SF音痴が行くSF古典宇宙の旅 SF幼年期再読篇
古典SFを読み始めて3年が過ぎ、「SF的自我の目覚め」を迎えた高野秀行が、かつて読んでいたSF名作の再読に挑む。
バックナンバー
- 第10回 セカイ終末戦争「SF思春期人間VS思春期SF」
- 思春期は人間にとって最も厄介な時期である。自意識がMAXまで膨れあがり、「世界... (23.07.07)
- 第9回 名作『地球の長い午後』は史上初のレディースSFだった!?
- 『地球の長い午後』で私が最初つまずいたのは、椎名SFの呪縛だけではなく、人間のあ... (23.05.25)
- 第8回 椎名SFの呪縛も吹っ飛ぶ「栃木の長い午後」
- 古典SFを読んでいると言うと、ひじょうに多くの人に勧められるのがブライアン・W... (23.04.25)
- 第7回 ソ連古典SFのおどろくべき怪作(後編)
- ソ連SFの草分け、アレクサンドル・ベリャーエフの『ドウエル教授の首』の続き。 ... (23.03.24)
- 第6回 ソ連古典SFのおどろくべき怪作(前編)
- 高校生になってからSFを読まなくなり、長らくSF音痴だった私だが、小中学生の頃... (23.02.24)
- 第5回 謎のネモ船長の正体は、この男だ!
- 前回、『海底二万里』について、「冒険小説としては今イチ面白みに欠ける」などと恐... (23.01.25)
- 第4回 超古典SF『海底二万里』はムベンベ並みのモンスターだった
- SF幼年期宇宙の旅はどんどん時代を遡る。前回は1912年に発表されたコナン・ド... (22.12.26)
- 第3回 『失われた世界』に隠されたもう一つの"原点"
- 前回、コナン・ドイルの『失われた世界』の前半部分が迷走しているという話を書いた... (22.11.29)
- 第2回 『失われた世界』はなぜ迷走(ロスト)しているのか?
- SF幼年期宇宙の旅、第3作目は超古典にして「不朽の名作」と謳われる、アーサー・... (22.10.25)
- 第1回 驚異の「ムー脳補完計画」SFを発見した!
- SFを読むようになってよかったことの一つに、SF的感性とムー脳を比較する能力を... (22.09.28)
- 第0回 SF幼年期のアルジャーノン
- 本連載も始めてもう三年。これまで読んだ古典SFの数はざっと三十作。SFファンと... (22.09.27)
著者紹介
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高野秀行
たかの・ひでゆき
1966年東京生まれ。早稲田大学探検部当時執筆した『幻獣ムベンベを追え』でデビュー。タイ国立チェンマイ大学日本語講師を経て、ノンフィクション作家へ。「誰も行かないところへ行き、誰もやらないことをし、誰も書かない本を書く」をモットーに、多くの作品を生み出している。2006年に『ワセダ三畳青春記』で第1回酒飲み書店員大賞受賞、2013年『謎の独立国家ソマリランド』で講談社ノンフィクション賞を、2014年同作で梅棹忠夫・山と探検文学賞を受賞する。オンラインイベント「辺境チャンネル」を配信中。