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現役書店員が週替わりでおすすめ本のご紹介します。
●担当者●未来屋書店宇品店 河野寛子
2024年4月18日更新
『パンクの系譜学』川上幸之介
パンクといえば激しい音楽とファッション、反体制の主張や象徴のマークやデザインが思い浮かぶ。 『パンクの系譜学』を読むと、パンクに熱をあげ支えてきた文化の絡みは想像以上だった。そもそもパンクとは、抵抗...
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2024年3月21日更新
『汚穢のリズム』酒井朋子・奥田太郎・中村沙絵・福永真弓 編著
「汚穢」。これはおわいと読むらしい。 昔は汚穢屋というと糞尿汲取人を指したように、汚穢は汚れたもの、汚いもののことをいう。 汚いものは遠ざけたいし見たくもない。 けれどある人からすればそれはゴミではな...
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2024年2月15日更新
『日本のコスチュームジュエリー史 1950~2000』田中元子
この本のメインとなる1950年代から2000年まで、ここ日本の装身具の変化は面白い。それは人々の気分がいかに移り気で、使い捨て上等の豊かな時代を楽しんできたかを、ここに載るアクセサリー達が物語ってい...
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2024年1月18日更新
『鬼の筆』春日太一
「お前は原稿用紙のマス目を使ってサイコロを振っている"映画の賭博者"だ!」黒澤明が言うこの橋本忍とは一体どんな人物だったのか。 映画好きには知られた脚本家だが、娯楽で映画を嗜む程度の私は名前を聞いて...
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2023年12月21日更新
『新版 一陽来復 中国古典に四季を味わう』井波律子
〝本書のタイトル「一陽来復」は、もともとは陰暦十一月、ことに、一年中で夜がいちばん長い冬至の日を指し、陰がきわまって陽がもどってくることをいう。〟(まえがきより) 本書は、中国文学者の井波律子さんが...
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2023年11月20日更新
『『源氏物語』の時間表現』吉海直人
私は古典をすんなりと読むことができません。 どのくらいかと言えば、源氏物語の原文が注釈付きであっても、わずか数行で明後日の解釈を導き出すほど、容易に物語を変えてしまいます。 今日ご紹介する本は...
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2023年10月19日更新
『機巧の文化史 異聞』村上和夫
1976年、旅先でスイス製のシリンダーオルゴールに一目惚れしたのを機に、村上さんのからくり研究は始まる。その後、一枚のモノクロ写真をアメリカで見るのだが、そこには見たこともない日本のからくり人形が写...
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2023年9月21日更新
『津軽伝承料理』津軽あかつきの会
津軽地方(青森県西部)は、陸奥湾を抱え、北は津軽海峡、西は日本海に面した豪雪地帯として知られる。しかし夏には一転、好天に恵まれ米の生産量も多い。 本書の「津軽あかつきの会」は青森県弘前市で活動する...
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2023年8月17日更新
『不気味の穴 恐怖が生まれ出るところ』伊藤潤二
夏の風物詩にあがる怪談やホラー映画と並び、書店の夏も恐怖本を扱う機会がふえてくる。例にもれず、恐怖本コーナーを作るようになってからは伊藤潤二の漫画を必ず並べている。それは遠巻きに見るも手が出せない、...
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2023年7月20日更新
『ランスへの帰郷』ディディエ・エリボン
作者のエリボンは1953年フランス北東部にあるランスの貧しい家庭に生まれた。生活の貧しさやゲイという自身のセクシャリティよりも、家族の発する労働者階級ゆえの話題や言動に嫌気を感じ、しだいにそこから抜...
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2023年6月15日更新
『詩とことば』荒川洋治
昨夏から仕事の合間に歌の本を眺めだし、俳句、川柳、和歌へと身につくはずもない飛ばし読みの末、冬に入る頃には詩集を眺めていた。 これがどうにもわからない。読めるのだけど読みにくい。乗れたかと思えば滑...
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2023年5月18日更新
『香港 旅の雑学ノート』山口文憲
「香港」と聞くと、ひしめき合う看板群が頭に浮かぶ。日本にもある珍しくもないあのネオン看板に、興味が湧くのはなぜなのか。さっそく看板の項から特徴を見ていると、どうも自分の見方がズレていることに途中から気...
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未来屋書店宇品店 河野寛子
広島生まれ。本から遠い生活を送っていたところ、急遽必要にかられ本に触れたことを機に書店に入門。気になる書籍であればジャンル枠なく手にとります。発掘気質であることを一年前に気づかされ、今後ともデパ地下読書をコツコツ重ねてゆく所存です。/古本担当の後実用書担当・エンド企画等
未来屋書店宇品店 河野寛子 最近の記事
『パンクの系譜学』川上幸之介
『汚穢のリズム』酒井朋子・奥田太郎・中村沙絵・福永真弓 編著
『日本のコスチュームジュエリー史 1950~2000』田中元子
『鬼の筆』春日太一
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