●担当者●本のがんこ堂野洲店 原口結希子

2018年4月26日更新

『本屋大賞2018』本の雑誌編集部

 今年も本屋大賞の季節がやって来ました! 投票している書店員にとっては、第一次候補十作品を読みきるために自分の読書時間の全てを捧げる過酷な読書マラソンの二月と、結果に思いをはせて悶々と過ごす三月を乗り... 記事を見る »
2018年3月22日更新

『幸福書房の四十年』岩楯幸雄

「本があるかぎりは死ぬのはやめよう」と陰々鬱々登校していた学生時代から幾世霜(当時の日課は、教室に着いてすぐ、自分の机の四方に新潮文庫と岩波文庫で結界を張りめぐらすことだったという暗黒ぶりです。先生方... 記事を見る »
2018年2月22日更新

『津波の霊たち』リチャード・ロイド・パリー

 この本を紹介する導入にしようと、東日本大震災当時に自分が経験したこと、感じていたことを書き始めたら、十五分で原稿用紙四枚分が埋まってしまったので全部捨てることにしました。あの地震についての物語は、日... 記事を見る »
2018年1月25日更新

『死体展覧会』ハサン・ブラーシム

 あけましておめでとうございます。本年もどうぞ宜しくお願いします。  皆様はどのような年末年始をお過ごしになられましたか。年またぎ、もしくは新年一冊目の本は何になさいましたか。 私は昨年の暮れ、新刊入... 記事を見る »
2017年12月28日更新

『ドレス』藤野可織

 好き嫌いが非常に分かれる作家なので腰が引けるところがこれまではあったのですが、これほどの作品集を読んでしまったからには口を噤んではいられません。全日本の本読む人らよ、藤野可織を読みましょう。最新短編... 記事を見る »
2017年11月23日更新

『ユニクロ潜入一年』横田増生

 久し振りに物凄い、男と男の戦いを見てしまった、というのが読み終えた最初の感想でした。 作者がユニクロをとりあげるのはこれが二作目、題名通りバイトとしてユニクロの店舗に潜入して苛酷な労働状況をレポート... 記事を見る »
2017年10月26日更新

『差配さん』塩川桐子

 新刊案内で思案深げに入道頭をひねるおじさんのカットを見たときから「あらなんかステキ」と思っていました。猫なのか人なのかわからない差配さん(さはいさんと読みます)と呼ばれるおじさんを主人公にした浮世絵... 記事を見る »
2017年9月28日更新

『悦ちゃん』獅子文六

 小学生の頃にふとしたきっかけでわかったのですが、私の母は産みの母とは違う人でした。子供ながら衝撃をうけましたがそれより何より「そうか、それで私はこんなにお母さんが嫌いで、お母さんも私が嫌いで、いやな... 記事を見る »
2017年8月24日更新

『墓地を見おろす家』小池真理子

 夏ですね、暑いです。鼻のうえまでマフラーで覆っても凍えたあの道、思いも寄らぬ箇所から差し込んでくるすきま風に感動さえ覚えさせられたこの建物、たかだか数ヶ月前の思い出が嘘のように暑いです。私たちを骨ま... 記事を見る »
2017年7月27日更新

『蝶々の纏足・風葬の教室』山田詠美

 何年か前の出来事なのですが、閉店間際の閑散とした店内に駆け込んで来たお客様から、「人の殺し方がわかる本はないか」と怒鳴りつけるような勢いで問い合わせを受けたことがあります。  震えあがり、穏便に済ま... 記事を見る »
2017年6月22日更新

『フォマルハウトの三つの燭台』神林長平

 第一章の一行目「きょうトースターが死んだ。名前はミウラという。」を読んだ時から今に至るまで、私はどうにかして会社の先輩の三浦さんにこの本を読ませようとしています(「冒頭から同じ名前の人物、いや存在が... 記事を見る »
2017年5月25日更新

『Q&A』恩田陸

 初めまして、こんにちは。本のがんこ堂の原口と申します。どうぞ宜しくお願いします。 先月本屋大賞が発表されましたね。「直木賞とダブル受賞ってどうなん?」なんてご意見をいただくこともありますが、投票した... 記事を見る »
本のがんこ堂野洲店 原口結希子
本のがんこ堂野洲店 原口結希子
宇治生まれ滋賀育ち、大体40歳。図書館臨職や大型書店の契約社員を転転としたのち、入社面接でなんとか社長と部長の目を欺くことに成功して本のがんこ堂に拾ってもらいました。それからもう15年は経ちますが、社長は今でもその失敗を後悔していると折にふれては強く私に伝えてきます。好きな仕事は品出しで、得意な仕事は不平不満なしでほどほど元気な長時間労働です。 滋賀県は適度に田舎で適度にひらけたよいところです。琵琶湖と山だけでできているという噂は嘘で、過ごしやすく読書にも適したよい県です。みなさんぜひ滋賀県と本のがんこ堂へお越しください。60歳を越えた今も第一線に立ち、品出し、接客、版元への苦情などオールマイティにこなす社長以下全従業員が真心こめてお待ちしております。