【今週はこれを読め！ SF編】じわじわ気になる（ほぼ）100字の書評
文＝牧眞司
黒っぽい表紙の四角い本がきてから
毎日がちょっとおかしい。
目に映る世界は同じなのに
どこかズレている、なにか変わっている。
けれど、本がくる前の毎日が
どんなだったかわからない。
自分が生まれるより先に
この本があった気がする。
（牧眞司）
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牧 眞司（まき・しんじ）
1959年、東京都生まれ。東京理科大工学部卒。ＳＦ研究家・文芸評論家。著書に、評論『「けいおん！」の奇跡、山田尚子監督の世界』（扶桑社）、書評集『JUST IN SF』（本の雑誌社）、ガイドブック『世界文学ワンダーランド』（本の雑誌社）、エッセイ『ブックハンターの冒険』（学陽書房）。編著に、《Ｒ・Ａ・ラファティ・ベスト・コレクション》全２巻（ハヤカワ文庫ＳＦ）、『ルーティーン 篠田節子ＳＦ短篇ベスト』（ハヤカワ文庫ＪＡ）、『柴野拓美ＳＦ評論集』（東京創元社）、『サンリオＳＦ文庫総解説』（大森望と共編、本の雑誌社）、星新一のＳＦに関するバラエティブック『きまぐれ星からの伝言』（徳間書店）。訳書に、マイク・アシュリー『ＳＦ雑誌の歴史 パルプマガジンの饗宴』『ＳＦ雑誌の歴史 黄金期そして革命』（ともに東京創元社）。
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