「峰典子」
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マット・デイモンが娘のために孤軍奮闘 『スティルウォーター』
失業中の元石油掘削作業員の主人公が、娘に会うためアメリカの片田舎から、仏マルセイユへと向かう。ガールフレンド殺害の罪で投獄中の冤罪の証拠を探し、娘を助けるため...。
1/ 4 (Thu)-
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星の記憶とともに生きる愛の物語『スーパーノヴァ』
死がふたりを分つときまで。と、きっと誓いあっただろう、20年もの歳月を共にしてきた往年のゲイカップルの最終章である。
11/30 (Thu)-
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形なき恋人と付き合う未来はあるのか 『her/世界でひとつの彼女』
ChatGPTが巷で話題になってからというもの、わたしの脳裏に浮かんでいたのは、映画『her/世界でひとつの彼女』のことだった。
10/18 (Wed)-
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タヒチ時代に焦点を合わせた、名画誕生ものがたり。『ゴーギャン タヒチ、楽園への旅』
ゴーギャンは苦悩のアーティストである。パリの株式市場が大暴落し、総じて芸術家はそうなりがちな時勢ではあったが。
9/ 6 (Wed)-
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中年に足りないのはお酒!お酒!お酒! 『アナザーラウンド』
ノルウェー人の精神科医フィン・スコルドゥール曰く「人間は0.05%血中アルコール濃度が足りない状態で生まれてきている」から、飲酒によって常に酔った状態を(ほどほどに)保つことで、人間に本来そなわる活力や自信を取り戻すことが出来、想像力がみなぎるというのである。
8/21 (Mon)-
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少女の苦悩と再生の物語。 『バーバラと心の巨人』
うさ耳をつけた女の子が力強く描かれた表紙が印象に残っていた。原作は日系イラストレーター、ケン・ニイムラによるグラフィックノベル(コミック)の『I KILL GIANTS』。
7/21 (Fri)-
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戦国時代を生きる働くママへ 『ケイト・レディが完璧な理由』
育児とは戦国時代。同じ境遇の女友達とコーヒーやビールで卓を囲むとき、もっぱら話題の中心は仕事と家庭、そして自分時間という三つ巴の行方についてである。
5/23 (Tue)-
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記憶を消すも殺すも自分次第 『インフィニット 無限の記憶』
体幹がどしっとしていて、物おじしない赤ちゃんに出会うことがある。やわやわとした食事では物足りなさそうな顔をしているし、喋れないだけで、心のなかでは煩悩を抱えているのではないか。きっと人生二回目なのだと思う。
4/20 (Thu)-
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科学者キアヌが家族のクローン化に孤軍奮闘 『レプリカズ』
家族全員を不慮の事故で亡くした神経科学者ウィリアム・フォスター(キアヌ・リーヴス)が、暴走列車ごとく勢いと愛とサイエンスの力で、クローンとして甦らせようとするという、過激な展開である。
3/22 (Wed)-
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フランケンシュタインに隠された人生 『メアリーの総て』
まず、よく間違えられることとして、フランケンシュタインとは怪物の名前ではない。このモンスターを生み出してしまった科学者の名である。そして、もうひとつ意外な事実を挙げるとすれば、作者は女性で、かつ執筆時にはまだ10代であった。
2/13 (Mon)-
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イーストウッド主演の実話プリズン・ブレイク 『アルカトラズからの脱出』
囚人たちが脱獄を実行した実話をドラマで再現する 『モーガン・フリーマンの華麗なる脱獄』という番組を見ていたところ、そのなかでも、アメリカで最も厳しい難攻不落の刑務所といわれていたアルカトラズ刑務所、通称ロック(岩)の回が凄まじく面白かった。
1/10 (Tue)-
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忠実で勇敢な仕事人 『ロイヤルコーギー レックスの大冒険』
ロンドン、ウェストミンスター寺院で執り行われた、エリザベス女王の葬儀。各国のロイヤルファミリーが参列するなか、女王のペットであるコーギーのミュイックとサンディ、ポニーのエマも参加しているのに気付いた人もいるだろう。
12/ 6 (Tue)-
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君はひとりじゃない。誰かが見つけてくれる。 『ディア・エヴァン・ハンセン』
トニー賞、グラミー賞、エミー賞に選ばれたミュージカルの映画化。音楽を手がけるのは『ラ・ラ・ランド』『グレイテスト・ショーマン』のチーム。ということで、とにかく音楽がいい。先にサントラを聴いてから見たっていい。
11/ 8 (Tue)-
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恐るべき不屈のピアニスト、波乱の生涯 『マイ・バッハ』
「バッハの演奏において、20世紀で最も偉大な奏者」と言われるピアニスト、ジョアン・カルロス・マルティンス(1940〜)の生涯を三人の役者が年代別に演じ分け、描かれる映画である。この演出がとてもいい。三人三様、人間味にあふれるジョアンの人生から目が離せない。
8/31 (Wed)-
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唯一無二のロマンティックムービー 『きみに読む物語』
裕福な令嬢と貧しい育ちの青年。格差のある男女の恋愛劇、という普遍的で、手垢のついたテーマでありながら『きみに読む物語』は、なぜこんなにも魅了するのだろうか。
8/23 (Tue)-
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サメに喰われたガール 『ノー・シャーク』
どうも夏になると風物詩のようにサメ映画が気になってしまう。特集記事を目にすることもあるから、同じような気分の人は少なくないのだろう。
8/ 3 (Wed)-
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闇から光の射す方角へ 『名もなき堀の中の王』
原題は『Starred Up』。これは、少年刑務所から成人刑務所への早期移送を意味する言葉なのだという。主人公のエリック(ジャック・オコンネル)はまさにそれに該当する要注意人物。その素行の悪さから19歳で成人刑務所に送られる。
7/ 7 (Thu)-
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フュージョン料理で家族をつなぐ 『エイブのキッチンストーリー』
心の拠り所であるはずの宗教が偏見や戦争を引き起こす......。人類が長い年月にわたり直面してきた問題である。
6/ 8 (Wed)-
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移民の高校生がロックで道を切り開く 『カセットテープ・ダイアリーズ』
音楽が人生を面白く切り開くこともある。つくづくそう思わされるのは、高校生がブルース・スプリングスティーンの曲と出会ったことで、自身の才能に気づく『カセットテープ・ダイアリーズ』を見たからである。
4/21 (Thu)-
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コリン・ファースとC・ディアスの絵画詐欺コメディ 『モネ・ゲーム』
コリン・ファースが"キングスマンの人"として馴染んだ今。過去作をいろいろと視聴している人もいるかもしれない。
3/23 (Wed)-