2018年4月11日)
- "本造りの裏方"印刷会社のお仕事小説〜安藤祐介『本のエンドロール』 (2018年4月4日)
- 2018年3月
- 子どもの気持ちを描き出す『江國香織童話集』 (2018年3月28日)
- なつかしい喫茶店の思い出〜中島京子『樽とタタン』〜中島京子『樽とタタン』 (2018年3月22日)
- 奥深い対局世界のアンソロジー『謎々 将棋・囲碁』 (2018年3月14日)
- 大家さんと住人の歪な関係〜木村紅美『雪子さんの足音』 (2018年3月7日)
- 2018年2月
- 傷ついた人の心に寄り添う連作ミステリー〜岡崎琢磨『春待ち雑貨店 ぷらんたん』 (2018年2月28日)
- 片隅の人々に心を寄せる短編集〜小川洋子『口笛の上手な白雪姫』 (2018年2月21日)
- 事故で兄を奪われた弟の自伝的小説〜アキール・シャルマ『ファミリー・ライフ』 (2018年2月14日)
- 違っているけれど、否定しない〜王谷晶『完璧じゃない、あたしたち』 (2018年2月7日)
- 2018年1月
- 驚きの結末+書きおろしの蘇部健一『小説X あなたをずっと、さがしてた』 (2018年1月31日)
- 出版業界の裏側が垣間見られるミステリー〜両角長彦『困った作家たち』 (2018年1月24日)
- 読書好き3人の思わぬ道行き〜乗代雄介『本物の読書家』 (2018年1月17日)
- 「おまおれ」感いっぱいの短編集〜綿矢りさ『意識のリボン』 (2018年1月10日)
- 2017年12月
- 本の愉しみが詰まった吉田篤弘『金曜日の本』 (2017年12月27日)
- 不器用な主人公の再生の物語『エレノア・オリファントは今日も元気です』 (2017年12月20日)
- 大切なことを本気で教えてくれる奥田亜希子『リバース&リバース』 (2017年12月13日)
- 一歩踏み出す勇気をくれる小説〜小嶋陽太郎『悲しい話は終わりにしよう』 (2017年12月6日)
- 2017年11月
- 家族の幸福の陰にある秘密〜ローレン・グロフ『運命と復讐』 (2017年11月22日)
- 深い傷と再生の物語〜遠田潤子『オブリヴィオン』 (2017年11月15日)
- 嫉妬渦巻くバレエミステリー〜秋吉理香子『ジゼル』 (2017年11月8日)
- いっぷう変わったお仕事小説〜青山七恵『踊る星座』 (2017年11月1日)
- 2017年10月
- 運命に翻弄された棋士たちのミステリー〜柚月裕子『盤上の向日葵』 (2017年10月25日)
- スポーツの秋にぴったりのアンソロジー『走る?』 (2017年10月18日)
- めざせ一発逆転!?〜両角長彦『メメント1993 34歳無職父さんの東大受験日記』 (2017年10月11日)
- 親バカの父から見た宮沢賢治の生涯〜門井慶喜『銀河鉄道の父』 (2017年10月4日)
- 2017年9月
- 一瞬一瞬の積み重ねを切り取る短編集『AM/PM』 (2017年9月27日)
- 優しさと残酷さが共存する短編集〜千早茜『人形たちの白昼夢』 (2017年9月20日)
- 不穏な影と少女たちの危うい感情〜雛倉さりえ『ジゼルの叫び』 (2017年9月13日)
- ごく短いシーンが心に残る沼田真佑『影裏』 (2017年9月6日)
- 2017年8月
- サマセット・モームのスパイ小説『英国諜報員アシェンデン』 (2017年8月30日)
- どこか懐かしい幽霊たちの短編集〜中島京子『ゴースト』 (2017年8月23日)
- 小嶋陽太郎『ぼくらはその日まで』の甘酸っぱさにノックアウトされる! (2017年8月9日)
- 谷崎潤一郎を囲む女たちの危ういバランス〜桐野夏生『デンジャラス』 (2017年8月2日)
- 2017年7月
- 感動のシリーズ最終巻〜須賀しのぶ『夏は終わらない』 (2017年7月26日)
