1月9日(金)千客万来

2026年最初の「本の雑誌」(2月号)が出来上がってくる。

昼食はF社のHさんが神保町にやってきたというので一緒に源ちゃんへ。書店さんの閉店や縮小の話を暗い顔をしながら報告し合う。

昼食を終え、ツメツメ作業をしているとスッキリ隊の一員である立石書店の岡島さんが新年の挨拶にやってくる。スッキリ隊は昨秋、荒俣宏さんの蔵書整理の話題からXの投稿がバズり、毎月2、3軒の出動要請が続いているのだった。1月もすでに2軒の出動が予定されており、諸々打ち合わせもする。

岡島さんにいただいた新潟銘菓万代太鼓をほふほふとかじっていると、とある地方の書店員さんが来社。売り場の話など真剣に話せる間柄なので、新年早々つっこんだ話をする。

千客万来すぎて事務の浜田が「杉江の部屋」ですねと笑っていると、夕刻、三鷹のユニテおよび京都の鴨葱書店の店主大森さんがやってくる。大森さんとは昨秋から本や本屋に関して往復書簡を交わしており、その往復書簡が12通行き交ったのを記念してZINEをこさえているところなので、その打ち合わせなのだった。

ランチョンに席を移し、美味しい生ビールを飲みながら(残念ながら黒ビールは無くなっていた)、ZINEおよび発行元やお金や売上の管理などどう見てもこれから一カ月くらい頭を抱えるであろう難題の数々を語り合う。

しかし語り合っているうちに大森さんがすべてするすると方程式を解くが如く解決してしまい、しまいには刊行元の名前やロゴまで紙ナプキンにするすると書き出している。

きっと目黒さんの前で、創刊する雑誌名をノートに大きく「本の雑誌」と書いた椎名さんはこんな感じだったのだろう。

ランチョンを出、京都で暮らすZINEづくりの仲間たちに今夜決まったことをLINEで報告すると、そこからまた一時間近くブレストのようなものがスマホの中で繰り広げられていく。

人もまばらな京浜東北線に揺られながら、これこそが私の最も愛する瞬間だと気づいた。

1月8日(木)オンライン打ち合わせ

  • ケチる貴方 (講談社文庫 い 163-1)
  • 『ケチる貴方 (講談社文庫 い 163-1)』
    石田 夏穂
    講談社
    649円(税込)
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    HMV&BOOKS

昼、伊野尾書店の伊野尾さん、石橋毅史さん、そしてジュンク堂書店池袋本店のイベントチームのみなさんとオンラインで打ち合わせ。『本屋の人生』刊行記念のイベントは1月29日開催で、どんな話をするか検討する。

それを終えてすぐ、今度はリアルでジュンク堂書店池袋本店さんを訪問する。1月12日に開催される高野秀行さんと丸山ゴンザレスさんのトークイベントの際に高野さんのZINE『チャットGPT対高野秀行』と『寛永御前試合』を販売していただけることになったので、その納品。番線ではない受領印をいただき、イベント終了後に回収に伺う約束をする。ジュンク堂書店池袋本店さんの仕入の方はいつ行ってもとても丁寧で親切。

納品を終えるとすぐに会社へとんぼ返りし、イラストレーターの信濃八太郎さんと打ち合わせ。6月刊行予定の『ミニシアターを訪ねて(仮)』とは別の書き下ろし用の原稿の書き出しがとても素晴らしく、早く続きが読みたいと懇願する。

夜は都内某所で、遅くまで会議。

石田夏穂『ケチる貴方』(講談社文庫)読了。

1月7日(水)会議

  • 我が友、スミス (集英社文庫)
  • 『我が友、スミス (集英社文庫)』
    石田 夏穂
    集英社
    572円(税込)
  • 商品を購入する
    Amazon
    HMV&BOOKS

午前中、会議。二日前に特集を伝達していたのですんなり進む。

昼、市ヶ谷の地方小出版流通センターさんに新年の挨拶と『本をすすめる』の見本をもって伺う。そのまま担当のKさんとランチ。

石田夏穂『我が友、スミス』(集英社文庫)読了。

1月6日(火)見本届く

中央精版印刷さんから『本をすすめる』の見本が届く。シンプルな装丁でくっきり目立つ。手に取りたくなる感じ。編集は近藤。

早速、事前注文分の締め作業に勤しむ。日販さんのBookEntyは何やら改良が進んだのだけれど、データ受信後の文字が赤色でバーンと出て、思わず何かミスったのかと焦る。

昼、来社された京都新聞のIさんから年末年始の京都の様子を伺う。目下の私の目標は京都に半移住することで、京都の情報はひとつでも増やしたいのだった。

1月5日(月)初出勤

週末実家介護終え、春日部から2026年初出勤。

午前中、流通倉庫の発送企画さんが新年の挨拶で来社。担当のEさんが介護のため秋田に帰郷すると報告を受ける。みんな介護なのだ。

午後、年始にご注文いただいていた『マンションポエム東京論』と『断捨離血風録』を持って、丸善丸の内本店さんへ。2026年初直納。

その後伺った書店さんですごく売れる本とまったく売れない本という感じになっているという話を伺う。かつてなら5冊くらい売れていた本の層がすごく減っている、とのこと。その理由としてやはり新刊点数が挙げられ、特に11月12月は次から次に出る新刊のおかげで、10日ほどで見切りをつけざる得ないと忸怩たる思いをこぼされていた。

そういえば新年の郵便物を仕分けをしていたときにベテラン作家さんからクリックポストが届いており、なんだろうと開封してみたところ新刊のプルーフだった。

新刊のプルーフが届くことはよくあることだけれど、同封されていた手紙を読むと、なんとそのプルーフは著者自身がお金を出して作ったもので、だから本人が送り主になっていたのだ。

決してプルーフが作れないような小さな出版社から刊行されるものではなく、雑誌も書籍も出している出版社のランクでいえば10本指にはいるような大きな出版社なのだった。

夜、高野秀行さんとコンゴにムベンベを探しに遠征した駒大探検部の野々山さんが屋久島から上京され、高田馬場のノングインレイにて新年会。

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