「杉本結」
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その手足は、本当にあなたのものか?禁断の医療ミステリー――映画『廃用身』
正直に告白すれば、「言葉を失う」という表現は、まさにこのような映画に出会ったときに使うのだと思う。久坂部羊のセンセーショナルなデビュー作を映画化した『廃用身』だ。
5/12 (Tue)-
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筋肉の鎧を脱ぎ捨てた、剥き出しの魂。ドウェイン・ジョンソンが挑む孤独のリング――『スマッシング・マシーン』
これまでの「ドウェイン・ジョンソン」というアイコンを根本から覆す衝撃作が公開される。伝説の総合格闘家マーク・ケアーの半生を描いたA24製作の映画『スマッシング・マシーン』だ。
5/11 (Mon)-
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名匠の遺志を継ぎ、緒方明監督と豪華キャストが結実させた――『幕末ヒポクラテスたち』
幕末という激動の時代。誰もが刀を手に国を論じていたその陰で、ただひたすらに「命」を救うために蘭書に没頭した若き医師たちがいた。
5/ 5 (Tue)-
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湊かなえ×瀬々敬久が放つ、令和の「ドッカーン」。『未来』
ミステリー界の女王・湊かなえ。彼女がデビュー10周年の節目に、自身の集大成として世に送り出した傑作『未来』が、ついに待望の実写映画化を果たした。
5/ 4 (Mon)-
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「ただ普通に生きる」ことの難しさと、樫の木のような人間の強さを信じる――映画『オールド・オーク』
イギリス映画界の一人の巨匠が、その長いキャリアに終止符を打つ。労働者階級の現実を冷徹かつ慈愛に満ちた視線で描き続けてきたケン・ローチ監督の引退作、『オールド・オーク』だ。
4/20 (Mon)-
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実話ゆえの熱量が胸を突く家族の再生劇『ヴィットリア 抱きしめて』
名匠ナンニ・モレッティが製作を手がけ、ナポリ南部で実際に起きた養子縁組を巡る物語を映画化した本作は、私たちが抱く「家族」の概念を根底から揺さぶる。
4/ 8 (Wed)-
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スギナに恋したあの日を思い出す----日比谷高校「雑草研究部」を描く映画『ザッケン!』
本作『ザッケン!』は、『市子』の脚本や『書くが、まま』、『三日月とネコ』で日常の中に潜む希望を実直に描いてきた上村奈帆が、原作者自ら脚本・監督を手がけた注目の青春ストーリーだ。
3/30 (Mon)-
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涙なしには観られない。菅野美穂の真骨頂がここにある----『90メートル』
近年、オリジナル脚本の作品が減少してきた。映像化しやすい人気原作に頼るのではなく、ゼロから世界観を紡ぎ出すには、監督と脚本家の並々ならぬ熱量と覚悟が必要だからだ。
3/26 (Thu)-
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崩れゆく父親を剥き出しの演技で体現。ベネディクト・カンバーバッチの魂の演技が光る『フェザーズ その家に巣食うもの』
突然訪れた妻の死。残されたのは夫と幼い息子たち。そんな彼らの元に現れたのは、悲しみに暮れる人間が好物だという、不思議な"喋る"カラスだった――。
3/25 (Wed)-
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私たちはまだ、この歴史を知らない。『決断するとき』が突きつける「無知」と「良心」の境界線
今回紹介する作品の原作は、現代アイルランド文学の至宝と称されるクレア・キーガンの傑作中編だ。
3/19 (Thu)-