- 世界が変わることを望んだ少年少女たちの物語〜虻川枕『パドルの子』 (2017年7月19日)
- 死と対峙する物語〜長嶋有『もう生まれたくない』 (2017年7月12日)
- 断裁工場で働く主人公の朗読の日々『6時27分発の電車に乗って、僕は本を読む』 (2017年7月5日)
- 2017年6月
- 「先生」の手紙をめぐるミステリー〜吉田篤弘『遠くの街に犬の吠える』 (2017年6月28日)
- 母と娘の5日間の会話〜エリザベス・ストラウト『私の名前はルーシー・バートン』 (2017年6月21日)
- 女子高生がつくる"ファミリー"〜松浦理英子『最愛の子ども』 (2017年6月14日)
- 『続あしながおじさん』が新訳で登場! (2017年6月7日)
- 2017年5月
- 音楽を愛する先生と子どもたちの物語〜リュイス・プラッツ『虹色のコーラス』 (2017年5月31日)
- 心のぶつかり合いに圧倒される〜柚木麻子『BUTTER』 (2017年5月24日)
- 野球バカがいっぱいの短篇集〜深水黎一郎『午前三時のサヨナラ・ゲーム』 (2017年5月17日)
- 新米司書が本にまつわる謎を解く!〜竹内真『図書室のピーナッツ』 (2017年5月10日)
- 2017年4月
- 女性の心を鋭くとらえる短篇集『不機嫌な女たち』 (2017年4月26日)
- 心を温めてくれる短編集〜川上弘美『ぼくの死体をよろしくたのむ』 (2017年4月19日)
- 芥川賞作家の赤裸々問題作!?〜羽田圭介『成功者K』 (2017年4月12日)
- 一冊で二度三度楽しい〜吉田篤弘『ブランケット・ブルームの星型乗車券』 (2017年4月5日)
- 2017年3月
- 誰にも媚びない強烈美女のウェディング〜白河三兎『計画結婚』 (2017年3月22日)
- 恋愛と性別の関係を考えさせる 春見朔子『そういう生き物』 (2017年3月15日)
- 現代版お姫様物語アンソロジー〜『リアルプリンセス』 (2017年3月8日)
- 「もうひとりの自分」とみつ子の決意〜綿矢りさ『私をくいとめて』 (2017年3月1日)
- 2017年2月
- 清澄で不穏さを秘めた短編集〜小川洋子『不時着する流星たち』 (2017年2月22日)
- キラキラした冒険と友情と恋の日々〜小嶋陽太郎『ぼくのとなりにきみ』 (2017年2月15日)
- 気鋭・渡辺優の短編集『自由なサメと人間たちの夢』にノックアウト! (2017年2月8日)
- 料理と推理が冴え渡る短編集〜近藤史恵『マカロンはマカロン』 (2017年2月1日)
- 2017年1月
- 囲碁に懸ける人々の思いが胸を打つ 宮内悠介『月と太陽の盤』 (2017年1月25日)
- 移動図書館の日常ミステリー〜大崎梢『本バスめぐりん号。』 (2017年1月18日)
- 無意識の色眼鏡に気づかせてくれる短編集〜松田青子『おばちゃんたちのいるところ』 (2017年1月11日)
- 2016年12月
- 切れ味鋭い文学界風刺ゾンビ小説〜羽田圭介『コンテクスト・オブ・ザ・デッド』 (2016年12月28日)
- 豪華作家陣のひとひねりしたクリスマスアンソロジー (2016年12月21日)
- 戦争の中で生きる人々を描く 須賀しのぶ『また、桜の国で』 (2016年12月14日)
- ピアノの音が聴こえてくる物語〜恩田陸『蜜蜂と遠雷』 (2016年12月8日)
- 2016年11月
- いつでもやり直せる"好きなこと"〜あさのあつこ『アレグロ・ラガッツァ』 (2016年11月30日)
- ラスカル以来の感動!『アルバート、故郷に帰る』 (2016年11月16日)
- 謎の絵画をめぐる成長小説〜青谷真未『ショパンの心臓』 (2016年11月9日)
- 面白くて心にしみる短篇集〜津村記久子『浮遊霊ブラジル』 (2016年11月2日)
- 2016年10月
