「峰典子」
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強盗犯の暑く長い1日『狼たちの午後』
酷暑の夏である。某アイスは生産が間に合わず出荷停止。ビールは売れ行き好調だという。エアコン嫌いの人もこの暑さではそういうわけにもいかず、フル稼動させる。とたんに故障が多発で、修理が追いつかないとか。
8/13 (Mon)-
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すべては猫から学んだ『ボブという名の猫』
映画『ボブという名の猫』の主人公はその名の通り、ボブという名前のトラ猫。ホームレスで薬物依存症の青年ジェームズがボブと出会い、引き寄せられるように運命共同体となって、人生の針が少しずつ動き出していく。
8/10 (Fri)-
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イタリア人・バリキャリウーマンの悲喜こもごも『これが私の人生設計』
日本では「終わりよければすべてよし」だけど、イタリアは「初めが良ければ仕事は半ばできたようなものだ」という。日本では「信じる者は救われる」っていうけど、イタリアでは「信ずるは良し、信じないのはもっと良い」って言う。
8/ 7 (Tue)-
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人生こじらせると妄想がはかどる『ルビー・スパークス』
新しい彼なの。と言って友人から紹介されたのがロボットだったらどう思う? それが未来の話でもフィクションでもなく2018年の現実だったら。
7/24 (Tue)-
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キアヌの天下無敵っぷりを見せつける『ジョン・ウィック』
キアヌ・リーブスが「いいひと」であることを裏付けるエピソードは有り余るほどあって、これを読んでいる皆さんもきっとご存知のことだろう。
7/23 (Mon)-
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80分一本勝負『おとなのけんか』
日本では昔から、夫婦げんかは犬も食わぬ、という。雑食の犬でさえ取り合わないくらい、バカバカしいものばかりで、他人が口出しするものじゃない。対して欧米には「コップの中の嵐」という言葉がある。
7/17 (Tue)-
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天才詐欺師のあの手この手『Catch Me If You Can』
悪に強ければ善にも強し、という諺がある。極悪人がいったん改心すると、かえって驚くほどの善人となるという意味で、一念を込めて物事を行えばできないことなどないという事の例えとして用いる。
6/25 (Mon)-
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うだつの上がらぬ男女を見守る『メニルモンタン 2つの秋と3つの冬』
『メニルモンタン 2つの秋と3つの冬』の主人公アルマンは、非常に代謝が悪い男である。美大を卒業するも定職につかず、親友バンジャマンとダラダラとしながら毎日を過ごし、とくに......なにもしない。
6/22 (Fri)-
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違う世界が見えてくる『ブラッド・ダイヤモンド』
美しいものの陰にこんなことが起きているのかとショッキングな内容だが、実際に似た事件が起きており、真実をベースに制作されている。
6/21 (Thu)-
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25年という時間が育てたもの『ドライビング Miss デイジー』
ジェシカ・タンディ演じる主人公デイジーは凛とした老婦である。シワのないワンピースを着て、手製ピクルスを瓶に詰め、週に1度は寺院に通い、夫の墓前に花を植え育てている。
5/16 (Wed)-
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英雄の痕跡をたどる『イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密』
「そろそろ大馬鹿な役もやりたいよ」なんてインタビューで答えるほど、奇人変人の類を演じたら右に出るものはいないベネディクト・カンバーバッチ。シャーロックのコメディタッチと打って変わって、ドラマチックでスリリングな『イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密』を紹介しよう。
5/14 (Mon)-
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10時間の長旅へいざ参る『ロード・オブ・ザ・リング』
GWにこそ! 3本あわせて10時間、いましかない!
4/30 (Mon)-
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忘れられない友達を探しに『猫が行方不明』
もったいぶった演出はなく、程よいテンポでシンプルに進んでいくストーリー。フランス映画ってどうも眠くなるという人にもオススメできる一本。
4/27 (Fri)-
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音楽が元気をくれる『はじまりのうた』
第60回グラミー賞で、ブルーノ・マーズが6部門を受賞した。ということは、受賞発表とトロフィー授与のたびにスピーチをするのだけれど、とりわけ「最優秀アルバム賞」を受け取った時のスピーチがよかった。
3/27 (Tue)-
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過去と未来に悩んだら『ヤング・アダルト・ニューヨーク』
今いちばん動向が気になる役者といえば、アダム・ドライヴァーかもしれない。最初に目にしたのは、ドラマ「GIRLS」で、レナ・ダナムが演じる主人公の恋人 <アダム> を演じていたアダム。といっても最初はベッドシーンが多くて、ほぼ裸か半裸...。役柄上いけ好かない奴と感じていたのに、徐々に変人っぷりと色気に拍車がかかり、あれ、この人けっこう素敵かもと思ったのだった。
3/26 (Mon)-
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もういくつ寝ると『ニューイヤーズ・イブ』
群像劇はいつの時代も愛されるタイプの映画である。『ラブ・アクチュアリー』のような多様な恋愛模様を描いたものから、『オーシャンズ』シリーズや、まさにグランド・ホテルのオマージュと言える『THE 有頂天ホテル』まで、群像劇とひとことに言っても、そのジャンルは多岐にわたる。
3/23 (Fri)-
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うまみ倍増だった『聖者たちの食卓』
これは、石原軍団の炊き出しや給食レベルではない。一体どんな風につくっているのだろうか。
3/20 (Tue)-
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ごちゃまぜにきらめく『スパニッシュ・アパートメント』
春、真っ盛りである。このコラムを読む人の中に、新生活を迎えた人はどれくらいるだろうか。一人暮らしを始めた人、上京した人、入学した人、就職した人......。ルームシェアをはじめた人もいるかもしれない。
3/15 (Thu)-
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鬼才が撮った、とっておきの1本『神様メール』
映画監督を指す言葉としてよく用いられるのが、鬼才、そして奇才という言葉ではないだろうか。ふと気になって調べてみると、鬼才は、人間とは思えないほどの優れた才能の持ち主、とのこと。なるほど。
1/11 (Thu)-
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冷静なのにアツかった!『静かなる情熱 エミリ・ディキンスン』
発表数が少なかったり、執筆に時間がかかる芸術家や作家などを「寡作」と表現することがある。例えばレオナルド・ダ・ヴィンチだったり、エミリ・ディキンスンだったり......。
1/ 8 (Mon)-