2018年4月19日更新

『玄鳥さりて』葉室麟

 この作品は、純愛と、そして自由とは何かを描いた小説だ──。  小説は、読んだ人の数だけ解釈がある自由なものだというごく当たり前のことを、本書を読み改めて思いました。  組織に雁字搦めにされ身動き出来... 記事を見る »
2018年3月15日更新

『永遠のおでかけ』益田ミリ

 弥生賞3連複の配当の、あまりの安さに眩暈を覚えた3月初旬、皆様いかがお過ごしでしょうか。卒業、転勤など別れを経験することも多い節目の季節となりました。私の祖父母と義弟が亡くなったのも、この季節でした... 記事を見る »
2018年2月15日更新

『歌うエスカルゴ』津原泰水

 私事でございますが、昨年大晦日に何年ぶりかの風邪をひき、調子が戻るまで二週間ほどかかりまして、美味しいものを食べる飲む機会の多い時期、存分に楽しむことが出来なかった反動よろしく現在、遅れてきた食欲の... 記事を見る »
2018年1月18日更新

『花さき山』斎藤隆介・著 滝平二郎・絵

 昨年末のクリスマスシーズンに、60代半ばくらいと思しきご婦人が来店された。お正月に会う、来春小学生になるお孫さんに贈る絵本を見立てて欲しいとのこと。これぞ本屋の腕の見どころ、お薦めしてなんぼの商売を... 記事を見る »
ときわ書房千城台店 片山恭子
1971年小倉生まれの岸和田育ち。初めて覚えた小倉百人一首は紫式部だが、学生時代に枕草子の講義にハマり清少納言贔屓に。転職・放浪で落ち着かない20代の終わり頃、同社に拾われる。瑞江店、本八幡店を経て3店舗め。特技は絶対音感(役に立ちません)。中山可穂、吉野朔実を偏愛。馬が好き。