- 「好き」を貫く真摯さが素晴らしい!〜高原英理『不機嫌な姫とブルックナー団』 (2016年10月26日)
- 古都に暮らす三姉妹の日々〜綿矢りさ『手のひらの京』 (2016年10月19日)
- シンプルで清々しい50の短編〜松田青子『ワイルドフラワーの見えない一年』 (2016年10月12日)
- 新米編集者の悪戦苦闘成長小説〜小嶋陽太郎『こちら文学少女になります』 (2016年10月5日)
- 2016年9月
- 文豪との山あり谷あり結婚生活20年〜植松三十里『猫と漱石と悪妻』 (2016年9月28日)
- 数学に魅せられた若者たちの青春物語〜王城夕紀『青の数学』 (2016年9月21日)
- 小説もエッセイも楽しめる嬉しい一冊〜柳広司『柳屋商店開店中』 (2016年9月14日)
- 会心の高校野球シリーズ第二弾!〜須賀しのぶ『エースナンバー』 (2016年9月7日)
- 2016年8月
- 古い印刷が伝える温かさと手ざわり〜ほしおさなえ『活版印刷三日月堂』 (2016年8月24日)
- 実用とエンタメの"笑える闘病記"〜新井素子『ダイエット物語......ただし猫』 (2016年8月17日)
- 不思議で"あるある"なご近所ストーリー〜川上弘美『このあたりの人たち』 (2016年8月10日)
- 緊迫と興奮のツール・ド・フランス小説〜近藤史恵『スティグマータ』 (2016年8月3日)
- 2016年7月
- 賃貸アパートの一室の様々な人生〜長嶋有『三の隣は五号室』 (2016年7月27日)
- さまざまな女たちのいさかいと共闘〜朝倉かすみ『少女奇譚 あたしたちは無敵』 (2016年7月20日)
- 型破り教師と教育実習生がトラブルに立ち向かう!〜古川春秋『ジッシュー!!』 (2016年7月13日)
- 傾いたホテルの起死回生お仕事小説〜桂望実『総選挙ホテル』 (2016年7月6日)
- 2016年6月
- 元「モーレツ社員」のPTAデビュー〜中澤日菜子『PTAグランパ!』 (2016年6月29日)
- ワケあり家族の短編集〜奥田亜希子『ファミリー・レス』 (2016年6月22日)
- アイデアと奥深さが詰まった傑作集『ショートショートの缶詰』 (2016年6月8日)
- 都市と希望を描く作品集〜恩田陸『タマゴマジック』 (2016年6月1日)
- 2016年5月
- 田中慎弥の掌劇場完結!『炎と苗木』 (2016年5月25日)
- 小路幸也の大家族もの『恭一郎と七人の叔母』がもっと読みたい! (2016年5月18日)
- 閉塞感を吹き飛ばす祖父と孫のふたり旅〜坂井希久子 『ハーレーじじいの背中』 (2016年5月11日)
- 奇妙で不穏な三崎亜記の短篇集『ニセモノの妻』 (2016年5月5日)
- 2016年4月
- 伊藤整の言葉から得る"生きるヒント"〜中島京子『彼女に関する十二章』 (2016年4月27日)
- 村上春樹新訳の『結婚式のメンバー』で「村上柴田翻訳堂」スタート! (2016年4月20日)
- 稀代の目利きのアンソロジー『楽しい夜』偏愛ベスト3+1 (2016年4月13日)
- 大正の浅草を少女ギャング団が駆ける!〜須賀しのぶ『くれなゐの紐』 (2016年4月6日)
- 2016年3月
- 将棋にかける思いがアツい!〜白鳥士郎『りゅうおうのおしごと!』 (2016年3月23日)
- "復讐の申し子"小峰りなの青春ミステリー〜渡辺優『ラメルノエリキサ』 (2016年3月16日)
- "動物名"作家大集合のアンソロジー『どうぶつたちの贈り物』 (2016年3月9日)
- 心に響く名作新訳『チップス先生、さようなら』 (2016年3月2日)
- 2016年2月
- 通夜の席のそれぞれの思いに寄り添う『死んでない者』 (2016年2月24日)
- 出版社が舞台のお仕事小説『校閲ガール ア・ラ・モード』 (2016年2月17日)
