「峰典子」
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無茶振りな夢を実現させろ『砂漠でサーモンフィッシング』
まずはなによりタイトルだろう。知らない人にとっては、何の揶揄だろうと訝しげるかもしれないが、勘ぐることなかれ。この作品は本当に、砂漠でサーモンをフィッシングする映画なのである。
11/12 (Tue)-
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天才博士のちょっと奇妙な結婚生活『博士と彼女のセオリー』
「車いすの天才科学者」として知られ、昨年3月に76歳で死去した英科学者スティーブン・ホーキング博士には、魅力的な逸話がふんだんにある。
10/30 (Wed)-
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無茶振りな夢を実現させろ『砂漠でサーモンフィッシング』
まずはなによりタイトルだろう。知らない人にとっては、何の揶揄だろうと訝しげるかもしれないが、勘ぐることなかれ。この作品は本当に、砂漠でサーモンをフィッシングする映画なのである。
10/29 (Tue)-
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生きる力を身につける術『西の魔女が死んだ』
魔女といっても、三角帽子で忌々しい笑みを浮かべたあの魔女のことではない。どちらかというと老賢者だ。自然のサインを読みとり、植物の知識を使って人を癒し、周りから慕われる人である。
10/28 (Mon)-
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家族の12年間を目撃する『6才のボクが、大人になるまで。』
父、母、娘、息子。2002年から12年間にわたり、6才の少年とその家族の物語を、同じキャストとスタッフで撮り続けるという、最高にクールで画期的な作品がこの『6才のボクが、大人になるまで。』だ。
10/25 (Fri)-
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親切心は仇となるのか『ハードエイト』
わずか8本の作品で世界三大映画祭の監督賞を制覇している、稀有な監督ポール・トーマス・アンダーソン。映画監督に憧れていた12歳の時、父にビデオカメラを買い当たえてもらい、ティーンエイジャーの頃には脚本を書いていたという。
10/16 (Wed)-
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いつだって動物がそばにいた。『モンキービジネス おさるのジョージ著者の大冒険』
ひょうきんで好奇心旺盛。世界で一番有名なお猿といえば、おさるのジョージだろう。その原作は、絵本「ひとまねこざる」シリーズ。本作は、「ひとまねこざる」の著者夫婦の人生を綴ったドキュメンタリー作品である。
10/15 (Tue)-
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伝説のハサミが復活するか『シャンプー台の向こうに』
巷で人気のイケボだが、ハリウッドを代表するイケボといえば、イギリス人俳優の故アラン・リックマンではないだろうか。その声は、低音で甘い。そのため<ミルクチョコレート・ヴォイス>や<ベルベット・ヴォイス>なんて揶揄されているほどだ。
10/10 (Thu)-
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馬を愛する孤高の男『オーシャン・オブ・ファイヤー』
10月とは信じられぬ暑さを感じるが、暦の上では紛れもなく秋。競走馬も人間と同じく、暑い夏に休暇を取る。秋は世界中の馬が最大限の力を発揮しにかかる、競馬ファンにとって待ちに待った季節。
10/ 4 (Fri)-
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嘘で固める狂気な人生『リプリー』
大風に灰を撒き散らすような出任せの嘘のことを、「灰撒くような嘘」というが、ひとつの偽言からスリリングな展開が巻き起こる、上質なサスペンス・スリラーを紹介したい。アラン・ドロンの名作『太陽がいっぱい』をリメイク、豪華キャストの競演で魅せる。
9/20 (Fri)-
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呆れるくらいにロマンティック『天文学者の恋文』
漫画『のだめカンタービレ』の中に、指揮者・千秋真一のこんな台詞がある。「1500年くらい前は、神の作った世界の調和を知るための学問が、天文学、幾何学、数論、音楽だったんだ」と。
9/19 (Thu)-
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愛の力は人を変えることができるか『ビューティフルボーイ』
今、製作陣と映画ファン(と私)のハートをがっちり掴んでいる役者といえば、間違いなくティモシー・シャラメの名前が真っ先に挙がるだろう。幼少期から映画やドラマに出演していたが、世界の注目を集めたのが『君の名前で僕を呼んで』。
9/13 (Fri)-
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決して諦めない男の俳優魂が爆裂『レヴェナント:蘇えりし者』
『ギルバート・グレイプ』で初ノミネーションされてから22年(!)。アカデミー会員に嫌われている、とまで言われたレオナルド・ディカプリオが、その汚名を返上した作品がこちら。
8/28 (Wed)-
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アメリカ伝説の麻薬王は16歳『ホワイト・ボーイ・リック』
昨年アメリカで公開された『ホワイト・ボーイ・リック』は、日本では劇場未公開だったが、この度DVD化されたので是非チェックしたい一本である。
8/23 (Fri)-
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真実を見ざる、言わざる、聞かざる『スリー・モンキーズ』
日本人ならば皆が知っているだろう、有名な猿モチーフといえば、日光東照宮にある「見ざる、言わざる、聞かざる」だろう。日本語の語呂合わせだから、日本独自の言葉だと思っていたのだが、これが全く違うらしい。
8/22 (Thu)-
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家族に諦めと愛を込めて『たかが世界の終わり』
ジャン=リュック・ラガルスという劇作家がいる。18歳で演劇学校に入学し、1995年に38歳という若さで亡くなるまでの約20年間に、25本の戯曲を執筆した。没後に評判が高まり、今ではフランス国内で最も多く上映されている劇作家のひとりだという。
7/25 (Thu)-
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消えた名画と恋は意外な方向へ向かう『トランス』
監督ダニー・ボイルといえば、近年では『トレインスポッティング』の続編、すこし遡ると『127時間』や『スラムドッグ$ミリオネア』なんかが有名どころだろう。今回紹介したいのは2013年公開の『トランス』。
7/22 (Mon)-
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高スキルな死体をラドクリフが熱演『スイス・アーミー・マン』
先日、災害時用のアーミーナイフを買おうと色々と物色していたのだが、そのくだりで、劇場に行きそびれてしまった作品『スイス・アーミー・マン』のことを思い出し、無事に鑑賞することができた。
7/17 (Wed)-
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妙齢女子のバイブルはどう完結するのか『ブリジットジョーンズの日記 ダメな私の最後のモテ期』
『ブリジットジョーンズの日記』。30歳を過ぎてから見てみると、隅から隅までよーくわかる。わかりすぎるのだ。
7/11 (Thu)-
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嘘が巻き起こした音楽の奇跡『マーティン・フリーマンのスクール・オブ・ミュージカル』
嘘を言っているつもりで、結果として真実になってしまうことを、嘘から出た実というが、まさにそんなことわざを地でいくストーリーなのが『スクール・オブ・ミュージカル』である。
7/10 (Wed)-