「峰典子」
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あなたも私も、みんなの夢にニコラス・ケイジが出現 『ドリーム・シナリオ』
借金返済のためなのか、声をかけられてこその役者だからなのか。仕事を断らないことで有名(?)なニコラス・ケイジだが、ここ数年面白い作品への出演が続いており好調のよう(育児のための引退を仄めかしてはいるが)。
3/ 4 (Tue)-
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人間と人型ロボットが築く愛と未来『アフターヤン』
カメラのファインダーが自然の中でたたずむ家族の姿を捉えている。セルフタイマーを設定しているのだろうか。「早く来い」と声を掛ける父親と、急いで駆け寄る青年----
2/21 (Fri)-
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自分が自分と出会い抹殺するまで。 繰り返されるタイムループ『プリデスティネーション』
『プリデスティネーション』は、SF小説の巨匠ロバート・A・ハインラインによる短編小説『輪廻の蛇』を原作としたタイムパラドックスもの。力技でなく、複雑な伏線で落とし所をつけているのが面白い。
2/13 (Thu)-
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吾輩は猫であるは、イギリス生まれなのである 『ルイス・ウェイン 生涯愛した妻とネコ』
サイケな色使いに、グリグリとした目つき。"猫イラストレーター"ルイス・ウィリアム・ウェイン(1860-1939)の伝記映画である。
2/ 5 (Wed)-
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ティルダ・スウォントンが誘う『アラビアンナイト 三千年の願い』
原作は『アラジンと魔法のランプ』をもとにしたイギリスの短編小説『ザ・ジン・イン・ザ・ナイチンゲール』の一編。願いを叶えてもらう側のアリシアが懐疑的だったり、魔人の過去に焦点が当てられていたりと、現代版としてアップデートされている点が面白い。
1/15 (Wed)-
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シリア難民の男が生けるアート作品に『皮膚を売った男』
どストレートなタイトルゆえ、ハードコアなホラームービーだと思ったのだが、これが想像とは異なる社会派のストーリー。
1/ 9 (Thu)-
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ナオミ・ワッツが息子のために孤軍奮闘 『デスパレート・ラン』
今回ご紹介する『デスパレート・ラン』は、二人の子どもを養うため懸命に働いているエイミー(ナオミ・ワッツ)が、息子の学校で起きた事件に奔走する数時間を描いた作品です。
12/17 (Tue)-
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錚々たるメンバーでおくる、ほぼ実話のクライムドラマ 『アムステルダム』
キャッチコピーは"ありえないけどほぼ実話"。1933年に起こった政治的陰謀をもとに制作されているというこの映画。 骨組みになっているのは、アメリカの黒歴史と呼ばれる"ビジネス・プロット"という出来事である。
11/12 (Tue)-
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祖父・息子・孫の三代で挑むモネ強奪計画 『THE FORGER 天才贋作画家 最後のミッション』
犯罪映画なのに派手さがなく、むしろほっこりとさせてもらった。名画の贋作を描く天才レイは刑務所で、お勤め真っ最中の身。仮出所までわずか9ヶ月を残すのみであったが......
9/18 (Wed)-
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人情か倫理か。 アフレック兄弟が描く誘拐事件の是々非々 『ゴーン・ベイビー・ゴーン』
幼い子どもの誘拐事件という、誰がどう見ても善悪がはっきりと色づきそうなこの物語、なのに、それを目の当たりにする私は是々非々で判断することが難しくなってしまった。
9/11 (Wed)-
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大統領暗殺から四日間の夫人を描ききる 『ジャッキー ファーストレディ 最後の使命』
カラフルなカラーがトレンドの兆しを見せるとき、ファッションアイコンとして必ず名前が上がる一人が、第35代アメリカ合衆国大統領ジョン・F・ケネディ夫人である、ジャッキーことジャクリーン・ケネディ・オナシスである。
8/16 (Fri)-
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マウンテンゴリラを愛し身を捧げた女性研究者 『愛は霧のかなたに』
米国人女性が絶滅の危機にあるマウンテンゴリラの調査と保護のためにアフリカに渡り難行苦行。1988年に制作、公開された『愛は霧のかなたに』である。
8/15 (Thu)-
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オリンピック映画の原点、ここにあり 『東京オリンピック』
オリンピックイヤーということで、原典ともいえる一本を紹介してみましょう。1965年の公開後、2001年まで36年間にわたり国内の歴代観客動員数1位に輝き続けた映画。それが市川崑監督の『東京オリンピック』なのです。
8/ 5 (Mon)-
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会ってみたくなる2.5センチの世界 『マルセル 靴をはいた小さな貝』
2010年から数年にかけてYouTubeで公開された短編が5000万回再生を記録。長編映画化が発表されるやいなや、熾烈な競争の末にA24が配給権を獲得。
7/17 (Wed)-
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俺の豚を返せ。孤高のリベンジスリラー。 『PIG』
弱きもの、愛するものの突然の不幸に怒りを激らせる復讐劇というのは映画でよく見られる主題のひとつだ。では、その相手が動物という場合はどうだろう。
7/12 (Fri)-
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修道女たちもフツーの女の子な訳で 『天使たちのビッチ・ナイト』
サンダンス映画祭に出品された異色作。タイトルにギョッとしないで欲しいのは、あくまでも原題が『THE LITTLE HOURS(真夜中すぎ)』だからである。
6/12 (Wed)-
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寒い街の中であたたまる滋味深い群像劇 『ニューヨーク 親切なロシア料理店』
ニューヨークのマンハッタン、創業100年を超える古き良きロシア料理店「ウィンター・パレス」。といいつつも、オーナー(ビル・ナイ)は商売下手なため経営が傾いている。
6/11 (Tue)-
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血がたぎるヴァイキングの復讐劇『ノースマン 導かれし復習者』
旅先でぼんやりと映画を見ていたら、ニコール・キッドマンとアニャ・テイラージョイが「ゲーム・オブ・スローンズ」みたいな雰囲気の「ハムレット」みたいな話の映画に出ている。
5/27 (Mon)-
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生え変わり、そして色づく恋 『ベイビーティース』
笑いたいから底抜けに明るい映画を観たい、だとか、大味サイコーっていう気分のときはあるけれど、泣きたいから、泣くために悲しい映画を観よう、となったことはないように思う。
5/ 9 (Thu)-
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孤独な男と女の美しさと悲しさ 『トニー滝谷』
生まれもって孤独を選んできた男が、それを忘れさせてくれる人と出会い、愛し合う。しかし早すぎる死がふたりをわかち、ふたたび孤独に突き落とされる...。
3/22 (Fri)-