- 写真をめぐる謎と再生の物語〜三上延『江ノ島西浦写真店』 (2016年2月10日)
- セレブ妻の節約&推理奮戦記『クーポンマダムの事件メモ』 (2016年2月3日)
- 2016年1月
- ぐっとくるアイテムがいっぱいの恋愛小説〜長嶋有『愛のようだ』 (2016年1月27日)
- なぎなた少女の一年間の物語〜小嶋陽太郎『おとめの流儀。』 (2016年1月20日)
- 直球ハートウォーミングな駅伝小説〜堂場瞬一『チームII』 (2016年1月13日)
- 女性裁判官と少年の忘れ得ぬ邂逅〜マキューアン『未成年』 (2016年1月6日)
- 2015年12月
- 燃え尽き症候群の「私」の職探し〜『この世にたやすい仕事はない』 (2015年12月23日)
- 大掃除シーズンにオススメ!あさのあつこ『殺人者の献立表』 (2015年12月16日)
- 第三の言語で書かれたエッセイ『べつの言葉で』 (2015年12月9日)
- さまざまな子どもたちが集うアンソロジー『コドモノセカイ』 (2015年12月2日)
- 2015年11月
- 算法あり妖怪ありの時代ミステリー〜青柳碧人『彩菊あやかし算法帖』 (2015年11月25日)
- さまざまな思いを胸に走る選手たち〜まはら三桃『白をつなぐ』 (2015年11月18日)
- めざせ新人賞!前向き文芸部の奮闘記〜須藤靖貴『小説の書きかた』 (2015年11月11日)
- 調律師をめざす若者の道のり〜宮下奈都『羊と鋼の森』 (2015年11月4日)
- 2015年10月
- 一風変わった主人公たちの短編集『地球の中心までトンネルを掘る』 (2015年10月28日)
- "先生のお気に入り"と裏切りの物語『ブロディ先生の青春』 (2015年10月21日)
- 〈ハルチカ〉シリーズ最新刊『惑星カロン』登場! (2015年10月14日)
- さらに進化した羽田圭介の芥川賞受賞作『スクラップ・アンド・ビルド』 (2015年10月7日)
- 2015年9月
- 2011年3月11日の演奏会『あの日、マーラーが』 (2015年9月30日)
- 悪魔のような編集者と作家の歪な関係〜島本理生『夏の裁断』 (2015年9月23日)
- かけがえのない人生の1年間を描く椰月美智子『14歳の水平線』 (2015年9月9日)
- 高校野球ファン必読の短編集〜須賀しのぶ『雲は湧き、光あふれて』 (2015年9月2日)
- 2015年8月
- 掌編集『子供時代』の芯の通った大人たち (2015年8月26日)
- 心を揺さぶられる部活小説〜額賀澪『屋上のウインドノーツ』 (2015年8月19日)
- 伊坂幸太郎のエッセンスが詰まった短編集『ジャイロスコープ』 (2015年8月12日)
- いじめる側の心理を描く額賀澪『ヒトリコ』 (2015年8月5日)
- 2015年7月
- 認知症の父と家族の十年間〜中島京子『長いお別れ』 (2015年7月22日)
- 三人姉妹が営む店の悲喜こもごも〜原田ひ香『三人屋』 (2015年7月15日)
- 少女探偵エミリー・ディキンソン参上!『誰でもない彼の秘密』 (2015年7月8日)
- 殺人犯をめぐる三人の女の物語〜窪美澄『さよなら、ニルヴァーナ』 (2015年7月1日)
- 2015年6月
- 姉妹の心理をさりげなく的確に描く〜瀧羽麻子『ふたり姉妹』 (2015年6月24日)
- 一途で甘酸っぱい青春物語〜小嶋陽太郎『火星の話』 (2015年6月18日)
- アイドルの気持ちを丁寧に描く 朝井リョウ『武道館』 (2015年6月10日)
- 新しい一歩を踏み出すファンタジー『過ぎ去りし王国の城』 (2015年6月3日)
- 2015年5月
- 文学への敬愛に満ちた『太宰治の辞書』 (2015年5月27日)
- じわじわおかしい国王と思想家の交流『ヴォルテール、ただいま参上!』 (2015年5月20日)
- 貫井徳郎と藤原一裕の絶妙コラボ『女が死んでいる』 (2015年5月13日)
- やっかいで難しい女の友情〜柚木麻子『ナイルパーチの女子会』 (2015年5月7日)
- 2015年4月
- 理系キャラが出版社で大奮闘!〜向井湘吾『リケイ文芸同盟』 (2015年4月22日)
- 江戸と超常現象が共存する西條奈加『睦月童』 (2015年4月15日)
- 成長する家族の物語〜朝倉かすみ『乙女の家』 (2015年4月8日)
- あの作品の番外編が大集合!〜『サイドストーリーズ』 (2015年4月1日)
- 2015年3月
- 田中慎弥の過激な挑発〜『宰相A』 (2015年3月25日)
- "魔女狩り"社会に戦慄する!〜伊坂幸太郎『火星に住むつもりかい?』 (2015年3月18日)
- 魅力たっぷりのスパイシリーズ最新作〜柳広司『ラスト・ワルツ』 (2015年3月11日)
- 手に汗握るビブリオバトル〜山本弘『翼を持つ少女』 (2015年3月4日)
- 2015年2月
- 悩みを抱えた人々の再生の物語〜乾ルカ『森に願いを』 (2015年2月25日)
- じんわり効いてくる寅さん小説〜滝口悠生『愛と人生』 (2015年2月18日)
- 日本小説の海外進出奮闘記〜近江泉美『雨ときどき、編集者』 (2015年2月12日)
- 採用担当者の就活戦線〜朝比奈あすか『あの子が欲しい』 (2015年2月4日)
- 2015年1月
- アリス・マンロー『善き女の愛』の深い余韻にひたる (2015年1月28日)
- 再生の気配に満ちあふれた物語〜新井千裕『プール葬』 (2015年1月21日)
- 子育て渦中の家族の短編集〜窪美澄『水やりはいつも深夜だけど』 (2015年1月14日)
- 2014年12月
- イエスの母が語るわが子の姿『マリアが語り遺したこと』 (2014年12月24日)
- "気障"界に期待の新人登場!〜小嶋陽太郎『気障でけっこうです』 (2014年12月17日)
- 名ゼリフの最高峰を見よ!〜『赤毛のアンの名言集』 (2014年12月10日)
- 同じ病院で生まれた男2人の40年〜朝倉かすみ『地図とスイッチ』 (2014年12月3日)
- 2014年11月
- ワープア非常勤講師の奮闘記〜高殿円『マル合の下僕』 (2014年11月26日)
- 不穏さを秘めた濃密な家族の物語〜川上弘美『水声』 (2014年11月19日)
- 変態作家のスパイ小説!?〜マキューアン『甘美なる作戦』 (2014年11月12日)
- 数学は世界を救う!?〜向井湘吾『お任せ!数学屋さん2』 (2014年11月5日)
- 2014年10月
- 上橋作品の糧となった旅エッセイ『明日は、いずこの空の下』 (2014年10月29日)
- 名探偵はおもちゃプランナー〜柚木麻子『ねじまき片想い』 (2014年10月22日)
- 多彩なふたり暮らしアンソロジー『この部屋で君と』 (2014年10月15日)
- 高村薫初のユーモア小説登場!〜『四人組がいた。』 (2014年10月8日)
- 母を殺したのは弟なのか?〜桂望実『エデンの果ての家』 (2014年10月1日)
- 2014年9月
- 豚と話せる!?新米教師の奮闘記〜あさのあつこ『グリーン・グリーン』 (2014年9月24日)
- 中学3年生ヒロシの一年間〜津村記久子『エヴリシング・フロウズ』 (2014年9月17日)
- バディ界の新星登場!〜阿部智里『黄金の烏』 (2014年9月10日)
- 純文学なんか怖くない!〜柴崎友香『春の庭』 (2014年9月3日)
- 2014年8月
- 宮木あや子が描く情念あふれる清少納言 (2014年8月27日)
- ド直球の青春剣道小説『藍のエチュード』 (2014年8月20日)
- 中国古典の脇役が活躍する『悟浄出立』 (2014年8月13日)
- 食の大切さを噛みしめる『初恋料理教室』 (2014年8月6日)